ドイツ観光局が2年に1度の「ドイツ旅行展」を開催 セミナーでは今後のマーケティング戦略を発表
「ドイツ旅行展」は、ドイツ観光局日本支局が約40年にわたり、2年に1度実施している旅行会社向けの商談会。今年で19回目を数える。東京会場にはおよそ110名のバイヤーが来場し、各テーブルで熱心な商談が繰り広げられた。
商談会に先がけ、ドイツ観光局ではセミナーを実施し、マーケット動向や今後のマーケティング活動戦略などを発表。2020年は「ベートーヴェン生誕250周年」や、10年に1度行われるオーバーアマガウでの「キリスト受難劇」などで訴求する他、マーケティングではラグジュアリー分野での「観光の国ドイツ」のイメージ強化を図る。また、VR体験の提供や、ウェブ上でのセミナー「ウェビナー」などを展開していく。
ドイツ観光局では現在、デジタルマーケティングを強化しているが、その一環としてこの春より世界各地で実施されているセミナーを、SNS上でのライブストリーミング配信を実施している。
本セミナーの様子もドイツ観光局がTwitterに開設したアカウント「GNTB Live」でライブ配信され、セミナー終了後も引き続き公開されている。動画はアプリ等をダウンロードせずとも再生可能。簡単に無料で視聴できるので、ツアーの企画や造成に向けて活用したい。
東京会場で夜に開催されたレセプションでは、ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長の西山晃氏がプレゼンテーションを行うとともに、来日した18の出展者を紹介した。
この数年、全体的に好調な状態にある日本の海外旅行市場だが、その追い風はまだヨーロッパ方面には届いていない。2000年にはドイツで過去最高となる4%のシェアを誇っていた日本マーケットは、2018年度は1.4%にとどまっているのが現状だ。一方、他国の旅行者は倍以上の伸びを示しており、アジアにおいての日本の地位が低下していることをあらためて説明し、集まった関係者らに向けさらなる協力を仰いだ。
ドイツで2桁を越えているのはオランダのみで、2番目以降はいずれも1桁台。「6~7% あればトップ3に入る」と西山氏は語っている。
GNTB Live
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