「バウハウス創設100周年」でドイツ観光局がプレス発表会を実施

2019年10月16日 掲載

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ドイツ観光局アジア・オースラリア地区統括局長の西山晃氏(左)と深川雅文氏(右)



「バウハウス」とは、第一次世界大戦が終結した翌年の1919年に、建築家のヴァルター・グロピウスがドイツ中部に位置する当時のワイマール共和国で設立した芸術分野の総合的造形教育を行う機関、すなわち学校(教育)のこと。1880年代に英国で始まったアーツ・アンド・クラフツ運動の流れを受けたドイツ国内で巻き起きたムーブメントで、その分野は絵画や彫刻から工芸品や写真、建築、そしてダンスまで多岐にわたる。

すべての造形活動の統合を掲げ打ち立てられたバウハウスは、現代の建築やデザインにおいても大きく影響を及ぼし、バウハウスに関わる建物は、その多くがユネスコ世界文化遺産に登録されている。その代表的なものがワイマール、デッサウおよびベルナウの「バウハウス関連遺産群」である。


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グロピウスがワイマールに創設した「バウハウス大学」 (当編集部 撮影)



ワイマールで生まれ、デッサウで花開いたバウハウスだが、その精神は現代ドイツの建築やデザインの中にも息づいている。また、バウハウス関連スポットはドイツ全土に点在していることから、ニーダーザクセン州にある世界遺産「ファグス製靴工場」をはじめ、ベルリンの「ミース・ファン・デル・ローエ邸」、アンベルク(バイエルン州)の「ガラスの大聖堂」、グーテンベルク博物館(マインツ)の中庭で特別公開されている「バウハウス パビリオン」、レーバウ(ザクセン州)の「シュミンケ邸」、クレーフェルト (ノルトライン=ヴェストファーレン州)の「ランゲ邸」、ヴィースバーデン(ヘッセン州)の「オペルプール・ネロベルク」、カールスルーエ(バーデン=ヴュルテンベルク州)のレストラン「エラスムス」などを結んだ周遊旅行も楽しめる、とドイツ観光局アジア・オースラリア地区統括局長の西山氏は語る。


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BOSCHのショールーム併設のカフェで開催された発表会の様子



ドイツ観光局では現座、同局のウェブサイトに「バウハウス100周年」のページを設け、ドイツ国内で予定されている記念イベントを紹介するほか、VRを通じたバウハウスが疑似体験できるプロジェクトを展開している。本プレス発表会の会場でも、VRで再現されたグロピウスの部屋を体験した。

また、日本でも100周年を祝う「バウハウス100 周年委員会」が組織され、5都市で巡回展「開校100年 きたれ、バウハウス ̶造形教育の基礎̶」を開催している。新潟はすでに終了しているが、現在は2019年12月1日まで西宮市大谷記念美術館で開催中。その後、高松(2020年2月8日~3月22日)、静岡(2020年4月11日~5月31日)、そして東京(2020年7月17日~9月6日)での開催予定となる。
本巡回展の詳細は、イベントの公式ウェブサイト http://www.bauhaus.ac/bauhaus100 に掲載されている。

#CelebratingBauhaus

ウェブサイト

http://www.germany.travel/bauhaus


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