車窓の風景とハイキングで楽しむスイス鉄道の旅

2015年08月07日 掲載

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Zuerich ABH

チューリヒ空港駅 (当編集部撮影)

レイルヨーロッパジャパンが今回お勧めする鉄道の旅は、スイスで最も美しいパノラマ景色を堪能する≪Grand Train Tour of Switzerland≫から2つの絶景ルートを組み入れた、晩夏から秋にかけてスイスで楽しむハイキングの旅。

滞在地はチューリヒ、ツェルマット、モントルー。チューリッヒ滞在中には、絶景ルートとしてスイストラベルシステム(STS)がお勧めするシャフハウゼンを経由し、スイス北東部の町ザンクト・ガレンへ。その後、マッターホルン初登頂から150周年を迎えたツェルマットへ移動し、ロープウェイとハイキングでマッターホルンやツェルマットの絶景を楽しむ。

さらにそこからモントルーまで、本ルート2つ目の絶景ルートを鉄道で移動し、レマン湖畔の町モントルーでは世界遺産「ラヴォーの葡萄畑」を眺めながらハイキングを楽しむ。

絶景ルート、チューリヒ ~ ザンクト・ガレン


St Gallen

ザンクト・ガレン修道院 (当編集部撮影)

チューリヒ国際空港に到着したら、空港に直結している鉄道駅から列車に乗り込み、チューリヒ中央駅へと移動。

翌日は終日、チューリヒ市内の散策を楽しみ、3日目に≪Grand Train Tour of Switzerland≫で紹介する絶景ルートの一つ、チューリヒからザンクト・ガレンまでエクスカーション。途中、ドイツとの国境の町シャフハウゼンで下車し、チューリヒ中央駅からレギオエクスプレス(RE)で約41分でシャフハウゼンへ立ち寄ってみよう。ここでヨーロッパ随一の水量を誇るラインの滝を見物したり、中世の面影が残る旧市街の散策も楽しめる。ムノート城塞からのライン川や、町並みも見逃せない。

その後、トゥルボ鉄道に乗ってボーデン湖沿いを走り、約1時間54分でザンクト・ガレンへ。バロック建築の傑作、ザンクト・ガレン修道院(8世紀創設)のカテドラルと修道院付属図書館は、いずれも世界遺産に登録されている。修道院のある旧市街には中世の町並みが残り、カフェやレストランも多く営業している。ザンクト・ガレン駅からチューリヒ中央駅までは、インターシティ(IC)を利用し1時間14分ほどで戻ることができる。


初登頂150周年マッターホルン、秋ハイキング
絶景ルート、ツェルマット~湖畔の町モントルー


Mt. Cervino

ゴルナーグラート展望台から見たマッターホルン
(当編集部撮影)

4日目は、チューリヒからツェルマットへと移動。チューリヒ中央駅からインターシティ(IC)に乗り約2時間でフィスプに到着する。そこで、マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)に乗り換え、ツェルマットまで移動する(約1時間5分所要)。
IC区間(チューリヒからフィスプ)では、ベルン経由でトゥーン湖沿いを走る。さらにレッチベルクベーストンネル(基底トンネル)を通過。そこで、MGBに乗り換えてツェルマット駅へと向かう。

名峰マッターホルンは2015年、英国人エドワード・ウィンパーによる初登頂から150周年を迎えた。これを記念して、ツェルマットの村では年間を通した様々なイベントや記念事業が行われている。

午後は、ロープウェイを乗り継ぎ、40分ほどでクライン・マッターホルン展望台(マッターホルン・グレッシャー・パラダイス)へ。そこには、4,000メートル級の峰、38座が連なる雄大な景色が待っている。

Riffelberg

ハイキングルートの途中にあるリッフェルベルク駅
(当編集部撮影)

翌日は、MGBツェルマット駅のすぐ近くにあるゴルナーグラート登山鉄道駅から、登山列車に乗りゴルナーグラート展望台へ。マッターホルンをはじめ、スイス最高峰のモンテ・ローザなど4,000メートル級の秀峰が一望できる展望台へは、35分ほどで到着する。ツェルマットからこの登山鉄道に乗車の際は、車窓からもマッターホルンが望める進行方向右側の席がお勧めである。

展望台から雄大なスイスアルプスの眺望を堪能したら、ハイキングしながら下る。途中、山上湖リッフェルゼーで湖面に映る「逆さマッターホルン」を堪能、リッフェルベルク駅まで2時間ほどのハイキングが楽しめる。リッフェルベルク駅からは、再び登山列車に乗り込みツェルマットまで下りる。

6日目は、ツェルマットから≪Grand Train Tour of Switzerland≫で紹介されている絶景ルートを、モントルーまで列車で移動。MGBでツェルマット駅からフィスプまで行ったら、そこでインターレギオ(IR)に乗り換えてマルティニ経由でレマン湖畔の町モントルー駅まで計約2時間40分でアクセスできる。


世界遺産、ラヴォー地区の葡萄畑でハイキング
モントルー ~ ジュネーブ空港間はIRで約1時間15分


ブドウ畑

黄金色に輝く、秋のラヴォー地区の葡萄畑

翌日は、モントルー駅からSバーン(S3, S1)に乗り、キュリー駅へと移動(所要約17分)。中世から続くラヴォー地区の葡萄畑(世界遺産)周辺をハイキングする。周辺の丘にテラス状の葡萄畑が広がるキュリー。途中、ハイキングコースや葡萄畑についての案内などがある。

畑の小路は、葡萄農家の集落エペス村へと続いている。この村についたら、葡萄畑を望むテラスのあるビストロでランチタイム。村を抜けて葡萄畑の間の小路を行くと、ワインセラーが軒を連ねる次の集落リエ村に到着する。世界遺産に登録されるラヴォー地区の葡萄畑の中にあるリエ村は、秋には黄金色に輝く葡萄畑を横目に、キュリーまで気持ちの良いハイキングが楽める。

ジュネーブ国際空港にも鉄道が乗り入れている。モントルー駅からはIRを利用し、1時間15分ほどでジュネーブ国際空港駅に到着する。

旅程 (提供:Rail Europe Japan)

スケジュール

宿泊都市

1日目

 日本から直行便、または欧州内の都市を経由して、空路チューリヒへ
 着後、ホテルへ移動

チューリヒ泊

2日目

 終日:チューリヒ市内散策

チューリヒ泊

3日目

 朝:REでシャフハウゼンへ(約41分所要)
 その後、トゥルボ鉄道(S8)でザンクト・ガレンへ(約1時間54分所要)
 《Grand Train Tour of Switzerlandのルート》

チューリヒ泊

4日目

 朝、ICとMGBを乗り継ぎツェルマットへ移動(約3時間11分所要)
 午後:ロープウェイでクライン・マッターホルン展望台へ

ツェルマット泊

5日目

 終日:ハイキングを楽しみつつ、ゴルナーグラート展望台へ

ツェルマット泊

6日目

 朝:ツェルマットからモントルーへ移動(約2時間40分所要)
 《Grand Train Tour of Switzerlandのルート》

モントルー泊

7日目

 朝:Sバーンでキュリーへ(約17分所要)
 ラヴォー地区の葡萄畑をハイキング

モントルー泊

8日目

 IRでジュネーブ国際空港へ移動(約1時間15分所要)
 ジュネーブ国際空港から欧州内の都市を経由し、帰国の途へ

機内泊

9日目

 日本着

-


なお、各種鉄道パスなどは、レイルヨーロッパジャパンのウェブサイトで取り扱っている。

Rail Europe Japan

ウェブサイト

http://www.raileurope.jp

情報提供:レイルヨーロッパジャパン


(写真はイメージです)

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