3.ビザンツ時代の面影を求めて

掲載日 : 2016年02月08日

写真 : 筆者撮影

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モネンヴァシア

亀の甲羅のような形をした、かつての城塞都市「モネンヴァシア」



ビザンチンの薫り漂う「モネンヴァシア」


ミストラ遺跡のあるラコニア県には、もう一つビザンツ時代の風が薫るお勧めの場所がある。それがギリシア語で「モニ エンバシス=ひとつの入口」を意味する、ペロポネソス半島の南東端にある「モネンヴァシア」だ。

モネンヴァシア

ビザンツ時代の街並みが残る
モネンヴァシア

ここは6世紀、スラヴ人の侵略から逃れたギリシャ人が移り住み要塞化した難攻不落の都市。12世紀には、シチリアからやって来たノルマンの侵攻にも耐えた歴史を持つ。

ミストラに遷都されるまでペロポネソス半島の中心都市として発展し、海洋貿易の拠点としても繁栄した。街の中心には、そうした島の歴史を今に語り継ぐ、小さな小さな博物館がある。

旧市街があるのは、城門をくぐって進んで行った島の南側。車両も入れないほどの狭い道に、クリストスエルコメノス教会やアヤソフィア教会といったビザンツ帝国時代の建造物や、その後のヴェネツィア統治時代に建てられた建造物が、ひしめき合うように建っている。その数、教会だけでも100は下らない。

時折、荷物を積んだロバの姿も見られる可愛らしい目抜き通りには、工芸品や特産物を並べた土産店が軒を連ね、その途中に外観はそのままに、中だけモダンに改装されたカフェやレストランが点在している。街中を散策していると、軒先でのんびりと昼寝をする猫の姿や、呼ぶと近づいて来て体を擦り寄せる警戒心のない猫たちに、ほっこりとした気分にさせられる癒やしの島でもある。

島の対岸に「T’AKPOΓIAΛI」というシーフード・レストランがある。ここは味に定評のある人気店で、テラス席からはちょうど正面に、まるで亀の甲羅のような形をした要塞島がバッチリ見える。
 


モネンヴァシアのお勧めホテル
パノラマホテルパノラマホテル ☆☆☆

要塞島から約3キロの圏内にある、白と青を基調にした清潔感溢れる3ッ星ホテル。各室に冷蔵庫、エアコン、ドライヤー完備。長期滞在に便利な家具付きのアパートメントタイムの部屋もある。Wi-Fi無料、レストランの営業あり。上層階にある部屋のテラスからは、モネンヴァシアの島がきれいに一望できる。

Panorama Hotel in Monemvasia/Ξενοδοχείο ΠΑΝΟΡΑΜΑ στην Μονεμβασιά

客室数

全25室(他、2ファミリーアパートメント)

住所

Monemvasia

ウェブサイト

http://www.panoramahotel-monemvasia.gr



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