ドイツ観光局、2021年は訪独外国人観光のターニングポイント

2021年02月28日 掲載

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2020年のインバウンド収支: 宿泊件数の減少

2020年の訪独外国人観光客数は、予測どおり大幅な落ち込みを記録した。連邦統計局の最新データによると、ベッド数が10床以上の宿泊施設とキャンピング場での1月から12月までの訪独外国人観光客の総宿泊数は3200万泊で、前年度比で64.4%も落ち込む結果となった。また、欧州外の遠距離マーケットは軒並み70%以上の落ち込み、アジア全体では81.6%減、日本は218,825泊で2019年比81.8%減となった。


2021年の見通し: 世界的需要の段階的回復

欧州旅行委員会は、先ごろ実施した「国内および欧州域内旅行の旅行意識調査」の結果を受け、今後数ヶ月に向けた旅行意欲は日に日に高まりつつあると発表。12月初旬に同委員会が実施した第4回目のアンケートでは、回答したヨーロッパ人の52%が「6ヶ月以内に旅行に出かけたい」と回答しており、11月初旬の第3回目に比べると5%増という結果が得られた。第3回目のアンケートでは、「2021年4月から6月までの間に旅に出かけたい」という回答者は27%であったのに対し、最新の調査では32%に増加している。

国際航空運送協会(IATA)の予測もこのシナリオ通りで、IATAの専門家は2019年から20年にかけてマイナス61%となる3280億ドルにまで落ち込んだが、世界の航空市場の売り上げも2021年には40%、4590億ドルにまで回復すると見ている。


今回の発表に際してドイツ観光局のペトラ・へードルファーCEOは、「コロナ禍による世界規模での観光分野の落ち込みは、2020年のインバウンドにも顕著に表れている。同時にまた、世界規模での調査結果は観光の国ドイツというブランドのインパクトと、旅行への意欲が高まりつつあることを明確に裏付けている。ドイツの観光業者は、ロックダウン期間中も危機打開のために様々な挑戦を続けている。カスタマージャーニーマップに基づき、多くのプロセスをデジタル化すると共に、衛生面での多岐にわたるコンセプトも編み出している。観光オファーの内容も、新たな顧客ニーズに合わせている。こうして観光需要回復期への準備はしっかりと整った」とコメントしている。


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