世界一危険と言われたハイキングコース「王の小道」を歩く

2023年07月25日 掲載

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ガイタネス峠道の自然地域を通過する「王の小道」は、かつて世界一危険と言われたハイキングコース。絶壁の高さは最大700メートルにも達し、下にはグアダロルセ川に浸食された峡谷が広がる。

峠道に張り付いた高さ100メートルの「空中ハイキングルート」の起源は、この地域の水力発電所の資材をを運んだり、メンテナンス人員の輸送を目的に、ガイタネホ川の滝の間に建設された20世紀初頭にまで遡る。




El caminito del Rey – Un paseo de vértigo - from BoscoLG on Vimeo.




ハイキングコースは、アルダレス村からアロラ町まで、北から南に向けた一方向の直線で、その距離7.7キロメートル。一部はハイキングコースを、その他の部分は歩道を渡り、踏破におよそ3~4時間を要する。

そこから「王の小道」の入口となる管理小屋やガイタネホダムへと道は続く。最も長いのは2.7キロメートルある「王の椅子」。アルフォンソ13世が使った石製のベンチ、机や椅子のセットに始まり、トンネルをくぐってレストランにたどり着く。管理小屋に到着すると保護ヘルメットの貸し出しがあり、ハイキングに適した靴を履いているかの確認がある。

ガイタネホダムの展望台からは、水力発電所の従業員の住宅として使用されたシエラ・パルダの住居洞窟が見られる。
歩道に到達したらガイタネホの峠道と、「王の橋」があるタホ・デ・ラス・パロマスとして知られる峡谷を進む。オヨの谷が近づくについれ景色は変わり、深い緑に覆われた森が現れる。

その後、高さ100メートルの「吊るされた」歩道を通り、ガイタネスの峠道へ。この区間では素晴らしい眺めに加え、岩の間から成長する樹齢数百年のジュニパーの木や、ジュラ紀の化石を数多く今に伝える「化石ビーチ」が見えたり、歩道から飛び出したバルコニーに入るなどの体験ができる。

ハイキングコースは最後の区間へ。管理小屋でヘルメットを返却した後は、エル・チョーロ駅まで2.1キロメートルの下りが始まる。なお、一方通行の直線ルートであることから、ハイキングの計画を立てる際には、出発地点まで戻る時間(約1時間)を見積もっておく必要がある。

詳細は、スペイン政府観光局のウェブサイトを参照。

El caminito del Rey

URL

https://www.spain.info/ja/ruuto-haikingu/supein-haikingu-caminiito-del-rei


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