ドレスデンで素顔のクリスマスと出会う
さて、これまでシュトリーツェルマルクト(クリスマスマーケット)やそれに関連したイベント、そしてドイツ伝統の工芸品など、アドヴェント期のドレスデンの華やかな部分をご紹介してきましたが、一般的にドレスデンの人々は静かなクリスマスを好むと言われています。
そんなドレスデンの庶民の文化に興味がある方に足を運んでみて頂きたいのが、ノイシュタッド(新市街)にある「ザクセン民芸博物館」です。このザクセン民芸博物館では毎年この時期、お年寄りたちによるガラスボールの絵付けやレース編み、オーナメント作りなどの実演が見られるほか、レース編みの体験といった特別展が開催されています。
ここでワークショップを行っている人のほとんどは、すでにリタイアしたお年寄りたち。皆さん気さくでとってもフレンドリー。興味深げに見ていると「ちょっとやってみませんか?」と、体験をさせてくれることもあります。
クリッペやオーナメント用のセラミック人形を作っているエリザベス・ビッテルさんはカルチャースクールの先生で、「伝統を次世代に残すために、色々なところでセラミック人形の作り方を教えている」といいます。また、日本の着物にヒントを得たガラスボールを作っているフランク・フォルカー・オルトナーさんの姿もありました。
この博物館には18世紀以降の民芸品が展示されていますが、もちろん古いクリスマスピラミッドやオーナメントなどが多数展示されています。そうした展示品を見ていると、この土地で「クリスマス」が昔から人々にとって大切な文化であり、大切に伝えられてきたことが良く分かります。博物館のワークショップで作られたオーナメントは販売もされているので、旅の記念やお土産げとしてもお勧めです。余談ですがこの博物館は、16世紀にアウグスト強王も狩の途中に立ち寄ったという由緒正しい建物なのだそうです。散策の途中に暖を取りつつ、是非立ち寄ってみて下さいね。心身ともに温まりますよ。
Weihnachten im Jägerhof
開催期間 |
2012年12月1日~2013年1月27日 |
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場所 |
ザクセン民芸博物館(Museum für Sächsische Volkskunst) |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)
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