ANA直行便が再開! ワイルドフラワー真っ盛りの西オーストラリアへ
日本との時差はわずか1時間。オーストラリアの西側、南北に広がる西オーストラリア州の面積は日本のおよそ7倍、オーストラリア全体の約3分の1を占めている。100を超える日本企業が進出し、在留邦人も8500人超える。
日本で新たな首相が誕生すると、まず最初に訪れるのが実は西オーストラリア州。2022年10月には、岸田首相も日豪経済連携および安全保障締結のため、同州を訪問している。日本と政治・経済の面でも結びつきが強いと、西オーストラリア政府観光局 日本局長の吉澤英樹氏は説明する。
西オーストラリア州の主要産業は、世界の産出量の21%を占める鉄鉱石などの天然資源、再生可能エネルギー、バイオテクノロジー、情報技術、そして観光と教育。何やら頭が痛くなりそうなお堅い文字が並んだが、ロットネスト島やピンクレイク、ストロマトライト等のツーリズム素材も多いのも特徴。「世界最古の大陸」には、他の国や州では真似できない様々な感動体験が、旅人の来訪を今か今かと待ち構えている。
最も美しい街パースで過ごす夢のような休日
成田からの直行便再開で、格段と快適にアクセスできるようになった州都パースは、「最も美しい街」「最も住んでみたい街」として人気の街。都市再開発が進行中で、パース市内を走るフリーバス「CAT」は、2023年1月から5ルートで運行。ラグジュアリーなスポットも加わり、都市と自然が調和した究極のアーバンツーリズムが体験できる。
中でもひと際、旅に華やぎを添えてくれるのが、広大なバーズウッド・パーク内にある「クラウン タワーズ パース」や、リッツ・カールトンが世界で100軒目となる記念すべきプロパティとして2019年11月に開業した「ザ・リッツ・カールトン・パース」といった5ッ星ホテル。これらのホテルは、ケリー ヒルが設計を手がけた全室スイートルームの「コモ・ザ・トレジャリー」とともに、パースの新たなランドマークとなった。
西オーストラリア政府観光局では現在、定番から新スポットを網羅した「パースでの夢のような休日の過ごし方」8選を紹介している。その中から吉澤局長が今回スポットを当てたのが、パースを上空から体感するスリリングなアクティビティと、世界一幸せな動物「クオッカ」とセルフィーが撮れるロットネスト島の2つ。
前者ではパース市内とオプタス・スタジアムをつなぐ全長370メートルの歩道橋「マタガラップ・ブリッジジップ+クライム」や、『ベルサイユ賞』を受賞した世界で最も美しいスポーツ施設「オプタススタジアム・ヘイロー・ルーフトップ・クライム」を、後者では2020年11月にトムソンベイにオープンしたブティックホテル「サンファイア・ロットネス」をはじめ、2019年に開業した島唯一のグランピング・リゾート「ディスカバリー・ロットネス・アイランド」の名前を挙げ、パースこその楽しみ方を提案した。
西オーストラリアの雄大な自然に抱かれて
本イベントでは、ゲストスピーカとして招かれたフォトグラファーの相原正明氏が登壇し、西オーストラリアの大地が織り成す自然の魅力について語った。
同氏は、オートバイでのオーストラリア単独撮影に臨んだことに機に、彼の地でオーストラリアの大地と、その雄大な自然の虜に。日本人としては初めてオーストラリアで大型写真展を催し、以降、世界各地で写真展を開催している。
ネイチャーフォトの第一人者で、現在はタスマニア州政府の親善大使にあたる「フレンズ・オブ・タスマニア」の称号を持つ人物で、「撮影地ではホテルには宿泊せず、大陸と一体になるためにキャンプをしている」という。
春の西オーストラリアの見どころと言えば、圧巻の「ワイルドフラワー」。春の訪れを待ち構えていたかのように7月になると北部から咲き始め、徐々に南部へ。その種は12,000にもおよぶ。
西オーストラリア州には、北西部の「エバーラスティング街道」や「ノーザン・エクスポローラー街道」をはじめ、南西部の「ジャラランド街道」や「サザンワンダー街道」、内陸部の「ウエーブロック街道」など、11の花街道(ワイルドフラワー・トレイル)がある。
短い滞在日数でも手軽に楽しめるのが、州都パース周辺の「パース街道」。パース市民の憩いの場でもある「キングスパーク」からの眺めは絶景として知られているが、総面積およそ400ヘクタールのこの公園にも3000種を超えるワイルドフラワーが咲き乱れ、9月には「ワイルドフラワー・フェスティバル」が開催されている。10月下旬から12月初旬にかけては、ジャカランダの花が、パースの街を美しく彩る。
「ワイルドフラワー+プラスを巡る旅」への誘い
そうした春の西オーストラリアで、吉澤氏がお勧めするのが「ワイルドフラワー+プラスを巡る旅」。
例えば、パース近郊であれば西オーストラリア最古のワイン産地スワンバレーにある「カバシャム・ワイルドライフパーク」やフリーマントルのウォールアート巡りや週末のみオープンするマーケット、北西部の「エバーラスティング街道」なら世界遺産のシャークベイで野生のイルカとの出会い、南西部の「ジャラランド街道」であればマーガレットリバー・ワイナリー巡りや、ワイルドフラワーを楽しみながらトレッキングができる「ケープ・トゥー・ケープトラック」、「サザンワンダー街道」ならワイルドフラワーと壮大な景色を楽しみながら花のトレッキング(スターリングレンジ)、内陸部の「ウエーブロック街道」であれば先住民族が残したロックアート「マルカズケーブ」を組み合わせてみる、といった具合だ。
とにかく見どころが尽きない春の西オーストラリア。同州観光局日本局長の吉澤氏も「西オーストラリアの魅力は、まだまだあります!」と胸を張る。
ANAの成田/パース直行便の運航再開で、距離がぐっと縮まった西オーストラリア州。この秋冬はANAの直行便で、ワイルドフラワーが手招きをする春の西オーストラリア州を満喫しに、旅に出てみてはいかがだろうか?
直行便が運航再開!西オーストラリア州への旅が格段と便利&快適に
ANA 成田/パース直行便
運航本数:週3往復
運航日:月木土(~2024/10/26 月水土)
運航スケジュール :
NH881 成田発 11:20/パース着 20:30
NH882 パース発 21:55/成田着 08:30(+1)