日本における「第2回世界イタリア料理週間」が開幕

2017年11月20日 掲載

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東京都港区にある駐日イタリア大使館はイタリア政府主導の下、同国の外務・国際協力省、農業食糧林業政策省、教育・大学・研究省および経済開発省と共に、今年で2回目となる「世界イタリア料理週間 – The Extraordinary Italian Taste」をキックオフ。本日20日、駐日イタリア大使館が、報道関係者を集めた記者発表会を行った。

記者発表の冒頭でジョルジョ・スタラーチェ駐日イタリア大使は、「イタリア政府機関が日本においていかに活動的で結束しているか、そして日本の皆様がいかに受容性に富み、イタリア料理の味と質に関心が高いかということが、もうひとつの証しです。」と挨拶。その後、大使自らによる日本における「世界イタリア料理週間」についての紹介が行われた。


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握手を交わすジョルジョ・スタラーチェ駐日イタリア大使(右)と日本イタリア料理協会 会長の落合務シェフ(左)



スタラーチェ大使によると、本プロジェクトは「地球に食料を、生命にエネルギーを」をキーワードに2015年、イタリアで開催された「ミラノ国際博覧会」の成功を継承して行われるもので、価値あるイタリア料理とイタリア食品の普及促進、そしてさらなる活性化を目的にしているという。

2017年度は44の企画で構成され、地中海式ダイエットと地理的表示に関するセミナーや、イタリアのワインや食品を取り扱う大手組合によるイベント、腕利きのソムリエやシェフの協力による試飲会や料理教室が予定されている。

さらにイタリアサルーミ普及促進協会の協力により、イタリアから3ッ星シェフのエンリコ・チェレアが来日したイベントも予定されており、最後は「アマトリチャーナの日」でフィナーレを迎える。なお、そこでの収益はすべて被災地に寄付されるという。


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「世界イタリア料理週間」の概要を自ら説明するスタラーチェ駐日イタリア大使



イタリア大使館貿易促進部では、日本イタリア料理協会(A.C.C.I.)の協力を得て、日本各地のイタリアレストラン30店舗を選出し、これらの店舗に1週間、イタリア料理とイタリア食品の情報発信基地としての情報提供を行う他、全国120店を超えるイタリア料理店で特別メニューを提供。

バリラジャパンと提携した「イオン」45店舗で『クッキングステーション』を設置した料理実演が行われ、「コストコホールセール・ジャパン」の26店舗にイタリア食品専門コーナーが特設される。この席でスタラーチェ大使はまた、長年認められていなかった牛肉を塩漬けにした「ブレザオラ」の輸入が、日本政府の合意を得てようやく解禁になったと付け加えた。


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駐日イタリア大使館で行われた記者会見の様子



関連イベントは、設定された「世界イタリア料理週間」の期間(2017年11月20日~26日)の前後にも多数予定されている。
イタリア文化会館ではテイスティングやセミナー、講演会、シンポジウム、書籍紹介などのイベントが行われている他、イタリア商工会議所が主催する「第8回イタリア料理コンクール」の決勝戦は、来月12月4日に実施される。

イタリア商工会議所によると、このイタリア料理コンクールへのエントリーは、過去最多となる64名を記録。本日20日の段階で、厳しい審査を勝ち抜いた8名の決勝進出者が出揃ったと本日リリースを通じて発表した。また、イタリア政府観光局(ENIT)は冊子を用意し、旅行業界を対象とするフードイベントを通じ、さらなる「食観光」の促進に努める。


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赤坂に初めてイタリア料理店をオープンした時代を振り返る落合務シェフ



記者発表会では、日本イタリア料理協会(A.C.C.I.)の会長で、イタリア料理の先駆者である落合務シェフも同席して挨拶。
落合シェフが40年前にイタリアへ渡った際や、赤坂のイタリア料理店「グラナータ」を任された当時を振り返り、日本にすっかり浸透したイタリア料理に対して「感慨深い」と語った。

このスピーチを受け、スタラーチェ駐日大使は日本における「世界イタリア料理週間」の成功に貢献した落合氏に改めて感謝の意を伝えると共に、イタリア専門のリストランテ格付けガイド本「ガンベロロッソ」が、イタリア料理の技術は外国人シェフの中で「日本が1番」と評しているとコメントし、イタリア料理の普及と定着に貢献した落合氏の功績を称えた。

Settimana della Cucina Italiana

会期

2017年11月17~26日

開催地

国内各所


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