世界遺産「ヴィクトル・オルタの建築」の特別公開

2016年04月21日 掲載

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La Maison Autrique (配信元:MaisonAutrique's channel/YouTube)



「アールヌーボーの父」と呼ばれるヴィクトル・オルタ(Victor Horta)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてブリュッセルで活躍した建築家兼デザイナー。ブリュッセルの街には今も、オルタが手がけた美しいアールヌーボー建築が残っている。

元・自邸だった「オルタ美術館」や元・繊維会館の「ベルギー漫画センター」など、一部の建築は一般公開されているが、オルタが腕を振るった多くの名建築は、個人のために設計されたことから非公開のものが多く、ブリュッセルの秘められた宝物となっている。

以下の建造物も通常は非公開となっているが、一年のうち数日のみ特別に公開される。建築やアートを愛する人にとっては、ぜひ一度足を運んでおきたい場所である。

オートリック邸 (Maison Autrique)

1893年にヴィクトル・オルタが、友人であったウージェーヌ・オートリックのために設計した建物。オルタが初めて手掛けた個人邸宅で、アールヌーボー・スタイルの到来を告げる構造や装飾で溢れている。
修復工事を経て、100年以上前のブリュッセルの裕福な家庭の生活が、垣間見られるようになった。内装は、フランソワ・スクイテンとブノワ・ペータースの2人が手掛けた、ユニークなものとなっている。

マックス・アレ邸 (Hotel Max Hallett)

1902年から1905年にかけて、法律家のマックス・アレの自宅として建てられたオルタの傑作の一つ。接客のためのレセプションスペースは、曲線が調和を生み、ステンドグラスから光が降り注ぐ広々とした空間となっている。建物の中心にある大階段は、ベランダや天窓から自然光を受け、美しく輝いている。

ソルヴェー邸 (Hotel Solvay)

産業界の大物、アルマン・ソルヴェ―のために設計されたアールヌーボーの豪邸。1894年から1898年にかけて建造された。予算の上限がなかったため、オルタはあらゆるところに上品で高価な素材を使い、凝った装飾を施した。赤とオレンジを基調とした色合いは、豪華かつ居心地の良い空間を生み出している。オルタの名声を確立した建築でもある。

タッセル邸 (Tassel House)

オルタが1893年に設計した建築史に輝く邸宅。メタルを構造としてだけでなく装飾としても使い、流動的なスペースを活用。自然光を取り込む開口部といったオルタ建築の特徴をすべて備えており、建築にアール・ヌーヴォーを融合させた世界最初の例としても知られている。
依頼主は、ブリュッセル自由大学の教授であったタッセル。現在は、欧州食品情報会議(EUFIC)が使用している。

ヴァン・エトヴェルド邸 (Hotel van Eetvelde)

1895年から1897年にかけて、レオポルド2世のアドヴァイザーだったエドモンド・ヴァン・エトヴァルドのために建てられた邸宅。中心に、繊細なメタル支柱を使ったドーム状のステンドグラスがあり、そこから降り注ぐ光の井戸を持つオルタの傑作。過去に2度、増改築が行われたため、オルタが徐々にスタイルを発展させた過程が見られる。

世界遺産

ヴィクトル・オルタの設計による建築のうち、上記の「ソルヴェイ邸」「タッセル邸」「ヴァン・エトヴェルド邸」、そして「オルタ美術館」として公開されているオルタ邸の4つが、19世紀から20世紀への芸術・思想・社会の変遷を映すアールヌーヴォー様式の建築的表現の例証としての評価を受け、2000年にユネスコの世界遺産に登録された。

邸宅により訪問可能日は異なり、また訪問の際には前日の正午までに要事前予約。特別公開日の日程や予約フォームは、以下の公式ウェブサイトを参照。なお、申し込みの際には、あらかじ見学者する人数の確定が必要となる。予約後に人数が増える場合は、予約を取り直すことになるので注意しておこう。予約から見学まで、一連の流れは こちらで確認を。

Voir et Dire Bruxelles

ウェブサイト

http://hdm.voiretdirebruxelles.be/en/userguide


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