7.メッシニアの高級エコリゾート 「コスタ・ナヴァリノ」
ギリシャの魅力を凝縮した究極のエコリゾート
ネガティブなイメージの経済危機報道とは裏腹に、2014年の外国人渡航者数は22,033,463人、2015年9月までが20,617,417人(出典:ギリシャ統計局)、同年12月までは約23,000,000人(駐日ギリシャ大使館調べ)と、この数年続けざまに新記録を樹立しているギリシャは観光業が絶好調! そんなギリシャは今、ホテルやリゾートがちょっとおもしろい。
「コスタ・ナヴァリノ」は、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC = World Travel and Tourism Council)が主催する、2014年の「明日へのツーリズム賞」(ツーリズム産業における持続可能なツーリズムの最良の業績を表彰する制度)において、世界56ヶ国の候補の中からデスティネーション管理部門で第1位を獲得するなど、近年世界的にも大きな注目を浴びている。
貧しかったこの町に、世界最先端の施設を有する一大リゾートを築き、地元に千人規模の雇用を生み出したのは、海運業で莫大な財を成したギリシャ人の船主ヴァシリス・コンスタンダコプロス氏。同氏の他界後は、息子のアキレス・コンスタンダコプロス氏が経営を引き継いでいる。ホテルビジネスにおいて世界的に優秀な人材を輩出している、ローザンヌのスイス政府公認ホテルスクールでホテル・マネージメントを学んだアキレス氏は、地中海地方を中心にラグジュアリーな統合型リゾート(複合観光施設)を開発する「テメス」(拠点:アテネ)の代表で、「コスタ・ナヴァリノ」はそのフラッグシップ・リゾートでもある。
こうした生態系の保護のため、同リゾートでは数千本にもおよぶオリーブや果樹を植樹。さらに地中海の気候変動を調査する観測所(NEO)を、アテネのギリシャ学術院やストックホルム大学と共同で立ち上げるなど、その研究活動の分野においても積極的な姿勢を見せている。
広大なリゾートには、世界的に高級ホテルブランドを展開するスターウッドホテル&リゾートの「ウェスティン」と、ラグジュアリーコレクションの「ロマノス」の2つの宿泊施設の他、「ライダーカップ」の代表に通算10回選ばれたベルンハルト・ランガー設計の「デューン・コース」と、ロバート・トレント・ジョーンズ Jr. が設計した「ベイ・コース」の、2つのゴルフコースなどがある。思わずため息がこぼれる、贅を極めたバトラー付きの豪華なヴィラもある。
また、周辺にレストランやショップが集まる「アゴラ」があったり、「オリーブオイルのテイスティング」といった各種ワークショップやアクティビティを宿泊客を対象に提供するなど、ギリシャの魅力を凝縮させたユニークなリゾートでもある。
■ コスタ・ナヴァリノ ☆☆☆☆☆
Costa Navarino
客室数 | |
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住所 | Costa Navarino, 24001 Messinia |
ウェブサイト |
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