ユトレヒトの「ミッフィー60周年記念」イベント
オランダ・ユトレヒト出身のグラフィックデザイナーであり、絵本作家でもあるディック・ブルーナ氏が、その代表作となる「ミッフィー」が登場する最初の絵本を発表したのは、1955年6月21日のこと。2015年は、そのミッフィーの誕生から60周年を迎える。これを記念し、今年オランダでは、60周年を祝うイベントが各種行われている。
「ミッフィー」が生まれたユトレヒトのセントラール・ミュージアムで60周年を祝う!
ユトレヒトにあるセントラール・ミュージアムでは、メインホールにミッフィーの誕生を祝うデコレーションが施され、また子供向けのイベントもたくさん企画されている。一方、特別展のもう一つのセクションは、大人のミッフィーファン向けに仕立てられており、文化や芸術史などに絡め、ミッフィーが最初に発表された1955年から今日までの60年間、どのような変遷をたどってきたのかを、オリジナルの絵や出版物、関連映像、人気グッズなどを通じて振り返る。
Celebrating 60 years of Miffy !
期間 | 2015年6月20日~9月20日 |
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場所 | セントラール・ミュージアム |
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ディック・ブルーナさんのスタジオ公開
セントラール・ミュージアムの最上階にディック・ブルーナ氏のスタジオを移築し、一般公開へ向けた準備が進められている。このスタジオには実際に使用された作業台や、作品の構想を練るときに座った椅子、書棚、打ち合わせに使ったテーブルなどの家具をはじめ、ブルーナ氏の私物も運び込まれ、自宅のスタジオと同じ雰囲気を再現する計画だという。
また、セントラール・ミュージアムは、同市出身のアーティスト、ディック・ブルーナ氏の原画を含むコレクション600点を長期で借り受けており、スタジオ再現の他にも、今後は大人向けに同氏の作品の展示も予定されている。
セントラール・ミュージアムはまた、ブルーナ・コレクションの他にも、世界遺産のシュローダー邸で知られるリートフェルト、ファッションデザイナー・ヴィクトール&ロルフ、ユトレヒトのカラヴァッジョ派、マレーネ・デュマスなど、古典からモダン、歴史からデザイン、実験的から記念碑的なものまで、幅広いコレクションが公開されている。
Centraal Museum
期間 | 2015年9月初旬~ |
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場所 | セントラール・ミュージアム(ユトレヒト) |
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今冬、ディック・ブルーナ・ハウスが生まれ変わる!
作品を愛する人の巡礼の場所となってきたのが、2006年にセントラール・ミュージアムの向かいにオープンしたのが、「ディック・ブルーナ・ハウス」というミュージアム。同ミュージアムは、2015年7月6日より改装工事のため休館し、2015年12月(予定)に主に子供とその家族に向けたミュージアム&アトラクションとして、「ミッフィー・ミュージアム」と名称を改めニューアル・オープンする。
60 years of miffy
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(写真はイメージです)