ドレスデンを有名にした二人の天使に会いに行く

2012年12月25日 掲載

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ラファエロ作「システィーナのマドンナ」に描かれた二人の天使

ラファエロ作『システィーナのマドンナ』に描かれた二人の天使



さて、ついに聖なる日、クリスマスがやって来ましたね。これまでアドヴェントのシーズンに「ドレスデンでやりた10のこと」を、たくさんある中から選んでご紹介してきましたが、最後はドレスデンを有名にした “二人の天使” に会いに行ってみましょう。

この天使たちが住まいとしているのが、なんとアウグスト強王ことフリードリヒ・アウグスト2世が居城としていたツヴィンガー城。その城の一部にある欧州屈指の絵画館「アルテ・マイスター」です。

天使たちが描かれているのは、盛期ルネサンスの三大巨匠のひとり、ラファエロが描いた『システィーナのマドンナ』の聖母マリアの足元。ザクセン選帝侯であったアウグスト3世が1754年に購入し、ドレスデンの自身の絵画コレクションに加えた作品です。
聖母の凛とした表情に対し、何かに納得できないような頬杖をついた上目使いの天使たち。思わず目が釘付けになります。
その天使たちの愛くるしい表情は世界中の人々に愛され、ドレスデンの街中はもちろん、世界各地でこの二人の天使の絵をあしらったグッズやデザインに採用されています。

この『システィーナのマドンナ』が所蔵されている「アルテ・マイスター」を訪れたら、せっかくなので同じ城内にある「陶磁器コレクション」にも立ち寄ってみて下さい。ここにはアウグスト強王とその息子アウグスト3世が収集した陶磁器やマイセンで研究されていた試作品、研究途上品、完成品が収められています。

それまでボッテリとした厚い陶器しか作れなかった欧州人王侯貴族にとってアジアの白くなめらかで肉薄の磁器は憧れ、そして財力誇示のシンボルでした。アウグスト強王は、中国の壺1個に対し兵士数十人を交換したという実話も残されています。コレクションの東アジアギャラリーには、日本の柿右衛門や有田焼などもたくさん見ることができます。

日本でも人気のマイセン磁器ですが、実はドレスデンにも「ドレスデン ポルツェラン」というオリジナルの磁器があります。
完ぺきに描かれたマイセンのような絵柄とは異なり、多彩なデザインと華やかで生き生きとした色彩や、大らかで自由な筆さばきを特徴とする陶磁器です。

マイセン磁器やドレスデン ポルツェランには、クリスマスオーナメントにもなりそうなデザインもものがたくさんありますので、「大人のクリスマス」を演出したいという方にはこちらもお勧めです。それでは皆さん、Frohe Weihnachten ♪



Gemäldegalerie Alte Meister und Porzellansammlung Dresden

ウェブサイト

http://www.dresdengallery.com
http://www.skd-dresden.de

情報提供:ドレスデン観光局

画像・動画:(C) ドレスデン観光局 / Mari Wakai


(写真はイメージです)

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