チューリンゲン名物の食後酒
ドイツの代表的なお酒を、皆さんはいくつご存じですか?
もちろんビールやワイン、ゼクト(スパークリングワイン)… それに食後酒ならシュナップスや、種子ごと潰したサクランボを発酵させたキルシュヴァッサーなどが有名ですね。
日本ではまだあまり馴染みがありませんが、実はチューリンゲン州には「アロマティック」という有名な食後酒があります。
このアロマティックは、1828年に同州のノイディテンドルフに住むダニエル・トラーエンという薬剤師がヒットさせた胃薬。地元チューリンゲンのハーブを使用したリキュールで、アルコール度数は40%あります。
このアルコール度数を知ってギョッとされる方もいらしゃるかと思いますが、さすが胃薬として飲まれていたという経緯もあり、比較的飲み易いです。その味わいも、他のハーブ・リキュールとはまったく異なります。ウォッカやイタリアのグラッパのような、飲んだ後に喉にくわ~ってくるような感覚もありません。
エアフルトの取材では短時間に飲食が続いて、夜には胃がはち切れそうな状態だったのですが、夕食の締めくくりにこのリキュールを頂いたら、就寝前に再び空腹を感じるまでに回復していましたので、やはり効果はあるようです。
このアロマティックは1リットルの瓶に入っていますが、お土産にもなりそうなミニボトルもあります。エアフルト観光局でも、数種類をセットにしたお土産用のアロマティックも販売されていますので、興味のある方は是非お試し下さい。(取材協力:ドイツ観光局/エアフルト観光局/ワイマール観光局/レイルヨーロッパ・ジャパン)