カッパドキア初のトルコ式泥風呂施設「カトゥパトゥカ」
2015年の冬にオープンした「カトゥパトゥカ」は、ちょっと高級感が漂う温泉施設。カッパドキア初のトルコ式泥風呂で、レモン貯蔵庫として使用されていた洞窟で温泉浴やドクターフィッシュが体験できる。
「Katpatuka」という名前は、ペルシャ語の「美しい馬の地」に由来。カッパドキアの古い呼び名でもある。この地に伝わる「戦争で追った王の傷が、泣きながら介護した修道女の涙が染み込んだ泥で癒された」という伝説から生まれた水着着用の温泉施設で、ヨーロピアンの間で大人気のトルコの有名な温泉地ダルヤンから取り寄せた泥を使った温泉浴が楽しめる。
ドクターフィッシュは、角質を食べるトルコに生息するコイ亜科の魚(ガラ・ルファ)で、 日本でも皮膚病治療や足の裏がスベスベになるピーリング効果が得られることで知られている。
ドクターフィッシュ体験が終わったら、そのすぐ横にあるミネラルウォーターのプールに15分ほど浸かりリラックス。その後に全身に泥パックをするが、その時間は10~20分が目安となる。入浴の流れはこの順番で、泥風呂を使った後はそのままシャワースペースへ移動。ここでしっかりと泥を洗い流すが、プールに戻ることは許されていない。
この施設で見逃せないのはスパコスメ。ここには全身に使える泥パックや、バラやオリーブのオリジナルブランドの石鹸、さっぱりとした肌を潤してくれるトルコらしい保湿クリームなどが販売されている。中でも筆者が個人的にお勧めするのが、日本ではお目にかかれないザクロのクリームである。単品だけでなく、オシャレにラッピングされたセットコスメもあるので、お土産にしても喜ばれる。
トルコでお風呂というと「ハマム」が有名だが、カッパドキアでちょっとワンランクアップした温泉体験がお望みなら、ぜひ訪れてみていただきたい施設である。ただし、利用は完全予約制。ホテルからの送迎付きでもアレンジできるようなので、気になる方は最寄りの旅行会社に問い合わせてみよう!
(つづく)
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