独ザクセン州観光局、音楽で観光の魅力を訴求 2021年にライプツィヒでマーラーの音楽祭も
このプレス発表会では、本イベントのために来日したザクセン州観光局のマーケティング部長であるヴォルフガング・ゲルトナー氏が「音楽」をテーマとするプレゼンテーションを行うとともに、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスのジェネラル・ディレクターのアンドレアス・シュルツ氏も登壇。世界最古とされる同管弦楽団の歴史や、2021年にライプツィヒで開催される「マーラー・フェスティバル」について発表した。
2021年にライプツィヒで「第2回 マーラーフェスティバル」を開催
ドイツ東部、ザクセン州のライプツィヒに拠点を置く「ゲヴァントハウス管弦楽団」は、1743年に民間の手によって創設された世界最古の民間管弦楽団である。カペルマイスターには、フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディをはじめ、アルトゥール・ニキッチやクルト・マズア、そしてリッカルド・シャイーなど、錚々たる人物が名を連ねている。
第21代となる現在のカペルマイスターは、ラトビア出身のマエストロ、アンドリス・ネルソンス氏。世界的に有名な客演指揮者とソリストが、年間約70におよぶ主要コンサートに出演をし、「ゲヴァントハウス」「ライプツィヒオペラ」「トーマス教会」の3つの会場で演奏を行う他、毎年7月から8月にかけてバイロイト祝祭劇場で開催されている「バイロイト音楽祭」にも同楽団から多数出演している。
ゲヴァントハウス管弦楽団は、マーラーの没後100周年にあたる2011年に最初の「マーラーフェスティバル・ライプツィヒ」を開催したが、その第2回目が2021年の5月13日から24日まで開催される。
会期中は、同国の「ベルリンフィル」や「バイエルン放送交響楽団」をはじめ、「ロンドン交響楽団」や「ウィーンフィル」、さらには「グスタフ・マーラー ユーゲントオーケストラ」「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」など、世界トップレベルのマーラーオーケストラがライプツィヒに集い、作曲家マーラーの交響曲全曲を演奏するという。
同年はマーラー没後110年にあたると同時に、世界的なオーケストラの演奏によりマーラーの全交響曲とオーケストラ作品が聴ける類まれな音楽祭であるが、『この機会にマーラーとライプツィヒの結びつきも知ってもらいたい』とシュルツ氏は語る。本音楽祭のチケットはすでに5000枚が発売され、早くも日本を含む世界各地から申込みが相次いでいるという。マーラーのファンにとっては、見逃せないイベントとなりそうだ。
音楽のメッカ、ザクセン州で楽しむ「音楽の旅」
ドイツ東部、ドレスデンを中心とするザクセン州は、「有名な作曲家」に「質の良い楽器」「評価の高い音楽家」「素晴らしい音楽会場」、そして成功を収めている「音楽祭」を数々開催する、まさに「音楽のメッカ」と呼ぶにふさわしい場所である。
バッハやワーグナー、ロベルト&クララ・シューマン、メンデルスゾーン、さらにウェーバーと、ゆかりのある有名な作曲家は数多く、州内には彼らが暮した家やゆかりの場所が数多く点在している。ヴォルフガング・ゲルトナー氏は、ザクセン州を訪れたら足を運んでみたい、そうした音楽家たちの足跡が残る場所とともに、州の重要なパートナーでもある「ゲヴァントハウス管弦楽団」や同じくライプツィヒにある「聖トーマス教会合唱団」、ドレスデンの「シュターツカペレ」や「聖十字架合唱団」といった、世界的にも評価の高い楽団が紹介された。
ゲルトナー氏はまた、同州が世界に誇る魅力的な音楽会場についても言及し、ドレスデンにある「ゼンパーオペラ」を筆頭に、最近リニューアルされた「文化宮殿」や「クラフトヴェルク ミッテ」、夏に訪れてみたいザクセンスイスのラーテンにあるオープンエアステージなどを挙げた。
ライプツィヒには、世界トップクラスの楽器を集めた「グラッシィ楽器博物館」があるほか、音楽に関連したスポットがセルフガイディングで効率的に巡れる「音楽トレイル」があり、ザクセンを旅すれば誰でも気軽に音楽に親しむ機会が得られる。
また、ドレスデンのツヴィンガー城で行われる「レジデンツコンサート」は、観光の合間に手軽に「音楽の都ドレスデンが」を体験するにもお勧め。8月にもう少し時間に余裕があれば、ドレスデン郊外にあるザクセン王の狩猟の館で行われる「モーリッツブルク音楽祭」などにも足を運んでみてはいかがだろうか。
ドイツ観光局では現在、日本語公式アカウントにて「ザクセン観光特集」を展開している。皆さん一押しの名所に #visitsaxony をつけて投稿してみよう。
Sachsen Tourismus
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