04. 大人女子も甘党男子も心躍るブダペストのカフェ巡り
芸術家も愛する庶民派の老舗カフェ「ムーヴェース」
それがアレクサンドラ・ブックカフェと同じ、アンドラーシ通り沿いにあるカフェ「ムーヴェース」である。
ハンガリー語で〈アーティスト〉を意味するこのカフェの創業は1898年。地元の芸術家も足繁く通うという密かな人気店だそうで、ニューヨークカフェやアレクサンドラ・ブックカフェのような華やかさこそないが、店内に配置されたシックなアンティーク家具やシャンデリアが、大人の空間を見事に演出している。
アーティストではないが、文字を使って〈表現〉することを仕事としている筆者にとっても、こうした地元に根付いた小さな店はとても居心地が良い。ハンガリーという国が長い歴史の中で培ってきた、芸術や文化の質や奥深さがダイレクトに伝わってきて、感性が刺激されるイメージである。
このカフェは店の前と入ってすぐの2ヶ所に、ケーキを陳列した縦長のショーケースを置いている。何をオーダーするかは、もちろん店内に入ってからメニューを見て決めれば良いだけのことなのだが、入店前にどんなケーキがあるのかがチェックでき、どれにしようか迷う時間が稼げるのは、観光客には嬉しい限り。聞くところによると、このカフェはケーキの種類の多さでも、地元の女性に人気があるのだとか…
国立歌劇場から程近いこともあり、公演の後にはこの店で余韻に浸る人も多いという「ムーヴェース」。この店でゆっくりするのであれば、そのタイミングを外しての来店が良さそうだ。
ムーヴェース・カフェハウス |
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次回は「ブダペストを食べつくす!≪前編≫」
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