マウリッツハウス美術館、2017年の企画展

2017年02月03日 掲載

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オランダ黄金時代の17世紀、オランダの文化はかつてないほど繁栄した。チューリップ、青いデルフト陶器、主として豪商たちのために数々の名画が生みだされ、今ではそれがオランダを象徴するものとなっている。

ハーグの中心部にあるマウリッツハウス美術館では、キューケンホフ公園やロイヤル・デルフトと協力し、オランダ黄金時代の素晴らしさを紹介している。


Mauritshuis_interior

オランダ黄金時代の珠玉の名画を所蔵するマウリッツハウス美術館
(C) オランダ政府観光局



「マウリッツハウス美術館」は、それほど大きな美術館ではない。だが、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』、レンブラントの『テュルプ博士の解剖学講義』、ファブリティウスの『五色ひわ』、ポッテルの『雄牛』といったオランダ黄金時代の珠玉の名画を所蔵する17世紀建築の落ち着きある美術館。200点を超えるオランダとフランドルの巨匠の作品が、絹の壁、輝くシャンデリア、不朽の天井画などがある私邸の雰囲気を持ったクラシックな館内に飾られている。


2017年に予定されている企画展

スロー・フード:黄金時代の静物画


16世紀末、北ネーデルランドと南ネーデルランドでは、テーブルに置かれた食べ物を題材にした静物画が描かれるようになった。様々な食べ物や貴重な品に溢れるそれらの絵画は、当時のネーデルランドが得ていた富を象徴するもので、様々な画家によって詳細に描かれました。

2017年春に予定されている企画展では、そうしたテーマに初めて着目。マウリッツハウス美術館が数年前に取得したフランドル画家クララ・ペーテルスの静物画や、ハーレムの画家フロリス・ファン・ダイクの作品などが展示される。彼らの作品は、その後ハーレムで活躍したこのジャンルを代表する画家ピーテル・クラースやウィレム・ヘダへとつながって行く。

Slow Food: Still Lifes of the Golden Age

会期

2017年3月9日~6月25日


隣人:1400~1700年の肖像画


南オランダ(現在のベルギー)では、1400~1700年に肖像画の最盛期を迎えた。約300年もの間、貴族や裕福な市民は、当時の一流フランドル画家に自分自身を描いてもらい、永遠のものとしてもらっていた。これらの肖像画は、顔の特徴と性格を絵画に反映させる優れた方法により、非常に印象的な作品となっている。

マウリッツハウス美術館では2017年秋、アントワープ王立美術館(KMSKA)の選りすぐりのフランドル肖像画を展示。ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ハンス・メムリンク、ピーテル・プルビュス、ピーテル・パウル・ルーベンス、アンソニー・ヴァン・ダイクの主要な肖像画が展示されるのは、初めてのことである。

また、併せてマウリッツハウス美術館のコレクション、アムステルダム国立美術館のヤーコブ・ヨルダーンスの肖像画も展示される。

Neighbours: Portraits from Flanders 1400-1700

会期

2017年9月7日~2018年1月14日

Mauritshuis

ウェブサイト

http://www.mauritshuis.nl


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