ここがヨーロッパの頂点!「ユングフラウヨッホ」
前代未聞!標高3454メートルで短距離走イベント
アレッチ氷河の雪原に「トップ・オブ・アスリート」が大集結
そして今年(2015年)は、スイスの高級腕時計メーカーである「HUBLOT(ウブロ)」協賛の下、国内外からメディアを招き、標高3454メートルの高地で、前代未聞の短距離走イベントが行われた。
この日のスペシャルゲストには当初、「HUBLOT」のブランドアンバサダーを務める史上最速のスプリンター、ウサイン・”ライトニング”・ボルトが登場する予定だったが、ケガのため急遽取り止めに。その代理として白羽の矢が立てられたのが、ボルトに次いで世界で2番目に早い男、ジャマイカ出身の陸上選手アサファ・パウエル(Asafa Powell)であった。
アルプホルンの音色で始まったこのメディア向けイベントでは、パウエル選手の他にもスイス女子スプリンターチーム(Fanette Humair、Marisa Lavanchy、Lea Sprunger、Mujinga Kambundji)も登場。このメンバーで早さを競った他、イベントに参加した地元の子どもたちとのレースも行われた。
過去に「ツール・ド・スキー」で2連覇したコローニャ選手は、ソチ五輪でも2冠(バンクーバー五輪を含めると通算3冠)を達成しているスイスの国民的ヒーロー。そんなスーキー板を付けた自国の英雄に、世界で2番目に早い男が挑もうと言うのだから、いやおうなしに盛り上がる。
競技終了後には、ユングフラウ鉄道グループのCEOであるウルス・ケスラー氏から、アサファ・パウエル選手に記念の特大カウベルが贈与された。スイスでは様々なシーンで、こうした大きなカウベルが贈られるのが常となっている。その傍には、存在感たっぷりの「HUBLOT」のマスコット牛の姿も。いかにもスイスらしく、ほのぼのとしてしまう。
そして最後は、それまでスターター役に徹していたスイス伝統相撲「シュヴィンゲン」のチャンピオンであるキリアン・ヴェンガー(Kilian Wenger)選手が登場し、なぜかパウエル選手と腕相撲対決。こちらはヴェンガー選手の圧勝で、大きな笑いに包まれ幕を閉じた。イベントの様子は、こちら(外部リンク)で動画が配信されている。