更新日 : 2017年05月23日

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国際列車も乗り入れるインスブルック中央駅



古くから交通の要所として栄えてきたアルプスの帝都インスブルック。それは、数世紀を経た現代も変わらない。
8ヶ国と国境を接するオーストリアだが、その西部に位置するインスブルックは国内はもとよりドイツやスイス、イタリアへ向かう国際列車のゲートウェイの一つともなっている。そんなインスブルックから作曲家モーツァルトの故郷としても有名なザルツブルクへの鉄道の旅は、大陸を感じさせるちょっと面白い体験ができる。

ということで、今回はスマホを片手にインスブルックからザルツブルクまで、オーストリア連邦鉄道(ÖBB)が運行する「レイルジェット」で移動してみることにしよう。


レイルジェットに乗ってインスブルックからザルツブルクへ

国内の移動にまさかの国境越え!?

一部ドイツやスイス、ハンガリーなどの国際路線もあるが、主にオーストリア国内を走る「レイルジェット」は、オーストリアが誇る高速鉄道だ。最高時速は230キロ。「エコノミー」「ファースト」「プレミアム」の3クラスがあり、インスブルックとザルツブルクを約1時間45分で結んでいる。追加料金や座席予約がなくとも乗車できる、使い勝手の良い列車である。

レイルジェット車内

レイルジェットの車内


また、遅延がほとんどない列車としても知られ、有り難いことに車内では無料Wi-Fiも提供されている。Wi-Fiの利用方法は、オーストリア連邦鉄道(ÖBB)の主要な駅で提供されているものと同じ。SSIDにある「OEBB」をタップした後にブラウザーを起動したら、利用規約(Terms of use)の部分にチェックを入れてログインするだけと、至ってシンプルである。ちなみに駅の場合、SSIDは「OEBB-station」と表示される。

Wi-Fiに接続したら、日本にいる家族や友人とチャットして旅の様子を伝えるのも良いが、ちょっとマニアック(?)な方は合間合間でWi-FiのSSIDを覗いてみて欲しい。というのも、このエリアのオーストリアとドイツの国境は少し入り組んだ形になっているため、SSIDを見ているといつドイツに入って、いつオーストリアに戻ったのかを認識することができて面白いのだ。

そんなこんなしているうちに、列車はあっという間にザルツブルクに到着。ドイツとの国境駅になっていたザルツブルク駅にはその昔、ドイツへの列車のチケットを取り扱うドイツ国鉄(DB)と、オーストリア国内とそれ以外の国際路線のチケットを扱うオーストリア連邦鉄道(ÖBB)の窓口に分かれていたが、シェンゲン協定により圏内の国境管理が撤廃。建てかえられ、より近代的になった駅舎には、もうその当時の面影は残されていない。
 


インスブルック中央駅  オーストリア連邦鉄道が運行する高速鉄道「レイルジェット」

左:インスブルック中央駅の券売機でチケットを買い求める人
右:オーストリア連邦鉄道が運行する高速鉄道「レイルジェット」



Rail EUROPE Japan

http://www.raileurope.jp


次回は「音楽の都ザルツブルク」

 



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