ラトビア独立100周年のハイライトは世界遺産の『歌と踊りの祭典』
ラトビア投資開発公社は先ごろ、東京都渋谷区にある駐日ラトビア大使館において「ラトビア独立100周年記念セミナー」を開催した。
セミナーに先立ち、ラトビア共和国特命全権大使のダツェ・トレイヤ=マスィー閣下が来場者に向け挨拶。日本からラトビアへの旅行者の数は年々増加傾向にあり、ラトビア国民も外国人観光客の受け入れを歓迎しているとコメントし、また旧市街が世界遺産に登録されている首都のリガ以外にも魅力的な町が点在しており、長い歴史の中で大国の影響を受け育まれてきたヨーロッパ文化も楽しめると紹介した。ラトビアは、今年1月の安倍首相の訪問でも記憶に新しい。
プレゼンテーションは前半と後半に分けて行われ、まずはラトビア投資開発公社 日本代表の能登重好氏がラトビアの概要と最新の統計を発表した。
能登代表によると、2017年に日本からラトビアを訪問した観光客の数は2万4576人で、宿泊数は3万3103泊と増加。従来、エストニアやリトアニアと組み合わせた周遊型が主流となっているバルト三国において、ラトビア1ヶ国にこれまでよりも長く滞在する傾向にあると予測されるデータである。
さらに能登代表は、まだ日本人に知られていない地域としてラトガレ州を紹介。州都ダウガウピルスにあるアグロナ大聖堂は、8月15日のマリア昇天の日に、ヨーロッパ各地から数万規模の巡礼者が訪れる聖地で、ラトビアが独立100周年を祝う今年、ローマ法王の同地訪問も予定されている。
今回のセミナーには、ラトビア投資開発公社より日本マーケット担当のアリナ・アシェチェプコワ氏も来日をし、独立100周年を記念したイベントを中心に、現地の最新情報をアップデートした。
アシェチェプコワ氏によると、「ラトビア独立100周年記念イベント」は2017年秋からすでに始まっており、一般市民の参加を積極的に受け入れ、官民一体となって3年にわたり大々的に祝のだという。
その目玉となるのが、2018年にちょうど開催年を迎えるユネスコ無形文化遺産の『歌と踊りの祭典』だ。ラトビアで5年に1度開催されるこの祭典は、ラトビアのアイデンティティを象徴する一大イベント。ラトビア建国100年にあたる今年は、より特別で壮大なスケールの祭典になることが期待される。
この歌と踊りの鑑賞には入場券が必要となるが、期間中は街中にそれぞれの出身地の民族衣装を来た人々で溢れる。また、街中で行われるパレードは無料で楽しめるのだという。
また、ラトビア神道にルーツを持つ独自の文化を大切にするラトビアでは、毎年6月の第1土曜と日曜にラトビア野外博物館で開催される「民芸市」なども訪れておきたい場所である。その他にも「リガマラソン」や「リガオペラフェスティバル」「リガ市フェスティバル」、ライトアップイベントの「スタロ・リガ」や人気のクリスマスマーケットまで、季節ごとに楽しめるイベントが満載となっている。
最新のイベント情報は、特設サイト「LV100」にて随時更新。ラトビア旅行に出かける前にはチェックをお忘れなく!
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