ラトビアのクリスマス

2017年12月19日 掲載

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ラトビアの人々にとってのクリスマスのご馳走といえば「ジンジャーブレッド」。家庭で焼いたり、ジンジャーブレッド用の生地を売るパン屋もある。伝統的なジンジャーブレッドの材料は、ハチミツに麦芽、バター、卵、小麦粉の他に、生姜やシナモン、クローブといった香りの良いスパイス類で、最後は見た目を美しくするためビーツやベリージュースなど、安全な自然の着色料で色づけした砂糖でコーティングをして仕上げる。そうして出来上がったカラフルなジンジャーブレッドは、クリスマスツリーの飾り付けとなる。


リガ旧市街

(c) latvia.travel



冬至の「丸太引き」と、ワルミエラムイジャ村のクリスマスマーケット


ラトビアの首都リガでは、12月17日に「ユールログ・イブ」というイベントが行われる。これは冬至を祝う伝統的な習慣で、キリスト教とキリスト教導入以前の伝統がラトビアで上手く融合した一例にもなっている。冬至が過ぎると日毎に昼が長くなり、夜が短くなることから、ラトビアで冬至は「光が暗闇に打ち勝つ」と考えられている。

かつて人々はこの日、暗闇や寒さ、前年の不運、上手くいかなかったことや邪気を追い払うため、一軒の農家から次の農家まで丸太を引っ張り、最後には燃やしていた。この丸太を燃やすという行為は、新しい太陽年の始まりと太陽そのものを表すとされ、農家にとってとても大切なこととなっている。この日は一般の人たちにとっても「幸せを作り出す日」であり、占いやお祭り騒ぎ、ゲームなどをして過ごす。

リガから100キロ離れたワルミエラムイジャのビール醸造所では、毎年この冬至前後にマーケットが開催され、地元の生産者が蜂蜜や田園風ライ麦パン、手作りのワイン、ドライベリーなどを販売している。また、実用的なクリスマスギフトにも打ってつけな温かな手袋、毛糸の靴下、ジュエリー、手編みのカゴ、木製スプーン、革製のグローブや財布などある。

マーケット期間中にはワークショップも催され、古くからの冬至の習わしについて学んだり、自然の材料を使った伝統飾り作りも体験できる。店じまいした後には、「ダンダリ」という地元で人気のフォークロア・グループと一緒に歌ったり踊ったり、キリスト教導入以前からラトビアで伝統的に行なわれている季節のゲームが楽しめたりする。

情報提供:CAITO / 株式会社Foresight Marketing


(写真はイメージです)

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