2015年度「バレンシアの火祭り」
「サン・ホセの火祭り」が、今年も3月15日から地中海に臨む都バレンシアで5日間に渡り華々しく開催される。期間中、「ファヤ」と呼ばれる600以上もの張子人形が広場や通りを埋め尽くし、最終日の3月19日「サン・ホセの夜」に全てを焼き払ってしまうお祭りで、スペイン三大祭りの一つに数えられている。
「サン・ホセ」とは、キリストの父であるヨセフのこと。大工であったことから、「大工職人の守護聖人」として崇められている。
スペインでは昔から、このサン・ホセの日に古い材木や木屑などを集め、大きな焚き火をする習慣が大工たちの間で受け継がれていたが、ある日張子の人形を火の中に投げ入れたのが周囲の人々に面白がられ、それをきっかけに色々な人形が作られるようになった。現在では1年も前から構想を練り、飾り付けや凝った風刺のテーマが取り上げ、競い合うように製作されている。
祭りのクライマックスは、ファヤスへの点火が行われる19日の深夜だが、連日市庁舎広場で14時に行われる爆竹ショー「マスクレター」も迫力満点である。また、カーネーションの花束を手に、列を成した民族衣装を身に纏った老若男女が大聖堂裏手のビルヘン広場を目指す「献花パレード」も必見である。このパレードでは、広場には巨大な聖母像をかたどった木製の骨組みに、献花者たちが捧げる花を使って聖母のマントが描き出されていく。献花パレードが全て終了すると、目にも鮮やかな花のマントを覆った聖母像が完成。このパレードには、音楽隊も参加する。
Fallas de San José bonfire festival
開催日 |
2015年3月15~19日 |
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開催地 |
バレンシア市内 |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)
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