ドイツ観光局「サステイナブルツーリズム記事コンテスト2023」の受賞記事を発表!

2023年12月14日 掲載

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DZT Sustainable Tourism article award Ceremony

ドイツ文化会館で行われた授賞式の様子




カーボンニュートラル時代の到来を見据え、国を挙げてサステイナブルツーリズムの普及に積極な取り組みを進めているドイツ。そこでドイツ観光局では、世界のパイオニアとしてドイツ国内で体験可能な「持続可能な観光」を広く啓蒙すべく、「ドイツ観光局サステイナブルツーリズム記事コンテスト2023」を開催した。同コンテストには、初開催にもかかわらず、自薦、他薦あわせて多数の応募があったという。

12月12日にドイツ文化会館(東京都港区)で行われた授賞式に臨席したドイツ連邦共和国のクレメンス・フォン・ゲッツェ在日特命全権大使は、「ドイツ観光産業の要となっているサステイナブルツーリズムの形成は、地域とグローバルへ同時に多大な影響を与え、観光がもたらす異文化間のプラス効果と、私たちの時代に求められるエコロジー対策を結びつける唯一の鍵となる」と挨拶。また、「私たちは、課題を提起するだけでなく、人々に解決策を提示するストーリーをもっと必要としている」と、サステイナブル観光立国ドイツの魅力を世界にあまねく発信するドイツ観光局に謝意を述べるとともに、集まったメディア関係者に対しサステイナブルツーリズムの重要性と、さらなる促進への協力を仰いだ。



Dr. Clemens von Goetze

来場者に向け挨拶をする
ドイツ連邦共和国のクレメンス・フォン・ゲッツェ在日特命全権大使




今回のコンテストでは「審査員賞」「ドイツ観光局賞」「功労賞」の3部門を設定。審査員は、追手門学院大学 地域創造学部 地域創造学科 教授の岡田美奈子氏、株式会社航空新聞社『週刊ウイングトラベル/日刊旅行通信』 編集統括の石原義郎氏、ドイツ観光局アジア地区統括局長兼日本支局長の西山晃氏が務めた。

上記3名の審査員が(1)正確性(2)客観性(3)構造性(4)独自性(5)共感度の5つの観点から議論し、評価を行った結果、「審査員賞」にはドイツ在住のジャーナリストの岡島真琴さんがオンラインメディア『ELEMINIST』に執筆した「自転車に乗ると特典がもらえる ドイツ鉄道が『鉄道+自転車』の利用を促進」が、「ドイツ観光局賞」には朝日新聞デジタル『&Travel』に掲載された太田瑞穂さんの「『グリーン&クリーン』なドイツ旅、汚染からよみがえった工都・エッセン」が、そしてドイツの観光促進に関する多彩な記事を発信しているドイツ在住ジャーナリストのシュピッツナーゲル典子さんに「功労賞」が贈られた。



DZT Sustainable Tourism article award - from Germany

ドイツ在住の岡島真琴さんとシュピッツナーゲル典子さんからは
ビデオメッセージで喜びの声が寄せられた




審査員の岡田美奈子氏(追手門学院大学 地域創造学部 地域創造学科 教授)は、今回の受賞作品の選定理由について「記事には、最新のサステイナブルツーリズムに関わる情報から、これまであまり知られていなかった内容なども深掘りされ、ドイツの地域づくりや観光におけるサステイナビリティの実践が確実に広がっていることがわかりました。どの記事も大変魅力的で難しい審査となりましたが、こうした記事をきっかけに、サステイナビリティに関心の高い層を中心に、日本からのドイツ渡航者のさらなる増加とともに、ドイツにおけるサステイナブルツーリズムの一層の発展を期待しております」と総評した。

また、主催者で審査員も務めたドイツ観光局 アジア地区統括局長兼日本支局長の西山晃氏は、「(ドイツ観光局調べでは)2023年夏期シーズンにおける日本の主要旅行会社パッケージツアーにおいて、実に64ヶ所の異なるドイツの町や村が宿泊地として販売されており、大都市だけでなく、人口過疎の田舎の観光地まで日本の旅行会社がツアー化している事実は、サステナイビリティへの意識の高まりというより伝統的に日本人旅行者はドイツ旅行において地方分散型の旅を楽しみ、必然的にドイツの田舎の経済を下支えし、無意識にサステイナブルツーリズムへ貢献してきたといえる。また、ドイツの観光業界関係者からも、日本の旅行者はドイツ文化への関心が高く歓迎したい、という声が多く届いており、異文化交流や相互理解の点からも日本人は良いパフォーマンスをしていると思われる。旅は楽しくてワクワクするから行きたくなるもの。この先も環境面における貢献を高めるため、今回のコンテストのようなプロジェクトを継続して行い、日本人旅行者のサステイナブルツーリズムへの意識向上に努めるとともに、環境面に配慮しながらも行ってみたくなるようなドイツの観光素材の提供に注力してきたい」と、その意気込みを語っている。


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