ヨーロッパ観光業 エコ・プロジェクト「EU ECO-TANDEM」
「EU ECO-TANDEM」は、持続可能な観光開発の促進を目的に、イタリア、ドイツ、オーストリア、スロヴァキア、ギリシャがパートナーとなり、欧州連合（EU）の共同出資を受けて発足し、36ヶ月の設定期間をもって活動してきたプロジェクト。座席・ペダルが縦に並んだ自転車、連携を意味する「タンデム」に由来した名称の通り、本プロジェクトでは知識や技術を共有するとともに、互いに協力をし、旅行関連の中小企業の能力開発の強化に努めるとともに、グリーンなツーリズムへの移行を支援している。
持続可能性、オーバーツーリズム、新型コロナウィルスなど、次々と様々な課題に直面する観光産業において、エコ・ツーリズムが必要不可欠なものとなっていることを受け、「省エネ」「節水」「廃棄物管理」「モビリティ管理対策」「ポストコロナセクターの回復と活性化」の5つに焦点を当て、持続可能な経営、社会経済的影響、そして文化・環境的影響をバランスよく組み合わせた教育や研修プログラムやネットワークへの参加を呼びかけ、活動を促している。
イタリア政府観光局（ENIT）も同プロジェクトにコミュニケーションの分野で携わっているが、その他にもイタリア企業23社、ソーシャル・フェア社、ドイツにあるイタリア商工会議所をはじめ、ライプツィヒ経営大学院、オーストリアのグラーツ大学、ギリシャのグリーン・エボリューション社、スロヴァキア・ビジネスエージェンシーが参加している。
発足時から多くのプログラムが集まり、うち40件が受賞。その授賞式は、今年2月14日に開催されたイタリア最大規模の観光見本市「BITミラノ」で行われた。なお、本プロジェクトの内容は、SNSでも発信されている。
EU ECO-TANDEM
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