ドイツ観光局、2018年は「食とワイン」でドイツの魅力を訴求
ドイツ観光局は5月23日、駐日ドイツ連邦共和国大使館において恒例のメディア発表会を実施し、観光統計と2018年の同局のイヤーテーマ「ドイツの食 Culinary Germany」を発表した。今後はデジタルプロモーションに力を入れ、インフルエンサー向けに料理研究家を招いたクッキングイベントを予定している。
日本を含む主要13ヶ国でフードトラックイベントを展開
ドイツ観光局アジア・オースラリア地区統括局長の西山晃氏はまた、集まったメディア関係者に向けて「ドイツはファインダイニングが楽しめる国」であると紹介し、今後はピックアップされたドイツに16ある州を代表する郷土料理とともに「美食の国ドイツ」をアピールしていく方針だ。
このイヤーテーマを受け、ドイツ観光局は日本を含む主要13ヶ国でフードトラックイベントを実施。メディア発表会と当時開催されたフードトラックイベントにて、「#EnjoyGermanFood」のハッシュタグが書かれたフードトラックがお披露目された。
また、会場の一角では、ドイツが世界に誇るマイセン磁器を使ったドイツの春らしい、シンプルな中にもエレガンスが光る美しいテーブルコーディネートも展示された。
ドイツワインの名産地で美しい景色とグルメ体験
ドイツの美食を語る上で外せないのが「ワイン」である。ドイツは13あるワインの産地で、美しい景色とグルメな体験ができる旅のデスティネーションでもある。
ドイツ観光局は現在、ドイツワイン・インスティテュートの日本支部「ワインズ・オブ・ジャーマニー」とともにデジタルキャンペーン「#ドイツワイン旅」を実施しているが、今回のフードトラックイベントでもワインズ・オブ・ジャーマニーがセレクトしたドイツワインの試飲会が行われた。
ドイツの春の味覚「シュパーゲル」を堪能する
夜には駐日ドイツ大使のハンス・カール・フライヘア・フォン・ヴェアテルン閣下が主催するディナーレセプションも催され、ドイツ大使館専属の小林茂樹シェフによるドイツ料理が長いテーブルにズラリと並んだ。こちらでは、大使閣下のお母さまが生まれ育ったワイナリーのワインが一緒に供された。
ここでの主役は、なんといってもニーダーザクセン州名産のシュパーゲル(ホワイトアスパラガス)。毎年、ドイツ人が首を長くして待っている、まさに今が旬の食材で、春のドイツを象徴する野菜でもある。
シュパーゲルは例年、4月上旬に解禁され6月24日の祝日「洗礼者ヨハネの日」まで出回り、この時期は名産地のニーダーザクセン州に限らず、ドイツ各地でシュパーゲル料理が味わえる。
この夕食会ではオランデーゼソースでいただくオーソドックスなシュパーゲルをはじめ、太くて甘みのあるドイツ産の上質なシュパーゲルを使った計4種類の料理がふるまわれた。
中でも印象的なのは、美しく盛りつけられたシュパーゲルのスープ。今回は冷製仕立てになっていたが、ドイツでは温かいシュパーゲルのスープもメジャーな料理である。皮の香りやエキスまで溶け込んだシュパーゲルのスープは、いつ頂いても絶品。今年のシーズンも残り僅かとなったが、春にドイツを訪れるならお見逃しなく!
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