10. ルネッサンスが花開いた王都ヴィシェグラード

掲載日 : 2016年06月29日

写真 : 筆者撮影

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ルネッサンス

ルネッサンス時代をテーマにしたレストラン


王家の食卓へようこそ!レストラン「ルネッサンス」

ルネッサンスが花開いた王都ヴィシェグラード。そんな華麗なる歴史を持つ町を訪れたら、とことん中世にこだわった時間の過ごし方を楽しんでみるのはいかがだろうか?

王宮博物館から徒歩でおよそ5分、ドナウ川に平行して走る11号線沿いに、ランチでもディナーででも立ち寄ってみたいユニークなレストランがあるので、ご紹介することにしよう。


鹿肉のクリームスープ

見た目以上にあっさりとした
「鹿肉のクリームスープ」

店の名は「ルネッサンス」。中世をテーマにしたレストランで、リュートの音色が流れる静かな店内にルネッサンス時代の食卓が再現されている。テーブルには当時をイメージした食器とともに紙の王冠もセット。子供も大人も誰もが王様になった気分で食事が楽しめる、さながらテーマパークのようなレストランである。

入店した途端、同行者のうち2名がマントを羽織らされたと思ったら、次は頭に冠。あっという間に王とその妃に仕立てられ、中央奥の玉座のあるテーブルへと導かれた。中世の衣装を身に纏ったウェイターもすっかりノリノリで王の給仕係になりきる。
何かを供する度に「ユア・マジェスティ(陛下)」と付け加えるこだわりぶり。ウェイターもなかなかの役者である。

この店では、地元の農家から仕入れた新鮮な食材を使い、ルネッサンス期の食事を少し現代風にアレンジした料理の数々を提供している。見た目は質素でも、お味の方はなかなかである。来店前に訪れた「マーチャーシュ王宮」の復元されたキッチンを思い浮かべ、当時の調理風景などを想像しながら食べていると一層楽しくなってくる。

この日は〈タラゴン入り鹿肉のクリームスープ〉に、鴨のもも肉のロースト、ビールでマリネにした豚ロース肉のグリル、揚げマッシュルーム入りパラチンタの盛り合わせに、キャベツのマリネ(アルマーシュ・カーポスタ)を添えた〈ロイヤル・プレート〉をエゲル産のワインとともに。食後には、栗のピューレの上にフルーツとシナモンクリーム、そこにチョコレートソースがかかった〈トロフィーを持った騎士のカップ〉という、ちょっと変わったネーミングのデザートをご馳走になった。

この店では、グループ向けに〈ルネッサンス〉をはじめ、〈マーチャーシュ王〉〈ソロモン王〉〈神聖ローマ皇帝ジギスムント〉などをネーミングしたリッチプレートも提供しており、随時見積もりにも対応している。
タイミングが合えば、太鼓の音色を響かせて来店を歓迎してもらえるかも知れない。
 


王家のテーブル  ロイヤル・プレート

左:レストランの中央奥にある王と妃のテーブル
右:肉のグリルやマッシュルーム入りパラチンタが盛り合わせになった「ロイヤル・プレート」



ルネッサンス・レストラン
Renaissance Étterem

http://www.renvisegrad.hu

次回は「ハンガリー人の故郷を歩く


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