コロナ禍でも開催 タリン旧市街のクリスマスマーケット
クリスマスが、1年の中で最も重要なイベントであるのはエストニアの人々も同じ。その起源は、冬⾄の頃に⾏われていた古代の異教徒のお祭りにまで遡る。
贅沢な⽑⽪や繊細なニットの靴下、⽊製の装飾品など、この時期にしか⼿に⼊らない地元の職⼈による⼿作りのクリスマスプレゼントなどが並ぶホリデーマーケットは、冬の間、街の中⼼となり、出会いの場となる歴史的なもので、今でも人々とともに季節の雰囲気が楽しめる。もちろん、「ブラッドプディング」と呼ばれる⾎⼊りのソーセージやジンジャーブレッド、ホット・モルドワインなども、この季節には外せない味覚である。
2021年のタリンのクリスマスマーケットは、2021年11⽉26⽇から2022年1⽉2⽇までタリン旧市庁舎広場(ラエコヤ広場)で開催。そのマーケットの主役は、1441年から旧市庁舎広場に飾られる大きなクリスマスツリー。このツリーは、リヴォニア商⼈組合の「ブラザーフッド・オブ・ザ・ブラックヘッズ」が持ち込んだとう伝説があり、これが事実ならタリンのクリスマスツリーはヨーロッパで最初に市庁舎広場に⽴てられたクリスマスツリーということになる。毎年、コンテストで選ばれるエストニアで最も美しい唐檜(トウヒ)がこの広場に運び込まれ、何千ものライトで彩られる。
近年、広場に飾られているクリスマスツリーの枝と葉を原材料にして作られた「トニックソーダ」が作られるようになり、サーレマー島生まれのこのソーダは、エストニアらしい味でサステナブルにも貢献している。
タリンのクリスマスマーケットは、2019年に「ヨーロッパのベスト・クリスマスマーケット」にも選定されている。
Jõuluturg Tallinna 2021
会期 |
2021年11⽉26⽇~2022年1⽉2⽇ |
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場所 |
タリンの旧市庁舎広場(ラエコヤ広場) |
URL |