夏の北欧人気2都市+隣国を鉄道と船で巡る旅

2015年07月08日 掲載

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Allegro

(C) Rail Europe


今回レイルヨーロッパ ジャパンが紹介する旅のヒントは、ヘルシンキを拠点にサンクトペテルブルク(ロシア)とタリン(エストニア)も訪れる、欲張り4ヶ国満喫の旅。
フィンランドでは、ヘルシンキとハメーンリンナで町歩きを楽しんだら、高速列車「アレグロ」に乗ってヘルシンキからサンクトペテルブルク(ロシア)への1泊旅行、さらにヘルシンキからフェリーでタリン(エストニア)への日帰り旅行も楽しむ。
7日目には、フェリーでスウェーデン・ストックホルムへと移動。これらフェリーは、「ユーレイルフィンランドパス」のボーナス特典を利用し、とてもお得に乗船できる。


ヘルシンキからサンクトペテルブルクへは、高速列車「アレグロ」で


まずは日本から、直行便や欧州内の都市を経由し、フィンランドの首都ヘルシンキへ。
ヘルシンキのヴァンター国際空港から中心部へは、路線バスやエアポートタクシー、フィンランド航空のシティバス、もしくは去る7月1日に開通した「リングライン」で簡単にアクセスできる。

ヘルシンキ中央駅から徒歩圏内の場所には大聖堂や元老院広場、市庁舎、マーケット広場やウスペンスキー寺院、テンペリアウキオ教会、市博物館やアテネウム美術館、キアズマ国立現代美術館などが点在。トラムに乗って、シベリウス公園まで出かけたり、北欧デザインを求めて「マリメッコ」や「イッタラ」といったデザインショップでのショッピングも楽しい。また、フィンランドを代表する作家、トーベ・ヤンソンの『ムーミン』の絵本や関連グッズも見逃せない。

ヘルシンキで街歩きを楽しんだら、3日目はサンクトペテルブルクへ1泊エクスカーション。ヘルシンキ中央駅からサンクトペテルブルクまで、高速列車「アレグロ」を利用すると、わずか約3時間36分でアクセスできる。
アレグロには1等と2等に分かれ、食堂車も連結。食堂車ではドリンクやスナック類、食事を提供している。さらに子供向けのキッズプレイゾーンや、おむつ交換エリアも完備されている。

車内はフィンランド語、ロシア語、英語の3ヶ国語に対応。税関手続きと乗車券の確認は、乗務員が車内で行う。そのため乗車の際には、必ずパスポートと査証を携帯する必要がある。余談だが、フィンランドとロシアの間には1時間の時差があることから、移動の際ヘルシンキ発の往路は約2時間36分、復路は約4時間36分を要することになる。

サンクトペテルブルクに到着したら、帝政ロシア時代の首都を散策。エルミタージュ国立美術館やマリインスキー劇場、スパース・ナ・クラヴィー聖堂(血の上の救世主教会)など、見どころは尽きない。


ボーナス特典を利用して、エストニアの首都タリンへ


Tallin_panorama-tornidevaljak

(C) Enterprise Estonia / Limited +


5日目にヘルシンキへと戻り、今度はエストニア首都タリンまで日帰り旅行。ユーレイルパス所持者向けのボーナス特典を使うと、「タリンク・シリアラインズ」のフェリーの乗船券(キャビンA、B、C/E)が40%(ハイシーズンは20%)割引きに、一方「ヴァイキングライン」のフェリーは、デッキ席料金が最大50%割引になるなど、一部の路線で割引が適用される。いずれも別途港湾税がかかる。

タリンク・シリアラインズのフェリーは、ヘルシンキ西港から出航するとタリンまで約2時間でアクセス可能。ヴァイキングラインを利用する場合は、地下鉄のヴオサーリ駅からフェリー埠頭までバスを利用する。

かつてハンザ都市として栄えたタリンには、切り妻屋根の商人の館やギルド会館、ゴシック建築の教会が点在し、歩くほどに中世ハンザ同盟時代の雰囲気が感じられる。すでに15世紀に営業していたとの記録が残る「市議会薬局」は、ヨーロッパ屈指の歴史を持つ薬局と言われ、またラエコヤ広場にある「旧市庁舎」は、北ヨーロッパ最古のゴシック建築でもある。

翌日は、ヘルシンキ中央駅からインターシティ(IC)に乗り、偉大なるフィンランドの作曲家シベリウスの生家が残るハメーンリンナ(約1時間3分所要)へ出かけてみよう。ハメーンリンナ駅前からハメーン通り南へと歩いて進み、ハメーンリンナ美術館が見えたら橋を渡ってヴァアナヤヴェシ湖の西側へ。「シベリウスの生家」はマーケット広場近くにある。また、フィンランド3大古城の一つ「ハメ城」などにも立ち寄りたい。


ボーナス特典でお得に船旅


7日目は、フェリーでスウェーデンの首都ストックホルムへと移動。ヘルシンキからストックホルムまでは約15時間かかるため、この日は船中泊となる。
タリンへのアクセスと同様、「ユーレイル フィンランドパス」所持者向けのボーナス特典を使うと、「タリンク・シリアラインズ」と「ヴァイキングライン」のフェリー乗船券がお得に利用できる(割引率などは、タリン航路と同じ)。

タリンク・シリアラインズのストックホルム行きフェリーは、ヘルシンキ南港オリンピアターミナルから出港。夕方、ヘルシンキからフェリーに乗り込み、翌朝9時30分頃にストックホルムに到着する。

ストックホルムでは、人気の北欧デザインの雑貨や食器、インテリアなどをチェック! ストックホルムのおすすめ観光スポット情報やマップなどは、レイルヨーロッパジャパンの公式ウェブサイトで、画像とともに紹介されているので参照したい。

ストックホルム・アーランダ空港はストックホルム市街地の北、約42キロの場所に位置している。同空港にはアーランダ中央駅が併設されており、同空港からストックホルム中央駅までは、「アーランダ・エクスプレス」で結ばれている(約20分所要)。


旅程 (提供:Rail Europe Japan)

スケジュール

宿泊都市

1日目

 日本から直行便、もしくは欧州の都市を経由しヘルシンキへ
 着後、ホテルへ

ヘルシンキ泊

2日目

 終日、ヘルシンキ市内散策

ヘルシンキ泊

3日目

 朝、高速列車「アレグロ」でサンクトペテルブルクへ(約3時間36分所要)
 着後、市内散策

サンクトペテルブルク泊

4日目

 午後、サンクトペテルブルクから高速列車「アレグロ」で、ヘルシンキへと移動(約3時間36分所要)

ヘルシンキ泊

5日目

 朝、タリンク・シリアのフェリーでタリンへ移動(約2時間所要)
 着後、市内散策

ヘルシンキ泊

6日目

 朝、ICでハメーンリンナへ(約1時間3分所要)
 着後、市内散策

ヘルシンキ泊

7日目

 夕方まで、ヘルシンキ市内を散策
 17時発のタリンクシリアラインズで、ストックホルムへ移動

船中泊

8日目

 9時30分にストックホルムに到着
 着後、ストックホルム市内散策

ストックホルム泊

9日目

 出発までストックホルム市内散策
 午後、ストックホルム・アーランダ空港からヘルシン経由で帰国の途に

機内泊

10日目

 日本着

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Rail Europe Japan

ウェブサイト

http://www.raileurope.jp/


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