ユングフラウ観光の拠点はインターラーケン
自慢はスイス流のおもてなし「スイス インターナショナル エアラインズ」
このインターラーケンへ行くには、まず日本から空路でスイスの空の玄関口、チューリヒへと飛ぶ。チューリヒへは欧州内の都市を経由するルートもあるが、やはり何と言っても便利で楽なのは、直行便に他ならないだろう。
スイスのバーゼルに本社を置く「スイス インターナショナル エアラインズ」は、ハブ空港のチューリヒはもちろん、バーゼルやジュネーヴなどの都市から世界40ヶ国、76都市に就航。東京・成田国際空港(以下、成田)とチューリヒ間は毎日1便(週7便)を運航しており、およそ12時間40分でチューリヒに成田から到着する。
ルフトハンザグループ、さらにスターアライアンスのメンバーでもある同社はまた、スイスのフラッグ・キャリアとして「パーソナル・サービス」や「品質の追及」「スイス・ホスピタリティ」など、スイスならではの価値観に基づく上質なサービスを提供している。
日本を出発する時から帰国まで「スイス流おもてなし」を、フルに体験してみてはいかがだろうか。
観光立国スイスが世界に誇る「スイストラベルシステム」
STSは、総延長20,000キロにおよぶ鉄道とバス路線、航路を誇るスイスの公共交通システム。外国からの訪問者が、スイス国内を快適に旅できるよう、様々なチケットやパスを取り揃えている。
欧州でも特に交通運賃の高さで有名なスイス。スイス旅行の際には、「スイスパス」など自身の旅のスタイルにあった鉄道パスをセレクトして、日本を出発する前に用意しておくことを強くお勧めしたい。
スイス旅行に便利な各種鉄道パスは、「レイルヨーロッパジャパン」のウェブサイトからオンラインで、もしくは代理店を通じても入手できる。
チューリヒの空港ターミナルは、空港の鉄道駅に直結。入国審査後、預けた荷物がスムーズにピックアップできれば、あっという間にホームに移動して、列車に乗り込むことができる。到着後、そのままチューリヒで1泊して、翌日旅の起点となるインターラーケンまで移動することも可能ではあるが、憧れの3名山はもう目前だ。
体力が許すようであれば、列車でもう約2時間20分、がんばって移動してみてみよう!日の長い夏場は、日没前にインターラーケンに到着できる。夕日に赤く染められた3名山も、あなたの到着を待ちわびていることだろう。
レイルヨーロッパジャパンは現在、 STSと共に「Grand Train Tour of Switzerland」を展開している。これはSTSがお勧めする景勝ルートを鉄道で巡り、様々なスイスの魅力を体験してもらうことを目的にしたキャンペーンで、同推奨ルートを巡ったトラベラーに乗車証明書を発行している。2016年はさらにパワーアップし、スタンプラリーも実施。スタンプの数に応じたプレゼントキャンペーンも実施される予定だという。同キャンペーンの詳細と最新情報は、レイルヨーロッパジャパンの特設サイト「Grand Train Tour of Switzerland」で確認を。
夢のスイス横断ルート「ゴールデンパス・ライン」
長時間のフライトで疲れていて、一刻も早くホテルに入りたいという場合は別だが、もし体力と時間に余裕があるようであれば、お勧めしたいのが後者の「ゴールデンパス・ライン」を通るルートである。
その大きな理由は、夕方混雑したベルン中央駅で大きな荷物を持っての乗り換えが避けられることと、「ゴールデンパス・ライン」の方がよりスイスらしい、絵のように美しい車窓が望めるということだ。
ルツェルンからインターラーケンを通り、ツヴァイジンメン、モントルーまでを結ぶ「ゴールデンパス・ライン」は、スイスの牧歌的な風景や雄大なアルプス、美しい湖や村の数々が車窓から望める「夢のスイス横断ルート」。ルツェルンからインターラーケンまでをツェントラル鉄道(ZB)、インターラーケンからツヴァイジンメンまでをレッチベルク鉄道(BLS)、ツヴァイジンメンからモントルーまでをモントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道(MOB)の3社が結んでいる。
ルツェルンからインターラーケンまでの区間では、アルプナッハ湖の右手に見えてくるピラトゥス山、湖畔に点在する可愛らしい村々、小さな教会が印象的な丘の上の村はもちろん、世界一の急勾配を上っていくラック式鉄道やマイリンゲンでのスイッチバックなど、鉄ちゃんも垂涎のポイントも盛りだくさん。この風景に癒されれば、長旅の疲れも一気に吹き飛んでしまうに違いない。