欧州における<文化探訪の旅>の目的地 No.1! 新たな世界遺産の登録でドイツ観光に追い風

2021年08月14日 掲載

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今回の新たな世界遺産の登録を受け、ドイツ観光局のペトラ・へードルファーCEOは、「ドイツの世界自然・文化遺産は51ヶ所となり、ユネスコ世界遺産という品質保証マークを獲得することができた」「我々は、自然史と人類史にとって極めて有益なユネスコ世界遺産を世界中にアピールしながら、『観光の国ドイツ』として一層の認知向上を目指す」とコメントしている。


2021年登録 ドイツの新たな世界遺産



ダルムシュタットの芸術家村「マティルデンヘーエ」


「マティルデンヘーエ」は、エルンスト・ルートヴィッヒ大公が1899年に創設した芸術家村。20世紀への転換期から第一次世界大戦初期にかけて、ヨーロッパはもとより世界を代表する芸術と建築の中心地となった。若手の建築家や芸術家らがこの実験空間でアイデアを形にし、ユーゲントシュティールから新即物主義への橋渡し役を担い、究極的にはバウハウス運動の原動力となった。


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芸術家村マティルデンヘーエ ダルムシュタット
© DZT/Francesco Carovillano



独創的な建造物群の中でひときわ目を惹くのは、ペーター・オルブリッヒが設計した「婚礼の塔」。今日、ダルムシュタットのシンボルにもなっているこの塔からは、ライン川とマイン川がを望む絶景が楽しめるほか、塔内部には「芸術家村」を創設した23人の作品が常設展示されている。

プラタナスの木立が広がる広大な公園を見渡すと、多数のオブジェの奥に「リリエンベッケン」と呼ばれる大きな泉とロシア正教の美しいチャペルがある。公園を取り囲むように建つ瀟洒な芸術家らの豪邸は、新たな芸術が生まれようとしていた時代の雰囲気を今に伝えている。




ユダヤ連合の町マインツ、シュパイヤー、ヴォルムス


マインツとシュパイヤー、そしてヴォルムスのヘブライ語の頭文字を組み合わせた「SchUM都市」と呼ばれる町は、ヨーロッパでのユダヤ教の発祥地と言われている。今年ユネスコ世界遺産に登録されたこの「SchUM都市」には、シュパイヤーのユダヤハウス、ヴォルムスのシナゴーグ地区、そしてヴォルムスとマインツの旧ユダヤ人墓地がある。


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ヴォルムスのユダヤ人墓地
© lookphotos/Jalag/Klaus Bossemeyer



これらの町の歴史は、数世紀におよぶユダヤ人の暮らしぶりを映し出しており、キリスト教社会との平和的共存から迫害や破壊、ジェノサイドを経て、今日も守り続けられている信仰とユダヤコミュニティーの伝統が色濃く残る。

ライン川とマイン川それにライン川とネッカー川が流れる地域に位置するマインツとシュパイヤー、およびヴォルムスは、文化探索の旅の目的地として多彩な魅力に溢れる人気スポットとなっている。




低地ゲルマン境界線


世界遺産への登録が続く中、ローマ帝国との境界線となっていた「低地ゲルマン境界線」もあらたなドイツの世界遺産となった。


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考古学パーク内のローマ時代の壁(クサンテン)
© Getty Images/Ventura Carmona



ライン川に沿った古代ローマとの境界線の一部は、ラインラント・ファルツ州のラインブロールからノルトライン・ヴェストファーレン州を経て北海に面するオランダのカトヴァイクまで、距離にして400キロに渡り続いている。

ローマ帝国領と自由ゲルマン領を隔てていた自然の境界線は「川」。44の町村にある宮殿や要塞、教会にローマ文化が色濃く残り、これが今日の大都市ボンとケルンの起源となった。古代の境界線の大部分は地下に眠る遺跡として保護され、発掘調査や出土品も博物館に展示される形でしっかりと記録が残っている。




ドナウ境界線(西部)


およそ600キロにおよぶドナウ西部の境界線は、ドナウ川の流れに沿って現在のバイエルン州のバート・ゲッギンからオーストリアを経て、スロバキアまで続いていた。この境界線は「壁」ではなく、軍事的な要塞と市民の建物とを結びつけるもので、国境交通をコントロールするために設けられたものだった。


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ポルタ・プレトリア(レーゲンスブルク)
当編集部撮影



この境界線は、文化的景観の発展にも貢献。「ニーダーミュンスター文書」の発掘現場や、レーゲンスブルクの「ポルタ・プレトリア」など、かつての要塞の一部は現在でも見ることができる。




ヨーロッパを代表する温泉保養都市


温泉に基本を置く保養地は、ヨーロッパでは医療施設という枠を越えた重要な役割を担っている。「浴療法」という医療措置と文化のマリアージュは、1700年から1930年にかけて熟成され、養生やリフレッシュのためだけでなく、文化や社交を楽しめる施設が建設され、町として形を整えていった。

そうした背景を受け、ヨーロッパの7ヶ国にある11の保養地が国境を越えたプロジェクトを実現させ、「ヨーロッパを代表する保養地」としてユネスコ世界遺産に登録された。


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バーデン・バーデン トリンクハレ
© DZT/Francesco Carovillano



今回登録されたのは、ドイツの「バーデン・バーデン」と「バート・エムス」、そして「バート・キッシンゲン」とともに、ベルギーの「スパ」、フランスの「ヴィシー」、英国の「バース」、ウィーン郊外の「バーデン」、イタリアの「モンテカッティーニ」、そしてチェコの「フランティシュコヴィ・ラーズニェ」「カルロヴィ・ヴァリ」「マリエンバート」の11ヶ所である。

ドイツ観光局では、最新のキャンペーン「German.Spa.Tradition.」において、ドイツ国内にある350ヶ所の保養地をフォーカスし、各地の文化や歴史、質の高い医療サービス、さらにウエルネスプログラムを詳細に紹介している。

German.Spa.Tradition.

URL

https://www.germany.travel/en/campaign/german-spa-tradition/home.html


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