フランクフルト観光局がマリティムホテルとセミナーを開催 ゲーテ街道の最新情報もアップデート
新たにヴェッツラーが加わった「ドイツ・ゲーテ街道」
ドイツの最新の観光統計と併せ、まず最初に紹介されたのが、フランクフルトからドレスデンまでの東西ドイツに点在する、文豪ゲーテゆかりの町を結んだ観光街道「ゲーテ街道」。プレゼンテーションは、ドイツ観光局マーケティング&セールスのマネージャーである高尾舞弓氏が担当した。
高尾氏の発表によると、2017年にドイツの外国人宿泊者数は初めて8,000万泊を超え。また、日本人宿泊者数については、日本人出国者数の伸びに伴い、ドイツでの宿泊者数も徐々に伸ばし1,146,660泊まで回復しているという。さらにドイツは日本人にとって通年人気の旅行先であり、『2018年はココに行きたい!人気旅行先ランキング』で6位にランクインしていると説明した。
続く「ゲーテ街道」のプレゼンテーションでは、加盟都市するフランクフルト、ヴェッツラー、フルダ、アイゼナハ、エアフルト、ワイマール、ライプツィヒ、ドレスデンの8都市の見どころと、2018年から2019年にかけて予定されているイベント情報などについてのアップデートを行った。
今回のポイントは、新たに街道に加わったヴェッツラー。フランクフルトから北へ73キロ、ライン川の支流ラーン川を望むヴェッツラーは、青年ゲーテが裁判所での実習のために滞在した町で、マニア垂涎のレンズメーカー「ライカ」の町でもある。ゲーテはこの街でロッテと恋に落ち、後に小説『若きウェルテルの悩み』へと昇華させている。
Goethestraße
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旧市街が復元されたフランクフルト
欧州第3位のハブ空港があるフランクフルトは、欧州屈指の金融都市としてもお馴染みである。そうしたフランクフルトには、世界各国からビジネスで多くの人が集まってくる。
今回、欧州レジャーツアー担当者および旅行メディアとの関係強化のため来日したフランクフルト観光局のヤスミン・ビショフ氏は、フランクフルトの街は意外にもコンパクトで、また60もの美術館・博物館、さらにオペラをはじめ40もの劇場(劇団)があると紹介。文化イベントも豊富なことから、ビジネスだけでなく観光でも十二分に楽しめる歴史ある街であると説明した。
2020年までのハイライトとしては、2018年にリニューアルオープンする「ユダヤ博物館」や、2020年に新規オープンする「ロマンチック博物館」、さらにシュテーデル美術館では2019年2月13日から5月26日まで『ヴェネツィアのティツィアーノ/ルネッサンス』展、同年10月30日から2020年2月16日までは『ゴッホ』展の他、ミュージアムナイト(2019年5月)、ジャパンフェスティバル(2019年5月末)、グルメ関連のフェスティバルなども市内各所で予定されている。
フランクフルトで今、最も注目したいのが、2018年5月9日にオープンした旧市街の『ドームレーマー街』。広さはおよそ7,000平方メートルのエリア、マルクト広場シュタットハウスと35軒の歴史的建造物が復元され、雰囲気ある新しい旧市街が誕生した。
旧市庁舎や木骨組建築に囲まれたレーマーベルク広場と近くのゲーテハウスが歴史的見どころで、広場と大聖堂の間の旧市街復元は、2018年9月28日から30日にかけてオープニングイベント(落成式)が予定されている。
Frankfurt Tourismus
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ドイツ最大の個人ホテルグループ「マリティムホテル」
フランクフルト観光局とともに今回セミナーを開催したのが、世界で47軒のホテルを展開している「マリティムホテル」。創業は1969年で、すべて4ッ星スーペリアとラグジュアリーリゾートクラス。ドイツ国内ではフランクフルトを筆頭に33軒のプロパティを持つ、ドイツ最大の個人ホテルグループである。
駅やコングレンスセンターなどへのアクセスが良く、ミーティングやイベントでの利用にも打ってつけだが、日本人に好まれるバスタブ付きの客室や、ベッドを離したツイン・ベッドルームも多いことことから、観光での利用にも適したホテルである。
来日したのは、インターナショナル・セールス・ディレクターのマーク・スパイビー氏。同氏はドイツの主要都市にあるプロパティを中心に、ガラディナーやセミナーなど様々なイベントに応じたロケーションやプランニングまで手配可能なマリティムの優れたケータリングサービスを紹介した。
Maritim Hotels
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なお、ミニワークショップの後には、ドイツ観光局の2018年のテーマである「食文化」にちなみドイツ風ビュッフェを楽しみながら、積極的なネットワーキングが行われた。