ラトビアの夏至祭 (動画あり)
キリスト教がこの地にやって来る以前からの自然信仰に由来する夏至祭は、ラトビア人にとって最も大切な行事で、6月23日の夕刻から翌24日の明け方まで、集まった家族や親戚たちと祝う。
ラトビアでは、一年で一番夜が短い夏至の日には不思議な出来事が起こると信じられており、6月23日の晩に
① 伝説のシダの花を探し
② 草花に滴っている朝露で顔を洗い
③ 薬草を束ねる
と、夏至の日に大きな力が授かるという言いつたえられている。
伝統的な儀式は、庭で大きなかがり火を一晩中掲げるというもの。これは宇宙と地球のつながりを表しており、一晩中かがり火の周りで温まり、太陽が昇ってくるまで民謡に耳を傾け踊る夜は、思い出深い体験となることだろう。
また、リガ大聖堂広場では、夏至祭に必要なものが揃う「リーグァ・マーケット」が、6月19日に開かれる。
トゥライダでの夏至祭
6月21日の夜、トゥライダ城では一足早く夏至のイベントが開催される。現在、博物館保護区に指定されているトゥライダは、古来より「神の庭」と呼ばれており、豊かな自然の中に古城がそびえる美しい場所として、これからも変わらぬ風景を残す特別な地となっている。
このトゥライダの夏至祭では、魔女を追い払うためかがり火の周りで歌い踊るのが習わしとなっており、夏の花々を摘み花束を作り、この日のための特別なチーズ(ヤーニュ・チーズ)と自家製ビールも用意される。このトゥライダでは、夏至の持つ魔法を感じられるかも知れない。
Vasaras saulgriežu svētki Turaidā
開催日 |
2015年6月21~22日 |
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時間 |
19:00~03:00 |
場所 |
トゥライダ城 |
ウェブサイト |
http://www.turaida-muzejs.lv/2013/06/ |
(動画はイメージです)
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