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冬でも大賑わい!プラハのクリスマス・マーケット


 プラハ自体が日帰りするにはもったいない旅行地とはいえ、列車一本で様々な国へ足を運ぶことができるのも欧州旅行の醍醐味の一つでもある。

 プラハへは、ドレスデンから特急で約3時間。朝6時頃に出発する列車に乗れば、9時にはプラハに着く。プラハでもクリスマス・マーケットが行われているというので、ものは試しで「ドレスデン/プラハ日帰り旅行」を敢行してみた。

 ドレスデンからプラハへは、プラハ・ホレショヴィツェ駅とプラハ本駅に入る列車があるが、この日一番早くプラハに到着するのは、プラハ・ホレショヴィツェ駅に入る列車だった。

 ホレショヴィツェ駅到着後、コンコース内の両替所でチェコ・コルナに両替し、地下鉄に乗り換えてプラハ本駅へ向かった。
本駅構内の観光案内所で聞くと、クリスマス・マーケットは市庁舎広場(写真右上)で行われているという。

 広場へ向かう途中の街中は、すっかりクリスマスモード。道すがらマーケットも開かれている(写真左)。
クリスマス・グッズというよりは土産物の方が多い気がするが、ドイツでもポーランドでも見かけないテイストの素焼きのオーナメントなどがあり、これはこれで面白い。
また、マリオネットが下がっているところは、いかにもチェコらしい。

 これらのショップをぶらぶら眺めつつ、市庁舎広場へ到着する。 以前、夏に訪れた時もスムーズに歩くことができないほどの観光客で賑わっていたプラハだが、冬でもそれまで見てきた町のどこよりも、大量の観光客で溢れ返っている。広場に並んだマーケットの屋台と観光客で、冬のプラハも相当な賑わいだ。

 店に並ぶ品は、クリスマス・グッズやお菓子、グリューワインなど。やはり、ここもお土産品も多いものの、ビアマグとチェコ・ビールの詰め合わせセット(写真右)などを見つけると、つい心が揺れ動いてしまう。

 今や世界に名だたる観光地・プラハ。それ故、マーケット以外の町歩きや美術館巡りなどには事欠かない。帰りは、20時頃の列車に乗れば、23時にはドレスデンに戻れる。

 2007年12月20日の午前0時より、陸路・海路はシェン ゲン協定発効が実施され、従来列車内で行われてきたチェコ/ドイツ間のパスポートチェックも無くなった。(ちなみに、空路は2008年3月30日から実施される。)
これで、あとは列車に乗ってさえしまえば、移動の時間は心置きなく(?)睡眠時間に当てられる。興味のある方はお試しあれ。(TN)


クリスマス・マーケットで見つけたチェコの伝統菓子


 冬でも大勢の観光客で溢れかえる、プラハのマーケット。
市場にはステージもあり、ポップスや民族音楽などが演奏されている。

 何かチェコらしいものはないかと見ていると、屋台の上に細長いパンのようなものを巻いた、チョココルネパンのような看板が出ている(写真左)。

 これはドイツでは見なかったぞ、と思い行ってみるとどうやら「トルドゥロ」というお菓子のようだ。

店先には、パイを焼くような香ばしい匂いが漂っている。
小麦粉を練ったような生地を、幅2センチ程の細長く平たいリボン状にして木の筒に巻きつけて焼いており(写真右下)、店によっては砂糖がまぶしてあったりする。
「チェコの伝統的なお菓子だ」と、店のお兄さんが教えてくれた。

 金額は1つ5コルナ。砂糖をまぶしたデニッシュのようなビスケットのような味わいは、「見た目通り」という感じだが、小腹を満たすにはちょうどいい。

 それにしても、ドイツでもチェコでも必ず出ている屋台といえば、なぜかピザとクレープ。ポピュラーな屋台食というのは世界中どこでも共通なのか、とつい日本の屋台に思いを馳せた。(TN)