ポルトガル、未来の旅行者に「変革的な旅」への参加を呼びかけ
ワールド・トラベル・アワードの17部門で「ヨーロッパ賞」を獲得し、<ヨーロッパ最高のデスティネーション>として世界に認められたポルトガルは2023年、観光においてコロナ前を上回る新記録を打ち立てた。
去る14日にポルトガル大使公邸で行われた夕食会で、ヴィトル・セレーノ駐日ポルトガル大使は「2023年の観光収益は251億ユーロ。観光がGDPの12.7%を占めた2023年は、ポルトガルにとって歴史的な年となった」と挨拶。そして「多くの国が有益な経済活動と位置づける観光は、人々の文化的交流や相互理解を促進するものである」と、その重要性を語った。
ポルトガルが未来の旅行者に提言する「12の決意」
そうした背景を受け、ポルトガル観光庁は観光業の未来を主導する「ポルトガルの観光戦略 2027」にリンクさせた形で新たなキャンペーン「フューツーリズム(=未来の観光)」を始動した。未来の旅行者に向け「12の決意」を提言し、今我々に求められている<観光の形の変化>への積極的な関与を促している。
ポルトガル政府観光局 日本・韓国 観光局長のイネス・ケイロース氏によると、ポルトガル観光庁が発表した「フューツーリズム」運動は、単なるキャンペーンではなく、「より包括的な、責任ある観光への変革を呼びかけるもの」だという。
各月にひとつ、それを示すショートビデオを制作し、人々、地域社会、季節性、地理的分散、年間を通じた観光活動に焦点を当てた「12の決意」を掲げ、未来の旅行者が自らの旅をより本物で、持続可能な体験に変えるよう提案するとともに、経済、社会、環境の3つの側面から持続可能性に具体的な目標を定め、さらにその先にある「人々の旅行に対するマインドを変えていくこと」を目指している。これにより地方、環境、地域社会に肯定的な影響がもたらされることが期待されている。
#1 | 無関心ではなく深く関わること | ||
#2 | バーチャルではなくリアル | ||
#3 | 誰のものでもなくあなたのもの | ||
#4 | スタンダードではなくユニーク | ||
#5 | グローバルではなくローカル | ||
#6 | 波ではなく海 | ||
#7 | グレーではなくグリーン | ||
#8 | 不遜ではなく謙虚に | ||
#9 | トレンディではなくトレンドセッター | ||
#10 | 怠慢ではなく思いやり | ||
#11 | 時間に追われることなく没頭する | ||
#12 | 人工的ではなく人間性 |
「意識を持って旅行することは単なる選択肢ではなく、私たちが共に築いていく遺産」と語るケイロース局長。歴史的に深くかかわり、ポルトガルにとって長年の友好国である日本からの未来の旅行者に、この「変革的な旅」への参加を呼びかけている。
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