開催間近!バレンシアの「火祭り」
スペイン三大祭りの一つに数えられているのが、バレンシアの「火祭り」。最終日の最後に燃やされる市庁舎前の巨大ファヤスのコンペを、3年連続で勝ち取ったのはマヌエル・ガルシア氏。テーマは「世界のファヤス」。3月に入ると始まる連日14時に行われる爆竹ショー「マスクレター」が、お祭り気分を盛り上げてくれる。
この「サン・ホセ」とは、スペイン語で聖ヨセフ、つまりイエス・キリストの父親のこと。職業が大工だったことから大工職人達の守護聖人として崇められている。このサン・ホセの日には、昔から古い材木や木屑などを集め、大きな焚き火をする風習が大工たちの間で受け継がれていたが、ある日張子の人形を火の中に投げ入れたのが周囲の人々に面白がられ、それがきっかけとなり色々な人形が作られるようになった。現在は、1年も前から競って構想を練り、飾り付けも凝った風刺のきいたテーマが取り上げられるようになっている。
街中を飾る張子人形「ファヤ」の大きさは大小さまざま。祭りの呼び名にもなっている「ファヤス」は、そのファヤの複数形で、「二ノット」と呼ばれる張子人形の単体を複数組み合わせて一つの「ファヤ」が作られるのが一般的となっている。ファヤは地区ごとに1点作られ、その大きさによって「ファヤス・アドゥルトス」(大)と、小ぶりな「ファヤス・インファンティレス」(小)に分類され、大きなものは高さ30メートルにもおよぶ。人気投票でも部門が分けられ、点火も小型と大型は別々に行われます。
最大の見どころは、クライマックスを迎える19日の深夜。この時ファヤスに点火される。最も人気があるのが、市役所広場に設置されている大小2つのファヤスで、バレンシアの火祭りのシンボルとなっている。また、連日14時に行われる爆竹ショー「マスクレター」や、バレンシア旧市街地を取り巻く緑地帯(旧トゥリア川)であるアラメダ通りで行われる花火大会「ニット・デ・フォック」も見逃せない。なお、2月中旬から3月14日まで人気投票用の「二ノット」が展示され、その中で最も投票数の多かった作品1点(ファヤス・アドゥルトスとインファンティル各部門1点)は火の手を免れ、「火祭り博物館」に永久保存される。
Las Fallas
開催期間 |
2016年3月15~19日 |
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開催地 |
バレンシア |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)
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