更新日 : 2017年11月05日

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はてなブックマーク - チロルにクリスマスがやって来る
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クリスマスマーケット

「黄金の小屋根」前のクリスマスマーケット



インスブルックはチロルの州都だが、見どころがコンパクトにまとまり、観光にも散策にもほど良い大きさの町。そんなインスブルックを11月から12月にかけて旅するなら、やはり欠かせないのがクリスマスマーケット巡りだ。「黄金の小屋根」前の広場やマルクト広場、マリアテレジア通りなど市内6ヶ所で、毎年クオリティーの高いクリスマスマーケットが開催されている。


インスブルックでクリスマスマーケット巡りを楽しむ

クリスマスマーケットは、クリスマスまで1ヶ月を切ってから開かれるのが一般的だが、インスブルックでは嬉しいことに11月中旬から楽しめる。そんなインスブルックでいち早く、そして最もロマンチックな雰囲気に包まれるのが、旧市街にある「黄金の小屋根」の前。広場に大きなツリーがお目見えし、それを囲むようにクリスマスマーケット(2017年は11月15日〜12月23日)が立つ。


チロルの名物「キアヒル」

チロルの名物「キアヒル」

ここのマーケットにはクリスマスグッズの他、冷えた身体を芯から温めてくれるソーセージやグリューワインを売る屋台が並ぶ。中でも要チェックは「キアヒル」。キアヒル(Kiachl)は、粉砂糖をまぶした熱々の揚げパンにザウアークラウトやラズベリーソースを添えたチロルの名物で、この時期にしか出会えない伝統の味覚でもある。毎日17時半に塔から鳴り響く吹奏楽に耳を傾けながら、ゆっくりと味わうのもお勧めである。

12月6日も夕方になると、街中のクリスマスマーケットにも聖ニコラウスやクランプスが姿を現す。どこからともなくカランコロンというカーベルの音色が響いてきたら、近くにクランプスがいる証拠だ。その音色を辿りながらクランプスを探してみるのも楽しい。

よほどお仕置きをして欲しいのか、このクランプスを楽しみにする観光客は多い。もしかしたら、すれ違いざまにクランプスをどこかで見かけたか、と尋ねられることがあるかも知れない。
 


朗読会  クランプス

左:街角で子ども向けの朗読会も行われている
右:クリスマスマーケットに姿を現したクランプス



この「黄金の小屋根」前広場のすぐ近くには、街角に物語の登場人物を配した「メルヘンの小径」もお目見えし、その近くでは「子どものための朗読会」が開かれている。そこから少し歩いたマルクト広場には、子どもも一緒に楽しめる「クリストキンドルマルクト」(2017年は11月15日〜12月23日)が立つ。

マルクト広場の「クリストキンドルマルクト」

マルクト広場の「クリストキンドルマルクト」

イン川沿いの市場の前に立つこの「クリストキンドルマルクト」の目玉は、スワロフスキーのクリスタルでできた高さ14メートルのクリスマスツリー。そこにアルプスの生き物をモチーフにした置物や、女子受けしそうなクリスマスオーナメントを扱う屋台が連なっている。

ふれ合い動物園やメリーゴーラウンドなどのアトラクションもあり、特に小さな子どもを連れたファミリーにお勧めのクリスマスマーケット。視界良好で、アルプスの美しい山々を眺めながら、大人も童心に戻って楽しめるのが特徴だ。

さらにインスブルックでは、山の上でもクリスマスマーケットが開催されている。「フンガーブルク・クリスマスマーケット」へは、フンガーブルクバーンで展望台へと上り、眼下に広がる街並みを楽しみながらマーケット散策ができる。2017年は11月25日から12月23日まで毎日開催。17時からは音楽の演奏も行われる。運が良ければ、文明の力を使って山の上のマーケットに向かう聖ニコラウスにも出会えるかも知れない!
 


置物  St. Nicholaus

左:アルプスの生き物をモチーフにした置物
右:フンガーブルクバーンで天使と一緒に山の上のマーケットに向かう聖ニコラウス

 

次回は「ザルツブルクのクリスマス」

 

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