スペイングルメに触れるなら、市場へGo!
「バル」や「タパス」といったスペイン語が、日本でも日常的に使われるほど注目されているスペインの食文化。スペインでは新鮮な青果や肉魚を求め市場で買い物をする人が多く、地域に一つは市場がある。近年は老朽化した市場を改修して、生鮮食品だけでなく、ちょっとした食事ができるバルやテラスが設置されるのもブームとなっていて、古い市場が続々とオシャレなグルメスポットへと生まれ変わっている。そこで、スペインへ行ったら足を運んでみたい、一押しの市場を選りすぐってご紹介することにしよう! #GASTROSPAIN
マドリード
まずは首都マドリードから。スペイン全土から集まるグルメ食品はもちろん、世界中の極上グルメを味わうためにも、今や外せない観光スポットとなっているのが、マドリードの中心部、マヨール広場のすぐ横にある100年以上の歴史を誇る「サン・ミゲル」。また、あの有名なゲイ地区のチュエカにある「サン・アントン」では、一級の食材のショッピングはもちろん、クッキングショーなどが見られる他、テラスレストランではその場でスペイングルメが堪能できる。
さらに、巨大な劇場を模した空間で数々のデリカテッセンを提供するコロンの「プラテア」や、ストリートマーケットをコンセプトに作られたフエンカラルの「サン・イルデフォンソ市場」、ラバピエス地区にには庶民的バー、珍しい品が見つかる最も革新的な「サン・フェルナンド市場」がある。
バルセロナ
一方、バルセロナの象徴的な市場と言えば、「ラ・ボケリア」。ここでは、店舗から放たれる色彩と、香りに身を委ねながら市場内の散策がお勧め。単に食事するだけでなく、新鮮な食材を試食させてもらったり、著名シェフらによって定期的に行われる料理教室に参加することも可能だ。
また、陶片モザイクによる多彩色の波の屋根が目を引く「サンタ・カテリナ」では、地元の新鮮な食材を買い求めたり、タパスが味わえる。ボルンにある14世紀に建造された「プリンセサ」では、食事を提供する店舗も数多く営業している。
アンダルシア
セビリアのトリアナ地区にある「ロンハ・デル・バランコ」では、グアダルキビル川を眺めながら美食体験ができる。その他、料理教室やグルメ観光、展示会などへの参加も可能。建物は、エッフェルの作品を彷彿させる。さらにグラナダにある、伝統的な市場とグルメ体験が融合した「サン・アグスティン」では、店で肉を買ったら、その場で調理してもらうなど、アンダルシア・グルメの逸品を見つけることもできる。
その他の都市
トレドにある「サン・アグスティン」は、ユネスコ世界遺産に囲まれたオシャレな市場。ここでは、イベリコ豚の生ハムやワイン、チーズのセレクションから世界的に有名な店のスィーツまで、それぞれの店舗でお好みのものを試してみたい。また、バリャドリードでは、風変りな場所でタパスも味わえる。スペイン広場の近くの高速列車駅の隣にある「グルメ駅」のコロッケとイベリコ豚の生ハムはリピターもいるほどの人気ぶり。また、創作料理ショーやテイスティングにも参加できる。