ドイツの「伝統と風習」を体験する!

2015年06月08日 掲載

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DZT Press Meeting April 2015

「ドイツの伝統と風習」に関するプレスイベントにて
(右から)ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のレイカート・ケッテルハーケ氏、ドイツ大使館公使、広報文化担当のローベルト・フォン・リムシャ氏、東京ドイツ文化センター広報担当の堀口典子氏、ドイツ観光局ディレクター・マーケティングの西山晃氏)


ドイツの食の伝統


ドイツの「伝統と風習」キャンペーンを構成する3つの柱の二つ目が、郷土料理や地酒である。食の魅力は、外国人観光客が旅先で重視する条件の一つで、ドイツ観光局が行ったモニター調査の結果、76%のドイツ訪問者がレストランやカフェでの食事を重要なアクティビティと捉えているほか、55%が郷土料理や地酒をドイツ旅行の楽しみと答えている。

ドイツの食文化において、世界的にイメージが確立されているのがパンとビール。ドイツでは、300種類を超えるパンがベーカリーで作られており、ドイツの代表的な地方伝統工芸の一つに数えられている。また、ドイツ全土には1,349ヶ所(2013年現在)のビール醸造所があり、今でも1516年に発布されたビール純粋令を忠実に守って醸造を続けている。

ドイツにはもちろんワインもある。ドイツは、13の公式ワイン産地を有し、国内には述べ10万ヘクタールを超えるブドウ栽培地が広がり、ローマ帝国時代から続くワイン作りの伝統を守っている。ラインヘッセン、プファルツといった広大なワイン産地もあれば、ドイツ最小のワイン産地であるザクセンもある。ワイン醸造所はその大部分が家族経営で、今でも伝統的な工法によってワイン醸造を行っている。彼らが創り出す高貴な滴が、世界中のワイン愛好家をうならせている。

また、お馴染みのソーセージもその種類は1,500を超え、ミュンヘンの白ソーセージのような伝統色豊かなものから、ベルリン名物ドゥナーケバブ、カレーヴルストのような新解釈の創作料理まで、豊富な楽しみ方ができる。

近年は郷土料理だけでなく、トップシェフがプロデュースするグルメレストランもドイツの新しい食の魅力となっている。年々その数は増え続け、ドイツ全土には2014年現在、11ミシュラン3ッ星、37の2ッ星、226の1ッ星レストランがあり、その数は前年より19も増加している。グルメレストランでは、地元の食材や名物を新しい解釈で楽しむことがトレンドになっている。


ドイツを代表する食の伝統

黒い森チェリートルテ (バーデン・ヴュルテンベルク州)


Schwarzwälder-Kirschtorte-2

ドイツ語でシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテと呼ばれる「黒い森のチェリートルテ」


ドイツ語でシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテと呼ばれる黒い森名物のスイーツは、「黒い森のケーキ」として世界的に知られる。

ビール (バイエルン州)



beer

バイエルン州で売られているお土産用のビールセット (当編集部撮影)


ビール純粋令とビール醸造の伝統で、世界にその名が知られているバイエルン州。オーバーフランケン地方には2,00ヶ所以上のビール醸造所があり、世界で最もビール醸造所が密集した地域となっている。

カレーヴルストと伝統の郷土食 (ベルリン)


Konnopke´s currywurst(C)Koschel, Philip / visitBerlin

(C)Koschel, Philip / visitBerlin


豊かな食文化がある首都ベルリンでは、カレーヴルストからアイスバイン、ベルリナーヴァイセのような地元の名物食から、高級レストランまで何でも揃う。

シュプレーヴァルトピクルス (ブランデンブルク州)


ピクルスの女王とも言われる「シュプレーヴァルトピクルス」は、絶妙な味わい。いつ食べても美味しい伝統の味。

コーヒー (ブレーメン)


ヴェーゼル川流域では、伝統的にコーヒー豆の焙煎が有名。町中にコーヒーの香りが漂ってくる。

フィッシュマーケット (ハンブルク)


毎週日曜日の午前中には、早起きと徹夜で遊んだ人達が入り乱れ、エルベ河畔でフィッシュサンドやニシンのマリネを頬張る。

グリューネゾーセ (ヘッセン州)


グリーンソースとリンゴ酒

グリューネゾーセとリンゴ酒 (C) Tourismus+Congress GmbH Frankfurt am Main


「グリューネゾーセ」は、7種類のハーブを原料にしたフランクフルト地方の郷土料理。ジャガイモとゆで卵を付け合せて食す。

新鮮な海の幸 (メクレンブルク・フォアポメルン州)


レストランのメニューで第1位を飾るのは魚料理。レシピは、燻製やグリル、マリネなど様々ある。

東フリースランドのティータイム (ニーダーザクセン州)


北ドイツ伝統のティータイムは、陶器のポットをコンロに載せて供する。客人へのもてなしの表れとされている。

アーヘンのプリンテン (ノルトライン・ヴェストファーレン州)


1820年頃からアーヘンでは、香辛料を使ったブラウンのレープクーヘンが焼かれるようになった。

ワイン (ラインラント・プファルツ州)


Gleiszellen-Gleishorbach: Hiking in the Palatinate (Pfälzer Weinsteig)(C)Ketz, Dominik / Rheinland-Pfalz Tourismus GmbH

(C)Ketz, Dominik / Rheinland-Pfalz Tourismus GmbH


ラインラント・プファルツ州には6つのワイン生産地があり、9,382のワイン関連業者がいる。

知られざるグルメの地 (ザールラント州)


ザールラントには独特の食文化があり、また一人頭のミシュラン星付レストランの出店密度が最も高い地域でもある。

ドレスデン・クリストシュトレン (ザクセン州)


Stollen

ドレスデンのクリスマスマーケットで屋台に並ぶたくさんのクリストシュトレン (当編集部撮影)


ドレスデンのクリストシュトレンの名が、文献に登場したのは1474年のこと。かつては断食の期間に食するものであったが、現在ではクリスマスに欠かせない楽しみとなっている。

ハローレンクーゲル (ザクセンアンハルト州)


1840年創業のハローレンチョコレートファブリク社は、クリームとカカオクリームをチョコレートでコーティングしたプラリネを、今日も製造している。

リューベックのマジパン (シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州)


1530年頃に始まったマジパン製造。 世紀以降、リューベックがマジパンのメッカとして知られるようになり、今日の世界的人気につながっている。

チューリンゲン焼きソーセージ (チューリンゲン州)


Thueringer-Rosteratwuerste

クリスマスマーケットでもお馴染み、チューリンゲン焼きソーセージの屋台 (当編集部撮影)


600年の歴史を誇るチューリンゲン焼きソーセージ。 3,000軒ものチューリンゲンの肉屋で、豚肉、マジョラム、キャラウェイ、ガーリック以外の材料について教えてくれるところは1軒もない。秘伝のレシピとして、今も受け継がれている。


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