TK 特別機「KUSHIMOTO」号が日本着陸!
12月5日の日本・トルコ合作映画『海難1890』の公開を記念して、ターキッシュエアラインズは30日、特別機「KUSHIMOTO」号の着陸セレモニーを行った。
2015年は、エルトゥールル号海難事故からから起算した日本とトルコの友好125周年、またテヘラン在留邦人救出事件から30年という節目の年に当たり、セレモニーの席では、イラン・イラク戦争中の1985年に、戦火のテヘランに取り残された日本人たちを救出に向かったターキッシュ エアラインズ(当時はトルコ航空)のキャビンアテンダントと、その機体で脱出に成功した日本人ビジネスマンが感動の対面を果たした。
1985年当時の機体デザインを復刻した特別機「KUSHIMOTO」(TK50便/機材:A330-200)は、11月30日の朝8時55分に成田に飛来。その特別機から日本とトルコの旗を振りながら、当時のユニフォーム姿で降り立ったのは、テヘラン事件の際に搭乗勤務したアイシェ・オザルプさん(56歳)をはじめとする8名のキャビンアテンダントと、副操縦士のコライ・ギョクベルクさん(73歳)だった。
セレモニーには、同機でテヘランより脱出した特定非営利活動法人エルトゥールルが世界を救うの沼田凖一氏(元日産社員)と、現日産社員の高星輝次氏も姿を見せ、トルコキキョウの花束を贈呈。スピーチでは、当時の絶望的であった状態を振り返り、改めて救出に対する謝意を伝えた。なお、この「KUSHIMOTO」号は今後、関空 ~ イスタンブール間の通常便の機材として投入される予定となっている。