若者を惹きつけるハンガリー観光の魅力

2025年06月20日 掲載

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セミナーに臨席したオルネル=バーリン・アンナ駐日ハンガリー国特命全権大使は「我が国の伝統、質の高いグルメ、歴史的遺産は、日本人の方々に満足いただける」と挨拶。「より多くの日本の人々に、我が国の素晴らしさを味わってもらえたら嬉しい」と、両国のさらなる関係性強化への協力を仰いだ。



H.E. Anna Aulner-Bálint

オルネル=バーリン・アンナ駐日ハンガリー国特命全権大使




本セミナーの開催にあわせ、ハンガリー観光庁からアジア地域責任者のケレメン・ガーボル氏が来日し、自らプレゼンテーションを行った。

同氏の発表によると、2024年の日本からの訪問数・宿泊数は、いずれも前年比の19%増となる36,000人(92,000泊)。平均滞在日数は3泊程度に留まっているが、そのほとんどが3ッ星、もしくは4ッ星ホテルに宿泊。全体の56%が4ッ星ホテルを利用しているという。

そうした背景を受け、ハンガリー観光庁では質の高い旅行者を得られる日本市場を重視。目標訪問者数に2000万人を掲げ、今回の一連のイベントを機に、さらに日本へのアプローチを強化する考えだ。



2024年の統計を発表するケレメン・ガーボル氏




このデータで興味深いのは、同国を訪れる日本人旅行者の男女比はほぼ半々で、年齢層は25~34歳のミレニアル世代が最多。そこにZ世代を加えると、全体の半数近くを占める、という点。これはハンガリーがジェンダーレスで、多様性に富んだ若者にとっても魅力的な旅のデスティネーションである、という裏づけでもある。

何より世界のすべてが片手にすっぽりと収まるSNS時代において、若者の実人生の中に「ハンガリーの旅」が存在しているという点が、実に頼もしい。ついに待ちに待った中欧ブーム再来、それを牽引するのはハンガリーか、と期待感に胸が高鳴る。



若者を惹きつけるハンガリー




ある一定の世代にとってハンガリーは、旧東欧、かつての社会主義国。だが、その時代を知らない世代には「ハンガリー=〇〇」といった固定観念がない。柔軟な目でハンガリーという国をシンプルに受け止め、「千年王国」が築き上げた嫌みのない豊かな伝統文化、景観、その華やぎを肌で感じているに違いない。

ガーボル氏も、親日的で、もてなし上手な国ハンガリーは、治安が良い。数々の世界遺産を擁し、日本人の口にあう美食もある。心地よい気候とアクセスの良さ、何より観光産業においては経験豊かなプロフェッショナル揃いと、その質の高さに胸を張る。



見どころが多いブダペスト首都圏




人気の滞在都市は、首都ブダペスト。そこでガーボル氏は今回、ブダペストを起点に楽しむ3泊プランを提案した。

ブダペスト首都圏にあるハプスブルクの皇妃エリザベートが愛した「グドゥルー宮殿」、ドナウベントにあるルネッサンスが花開いた王都「ヴィシェグラード」、ハンガリー王国の原点「エステルゴム大聖堂」、約20の美術館・博物館が集まる芸術家の街「セテンドレ」などは、いずれもブダペストから日帰りで楽しめる。

ツアー造成のヒントとして、セテンドレから4キロ、カルパチア盆地の伝統的建物博物館「シュカンゼン」での郷土料理の調理体験、インセンティブ向けプログラムを紹介した。



2023年の「欧州文化首都」に選ばれたヴェスプレーム




ガーボル氏は、2023年の欧州文化首都に選ばれた「ヴェスプレームとバラトン」も紹介した。
ヴェスプレームは、ブダペストの西南西約110キロにある古都。歴代王女の戴冠式が行われたことから「王女の都」とも呼ばれている。

この町があるバラトン湖の周辺は、ハンガリーを代表するワインの生産地で、付近にはヘレンド、ティハニ、バラトンフレド、タポルツァ、ジリツ、シュメグ、ヘーヴィーズ温泉、ケストヘイといった小さいながらも味わい深い、魅力的な村や町が点在している。

温泉から美食、自然の中でのアクティビティ、歴史探訪からショッピングまで、すべてが揃っているので、限られた滞在日数でも旅の濃度が増すエリアだ。



2022年1月24日にオープンした「ハンガリー音楽の家」
(配信元:Liget Budapest/YouTube)




コロナ禍で日本人が海外旅行から遠ざかっている間に、ブダペストには様々な文化施設やアトラクションがオープンしている。

中でも日本との”つながり”を感じさせてくれるのが、市民公園に完成した「ハンガリー音楽の家」。ここは既存の音楽ニーズを満たすだけでなく、展示会やコンサート、教育ホール、野外ステージ、子供のための音楽教育プログラムで、ハンガリーの音楽生活のための出会いの場を提供する文化施設となっている。設計は、日本人建築家の藤本壮介氏が手がけた。

その他にも季節のイベントとあわせ、2022年に改修を終えた「ブダペスト国立歌劇場」のガイドツアー、2021年8月にオープンしたブダ王宮の「覆い馬場と聖イシュトヴァーンの間」、ツワック社の「ウニクム博物館」、「リゲトプロジェクト」の一環として2022年5月に運用が開始された、高さ150メートルからブダペストを一望する15分の「バルーンフライ(気球)」なども紹介された。



特集記事アーカイブ ハンガリー至極の休日

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URL

https://visithungary.com/


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