東日本大震災復興支援プロジェクト「第3回 UTAU DAIKU in ウィーン」
東日本大震災の復興プロジェクトして2014年にスタートした「UTAU DAIKU in ウィーン」が、2016年の春にも開催されることとなりました。第3回目となる2016年の開催日3月7日。会場は、毎年元日に行われるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの会場としてもお馴染みのウィーン楽友協会大ホール「黄金の間」です。
来年もまた「UTAU DAIKU コンサート」のため、およそ150名の日本人で構成された合唱団が日本からウィーンへと出向き、ウィーン少年合唱団やアレクサンドラ・ラインプレヒト(ソプラノ)、マリアーナ・リポヴシェック(メゾ・ソプラノ)、ジョン・健・ヌッツォ(テノール)、甲斐 栄次郎(バリトン)、シュテファン・ヴラダー(指揮)、ウィーンカンマーオーケストラと共に、オーストリアで情熱を込めて『歓喜』の歌声を響かせます。
会場となるウィーン楽友協会は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地。「黄金の間」は、毎年元日に行われるそのウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの会場としても有名ですね。このホールだけでも一見の価値が十分にあります。
入場券は、一般が15ユーロから30ユーロ。本コンサートのチケットは、ウィーン楽友協会で販売されています。学生割引もありますので、この時期にウィーンを旅行される予定の方、是非ご来場ください。
初回に引き続き、2015年3月に行われた「第2回 UTAU DAIKU in ウィーン」も満席となり、チケットの収益金と当日会場で募られた義援金の合計額は、13,127.06ユーロ(1,706,518円)になりました。その義援金の贈呈式は、2015年6月3日に駐日オーストリア大使館にて行われています。その時の様子はこちら。
「黄金の間」でウィーン少年合唱団と一緒に歌おう!
この「UTAU DAIKU in ウィーン」は、日本から出発するツアーを利用すると、歌う側でイベントに参加するこもできます。参加にあたってのオーディションはありませんが、 ベートーヴェン「交響曲第9番合唱付き」第4楽章を原語(ドイツ語)で、舞台で歌った経験があることが条件となっています。ソプラノパートは、あのウィーン少年合唱団が担当しますので、彼らと一緒に「黄金の間」で『第九』を歌う絶好のチャンスです。
2015年12月17日現在、まだJTBとクラブツーリズムの方で参加者を募集しているそうですので、もしご興味のある方はお問い合わせ下さい。詳細は こちら をご覧下さい。
「UTAU DAIKU」とは
日本の年末にベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章『歓喜の歌』が盛んに演奏されるようになったのは、第二次大戦後のこと。戦後の物資困難にあえぐ日本のオーケストラの年越しの資金確保の手立てとして、または労働者による音楽鑑賞運動の年末企画としてのことであった。それが毎年演奏され人気を博し、平和推進運動の高まりとあいまって、平和・復興を象徴する曲になったのだという。その結果、プロ、アマを問わず多くの合唱団が『第九』をレパートリーにとりあげ、やがて『第九』を歌うための合唱団が誕生するようになった。
その象徴とも言えるイベントが、1983年に大阪城ホール開館記念事業として行われた「サントリー1万人の第九」。同イベントでは一般公募で結成された1万人の合唱団に、部分的に聴衆も参加し壮大なる『第九』となった。現在、『第九』の合唱ファンは20万人にもおよぶ。こうした背景を受けて、同様の大規模な参加型『第九』演奏会が、全国各地で継続的に開催されるようになった。つまり、プロ・アマチュアが一緒になって『第九』を歌うという行為は、日本で生まれ育った日本独自の文化なのである。
「第2回 UTAU DAIKU in ウィーン」の様子
3.Utau Daiku in Wien „Ode an die Freude“
開催日 |
2016年3月7日 |
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会場 |
ウィーン楽友協会大ホール「黄金の間」 |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)