グラナダの聖週間
聖週間は、スペインで祝される祭りの中でも、特に深く根付いているものの一つ。この祝典は何世紀もの歴史と伝統の上に成り立ち、その中でイエス・キリストの情熱と死を思い起こさせてくれる。
グラナダでも3月29日から4月5日まで、盛大にこの聖週間がお祝いされる。グラナダの聖週間には、全部で32の教会の信者たちが参加。アルバイシン地区、アルハンブラやサクラモンテの丘などには宗教行列や宗教関連の像や彫刻、そして参加する信者たちで溢れ、独特の舞台を作り上げる。
中でも4月1日の聖水曜日の夜に行われる「ジプシーのキリスト」に始まり、4月3日の聖金曜日までの3日間行われる宗教行列が見どころ。聖木曜日には「沈黙のキリスト」の宗教行列が行われ、太鼓の響きだけがその静かさを破っていく。この時アルバイシンは、ひとつの色とひとつの特別な香りに包まれる。
一方、聖金曜日の真夜中には最古の宗教行列である「サン・ヘロニモの孤独」が行われ、聖書に書かれる歴史的人物を実際に模した人々が登場。お祭りをより見ごたえあるものとしている。最後の「復活の日曜日」には、子供たちが土製のファクンディージョス(ランプ)を持ち歩き、チリチリと鳴り続ける行列でグラナダの聖週間が締めくくられる。
スペインの多くの町や村々の街角は熱情と宗教献身の舞台となり、宗教行列の音楽、芸術、色彩と魔術とともにキリストの死を思う哀悼と黙想が合い混じり、多くの群集が宗教的な像に従って厳かな行列に続く。
Semana Santa de Granada
開催日 |
2015年3月29日~4月5日 |
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開催地 |
グラナダ |
(写真はイメージです)
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