更新日 : 2017年12月11日

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ザルツブルク大聖堂前のクリスマスマーケット

ザルツブルク大聖堂前のクリスマスマーケット



ザルツブルクのクリスマス


インスブルック同様、フィンエアーが就航しているミュンヘンからバスで約2時間のザルツブルクでも、胸キュン連発のロマンチックでハイクオリティなクリスマスマーケットが開催されている。アドヴェント・シーズン真っ只中のザルツブルクは、首都ウィーンに引けを取らないほどの輝きを放っている。


胸キュン連発!ロマンチックなクリスマスマーケット

スノードーム

オーストリアで生まれた「スノードーム」

毎年11月下旬から市内の各所でクリスマスマーケットが開かれ、メルヘンチックな世界に包まれる音楽の都ザルツブルク。その中で最も伝統あるのが、大聖堂前のドーム広場とレジデンツ広場でのクリスマスマーケットだ。

その歴史は525年にもおよび、この一角におよそ100の屋台が集まる。伝統工芸品からうっとりするようなオーナメントやキャンドル、キリスト生誕の場面を模した「クリッペ」のパーツ、お茶や伝統的なクリスマス菓子まで屋台の種類は実に様々だが、共通して言えることはどれもセンスが良く、非常にクオリティが高いということだ。

そうした屋台の中でやたらと目に止まるのが「スノードーム」。だが、それもそのはず。手の平にすっぽりと収まるこの”小さな世界”はオーストリア発祥だそうで、メーカーとしては1900年にウィーンで創業した「パージー」が有名である。

ザルツブルク屋台

湯気が立ち込めるフードスタンド

開店から客足が途絶えることのない人気のクリスマスマーケット。とりわけ日没になると地元の人たちも続々と集まりはじめ、湯気が立ち込めるフード屋台で軽食やお菓子、冷え切った身体を芯から温めてくれるグリューワインなどを買い求めている。
もちろん、ビールやジュースといった冷たい飲み物もある。

グリューワインは、購入の際にオリジナルカップのデポジットを代金と一緒に支払うが、それを諦めればそのまま記念に持ち帰ることもできる。カップの一部が欠けていたりする場合は、屋台の返却口に持って行ってお願いをすれば、もっと状態の良いものに交換もしてもらうこともできる。

ドーム広場とレジデンツ広場のクリスマスマーケットは、曜日にもよるが平日は朝10時から夜8時半頃まで営業。また、目と鼻の先のモーツァルト像の前には、冬のザルツブルクの風物詩ともいえるアイススケート・リンクがお目見えし、フードスタンドはその横にもある。

ザルツブルク市では、このクリスマスマーケットがお得に楽しめるクリスマスマーケット・バウチャーも発行している。入手については、最寄りの旅行会社もしくは代理店までお問い合わせを。
 


Salzburg_christokindlemarkt_04  クリスマスオーナメント

左:夕方になるとクリスマスマーケットに続々と人が集まって来る
右:煌めく大人のためのクリスマスオーナメント

 


ザルツブルク生まれのクリスマスキャロル『きよしこの夜』

世界的に有名なクリスマスキャロルといえば『きよしこの夜』。ザルツブルク郊外にあるオーベルンドルフという小さな村で生まれたこの曲は、ナポレオン戦争でヨーロッパが疲弊していた1818年に村の小さな礼拝堂で初披露された。2018年は、それからちょうど200周年の節目の年を迎える。

ザルツブルク出身の若い司祭のヨーゼフ・モアが、クリスマスイブに村人たちに歌をプレゼントしたいと考え、1816年にこの曲を作詞。そこに友人でオルガン奏者だったフランツ・クサーバー・グルーバーが曲を付けた。

「きよしこの夜」博物館

『きよしこの夜』博物館にある祈祷室

この伴奏にはギターが使われている。その年のクリスマスの少し前に洪水が起き、教会のオルガンが流されてしまったためだ。日本では3番までが知られているが、オリジナルは6番まで。4番目の歌詞には『人類はみな兄弟』という言葉が含まれている。

この曲が「平和を訴えるメッセージ」と言われる所以は、第一次世界大戦が始まった最初のクリスマスに、ドイツの塹壕から流れてきたこの曲とドイツの兵士が灯したクリスマスキャンドルに感銘した国境戦線の英仏軍が一時的に攻撃を止め、わずからながらの「クリスマス休戦」がもたらされたという逸話にある。

オーベルンドルフには、この名曲が最初に歌われた古い教区教会の跡地に建てられた記念礼拝堂(1906年建造)があり、『きよしこの夜』の普及を目的とする博物館が併設されている。

記念礼拝堂では、現在も12月24日の夕方からこの名曲によるクリスマスミサが行われ、2016年冬にリニューアルオープンした博物館の祈祷室では、ギター伴奏のオリジナル曲を聴くこともできる。博物館ではまた、当時の村の人々の暮らしぶりも垣間見られるようになっている。

オーベルンドルフへは、ザルツブルク中心部から車で30分弱。鉄道の場合、オーベルンドルフ駅で下車し、徒歩15分ほどでアクセスできる。
 


「きよしこの夜」チャペル  stille-nacht-kapelle

オーベルンドルフにある記念礼拝堂

 

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