聖十字架教会合唱団のコンサートに行く!
クリスマスまで残すところあと4日となりました。クリスマスムード一色に包まれた街角から響くクリスマスキャロルは、何とも心地良い響きですよね。気分もグッと盛り上がってきます。さて、そんなクリスマスキャロルをドレスデンで聴いてみたいという方、「ドレスデン聖十字架教会合唱団」のクリスマスコンサートに出かけてみるのはいかがでしょう。
ドレスデン聖十字架教会合唱団は、ドイツ屈指の少年合唱団。ラテン語学校として設立された現在の「聖十字架教会」を本拠地とし、その歴史は13世紀にまで遡ります。典礼音楽の伝統を引き継いできたドレスデンで最も古い歴史を持つ芸術団体です。
この聖十字架教会合唱団には現在、9歳から19歳までの少年約150名が在籍し、主に少年と男性の混声合唱団として活動を行っています。そのレパートリーも多彩で、ドレスデンで宮廷楽長を務めたハインリッヒ・シュッツによる初期バロック作品からバッハの受難曲やカンタータ、そして現代に至るまでの合唱音楽など、他の合唱団にはほとんどみられない幅の広さが自慢でもあります。
その活動も広範囲におよび、ヨーロッパ諸国はもちろん、イスラエルやカナダ、米国、そして日本などでもコンサートが催されています。こうした教会の外での客演コンサートには、約80名がツアーに参加。また、作品に応じて人数の調整も行われます。
つい先日も東京や函館、そして宮城で同合唱団によるクリスマスコンサートが行われ、15世紀イタリアの聖歌からクリスマスにちなんだ名曲の数々まで披露されました。繊細で艶のあるソプラノ、澄んだバス、そして美しいコラールは、まるで天からキラキラした星たちが降り注いでくるような煌めきを感じます。世界で一番美しいコーラスを聴かせてくれる少年合唱団といっても過言ではないでしょう。
テノールのペーター・シュライヤーや、バスのテオ・アダム、バッハ演奏の権威と言われたカール・リヒターなど、著名な音楽家も多数輩出しているこのドレスデン聖十字架教会合唱団は、教会ミサ以外にもドレスデン国立歌劇場管弦楽団や、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団との共演も定期的に開催。公演日やプログラムなどの詳細は、同合唱団の公式ウェブサイトで随時発表されています。
かつてあの大バッハやモーツァルトも賞賛したという合唱団。ドレスデンでの聖なる夜は、その伝統を受け継ぐ少年たちの美声にしばし耳を傾けてみませんか?
Der Dresdner Kreuzkantor
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(写真はイメージです)
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