TOP ポーランド ドイツ チェコ フランス スイス

 


駅前のホテルって本当に便利?

 ホテル紹介の謳い文句で「駅前至便」という言葉を良く目にするが、本当に便利なんだろうか?
取材中、そんなことを改めて考えさせられる場面に遭遇した。

 これは、ポーランドのワルシャワでの話。滞在中、ワルシャワからの早朝鉄道で移動する予定があったので、滞在先にはちょっと奮発してワルシャワ中央駅の正面にある米系ラグジュアリー・ホテルを選んだ。
一先ずホテルにチェックインし、改めて外に出て唖然とした。
ホテルと駅の間を走る大通りをじっくり見ると、どこをどう見回しても道を横切る信号というものが見当たらない。
あるのは中央駅へと続く地下道だけ。出入口によってはエスカレーターがあるが上りだけで、中には作動していないものもある。

 もちろん、小さな荷物だけなら何の支障もないが、駅まで運ぶのは3週間分の荷物が詰まった重たいスーツケースだ。
タクシーを使って運ぶには何ともシャクな距離で、結局自らの手で運ぶしかないと腹を括った。
駅とホテル周辺をくまなくチェックし、幸い大回りだが隣接するビルの下りエスカレーターを使わせてもらうという肉体的に一番負担の少ないルートを発見することができたが、手ぶらなら数分で行ける距離を約20分近くかけて移動することになった。

 ワルシャワに限らず、ヨーロッパではこういったケースに時々遭遇する。特に、比較的大きな町に見られることが多い。
駅前に信号があっても、石畳の隙間にスーツケースのキャスターが挟まり信号が変わる前に横断できなかったり、不慣れな町で地下通路を使うと、出口を間違えて遠回りになってしまうなんてことも・・・。また、立体型の駅の場合、ホテルに近い出口にエスカレーターやエレベーターが無く、大回りするケースもある。
体力に自信がある人はともかく、個人旅行の場合、時には荷物の形態を考慮したホテル選びも必要かも知れない。



 

安心して使えるドイツのタクシー

 かれこれ20年前のことだ。
妹と二人でヨーロッパを旅した時、パリのタクシーで法外な値段を請求されたことがあった。
タクシーに乗る際、運転手にスーツケースはトランクに入れるように散々訴えたが一向に聞き入れてもらえず、運転手はメーターを隠すようにスーツケースを助手席に乗せ、途中信号待ちで停車した時にメーターを不正に操作したのだ。

 「ホテルはそこ」とタクシーは近くの路地で停車。再三「ホテルの前で止めろ」という要求にも応じない。その上、不法な請求にクレームするも運転手は一向に動じなかった。まだ中学生になったばかりの妹を置き去りにしてホテルに応援を頼みに行くこともできず、結局妹の身の安全を最優先に考えて泣き寝入りした。以来、どこの国に行っても、タクシーに乗るときにはかなり用心深くなる。

 だが、そんな私でも比較的リラックスして利用できたのがドイツのタクシーだ。もちろん、それは国民性がどうこうという話ではない。
現在、ドイツのほとんどのタクシーは、料金がバックミラーに赤字で表示されるようになっている。これなら後部座席からでも見ることができ、万が一料金が異常なあがり方をしたなら、すぐ運転手に確認することもできる。

 とは言っても、すべてのタクシーが安全だと信じ込むのはやはり禁物だ。
とにかくタクシーに乗り込んだら、発車する時点でメーターに基本料金がと表示されているかどうかを確認するようにしよう。
ホテルから無線でタクシーを呼んだ場合にはすでに料金が表示されている場合も考えられるが、もし「Frei(フリー)」などの料金以外のものが入っている時には、早い時点でメーターが作動していないと指摘した方が良い。ちなみに、2007年12月現在、ドイツのタクシーの基本料金は2.50ユーロで、以後1キロ毎に1.53ユーロが加算される。



 

預け荷物の超過料金は1キロ5千円?!

 最近、航空会社各社の無料受託手荷物や機内持ち込み荷物の重量に関して、チェックが厳しくなっているのをご存知だろうか。今までなら何ともなかった程度のオーバーでも指摘されたり、超過料金を徴収されるというケースを良く耳にするようになった。それにしても、この超過料金っていくら位取られるものなんだろうか・・・、と疑問に思う人も多いことだろう。

 今回の取材で利用したルフトハンザドイツ航空の場合、預け荷物は個数ではなく重量規定が適用されている。
この規定によると、エコノミークラスは20キロ、ビジネスクラスが30キロ、ファーストクラスが40キロ。機内持ち込み手荷物も、ファーストクラスを除きサイズは55センチ×40センチ×20センチ以下のものが1点で、重量も8キロ以下と決められている。

 バーゼル空港(正式名はユーロエアポート)でチェックインの際、同行した記者の分と合わせてスーツケースを預けたところ、総重量が10キロほどオーバーしてしまった。
現地航空会社スタッフの話によると、2キロのオーバーまでは大目にみるがそれ以上はダメ、と超過料金を請求された。料金は1キロ辺り約5,000円、税込みで521スイスフラン(約52,250円)を支払うことになった。
スーツケースに付けられた「HEAVY」の文字が何とも恨めしい・・・。

 最近は軽量のスーツケースが出回るようになったが、それでも空で5〜7キロはある。夏場はともかく、寒い時期ともなるとセーターや使い捨てカイロをちょっと詰め込んだだけでかなりの重さになる。ましてやデジカメやビデオの充電器や、ノートパソコン、変圧器などの電子機器を持参する場合、お土産を買う前からすでに重量オーバーなんてことも・・・。何とも頭の痛い話だ。

 もちろん余分な荷物を極力減らすというのが大前提ではあるが、増えた荷物は郵便などをうまく活用するのも得策だろう。
個々にチェックインをして、荷物を預ける個人旅行者は特にご注意あれ。


 ドイツから郵送した場合

 途中、ドイツ国内の郵便局から小包を送ったが、その時の料金が6キロで52ユーロ(約8,668円)。1キロ辺りは約1450円になる。今回、ちょうどクリスマス・シーズンと重なったこともあってか小包が届くまで約1ヶ月を要したが、通常期ならもう少し早く届くはずだ。ちなみに同じ荷物を国際スピード便で送った場合、料金は98ユーロ(約16,336円)になる。

 ドイツの郵便局では、組み立て式の箱(テープ付)が用意されている。サイズは大小の2種類あり、価格は2〜5ユーロ。
局によっては内部に作業スペースも設けられているので、窓口で箱を購入し、その場で箱詰めや伝票の記入、発送ができる。あらかじめ送りたいものを手持ちの袋に詰めて郵便局へ持って行けば、郵便局とホテルを往復しなくて済む。

* 換算レートは、2007年12月現在によるもの



 

ドイツ男は超クール?!

 ドレスデンのトラムでの一コマだ。

 トラムが停車し、ドアが開いた。人々が下車し、そろそろ次の人たちが乗り込んで来ようとしたその時、慌てて飛び降りる若い男性がいた。
「あれ?乗り過ごしそうになったのかな?」と思った瞬間、再びその男性が視界に飛び込んできた。その手にはベビーカーを掴んでいた。そう、その男性はベビーカーを持ち上げて乗り込もうとしていた女性の姿を見て、彼女を助けようと慌ててトラムを降りたのだった。 一瞬の出来事だったが、彼の迅速な判断と行動にただただ感心するばかりだった。

 そういえば、ドイツ国内を列車で移動する際、おっちおっちらと大きなスーツケースを持ち上げる私たちに手を貸してくれた人がたくさんいた。時には、少々お年を召したご婦人までもが手を差し伸べてくれた。
社会や環境が人を育てるとは正にこのこと。人助けが自然にできるドイツ人が、一層クールに感じられた。



 

石畳ウォークの強い味方!

 ヨーロッパの古い街並みを夢中になって散策しているうちに時間を忘れ、気が付くと石畳で足の裏が痛い・・・、なんてことはないだろうか。

 ドレスデン取材中、連日の歩き過ぎに加え硬い石畳が祟ってか、足の裏の痛みに悩んでいた。
そんな時現地のガイドさんから耳寄りの情報を入手し、早速通り道にあった靴屋に立ち寄ることにした。
店内には防寒用の物も含め、数種類の中敷が置いてあった。サイズも豊富に揃っていて、日本人の中でも比較的足の小さな私にぴったりなサイズまであった。

 店の人に許可をもらって早速試着したところ、今までに感じたことないフィット感が何とも心地よい。
あれこれ迷った挙句、「ぺダックインターナショナル」のVIVA(1足17.95ユーロ)と、防寒用のPASCHA(1足8.75ユーロ)の2点を購入した。
この中敷は、店舗の靴屋であれば取り扱っているとのこと。石畳で足裏が弱った時には、是非お試しあれ。



 

食物繊維とビタミンC不足が気になったら・・・


 ヨーロッパでクリスマス・マーケット巡りをしていると、ついつい増えてしまうのが摘み食い。
特にフードスタンドの多いドイツでは、美味しそうなソーセージを見るとつい手が出てしまう。中にはザウアークラウトなどを加えたものもあるが、気が付くと食物繊維が不足気味。女性としてはやはり気になるところだ。

 メッスのクリスマスマーケットを歩いていたら、赤、黄色、オレンジのビタミンカラーが目に入った。
近づいてみると、店頭にならんでいたのはイチゴやレモンの皮、アプリコット、イチジクなどのドライフルーツの数々。聞けば、どの種類を入れても100グラム3.5ユーロという。

 ちょうど繊維不足が気になっていた折も折だったので、早速店先にあった容器に詰め込んでみた。ちょっとのつもりが、あっという間に400グラムに達してしまい少々高い買物となってしまったが、一つ一つが大きくグレープフルーツのように大きなレモンの皮などは食べ応え抜群だった。この店のものは砂糖漬けしてあるものも甘さが控えめで、非常に食べすかった。
食物繊維やビタミンC不足が気になる人には、おやつ代わりにオススメだ。



 

「クリスマス・ピラミッド」と無事再会

 ザイフェンで買った「クリスマス・ピラミッド」が到着し、無事日本での再会を果たした。
当初、配送期間は2週間程度と案内されていたが、クリスマス・シーズンで混み合っていたのか約3週間かかった。
ピラミッドはもともと箱に入っているのだが、さらに大きな箱に収められ、中にはクッションが敷き詰められ梱包されていた。もちろん、破損もなかった。