編集部便り
インスブルック市がワールド航空サービスに感謝状と勲章を授与
オーストリア西部、ドイツと国境を接するチロル州は風光明媚な観光地として、またウィンタースポーツのメッカとしても人気のエリア。このほど、その州都であるインスブルック市から株式会社ワールド航空サービスに対し、アジア初となる感謝状と勲章が贈られました。
授与式は去る4月10日、駐日オーストリア共和国大使ベルンハルト・ツィンブルク閣下ご臨席のもと、オーストリアからこのためだけに来日したチロル州州議会議長のヘルヴィック・ファン・シュター氏と、インスブルック市観光局の局長フリードリッヒ・クラフト氏を伴い、オーストリア大使館大使公邸にて行われました。
今回、インスブルック市より感謝状と勲章が授与されたワールド航空サービスは、創業以来「満足感の高い、高品質な旅」の提供を理念とし、旅行業界内で確固たる地位を築いてきた旅行会社です。同社は2011年より、滞在日数を8~30日間と設定した「アルプスの古都インスブルック長期滞在の旅」を企画。これはヨーロッパにおける長期滞在の初めてのプログラムとなりました、また、新たな旅行会社の役割や関わり方を提唱する革命的な企画となったこの商品は、現在もその人気が衰えることは全くないと言います。
同ツアーはまた、2012年に「ツアーグランプリ」(後援:国土交通省、国土交通省観光庁、一般社団法人日本旅行業協会、一般社団法人日本旅行作家協会)で、国土交通大臣賞と海外旅行部門パッケージ旅行部門でグランプリをダブル受賞。
過去5年間の日本からインスブルックへの送客数は延べ1,500名にもおよび、2国間の友好を強めると同時に、多くのツアー参加者にとってこの町が「第2の故郷」となることに寄与しました。今回の感謝状と勲章は、そうした同社の功績が高く評価されての授与となりました。
かつて「ハプスブルク帝国のお財布」として繁栄した古都インスブルック。そうしたハプスブルク帝国時代の遺産は、今でもたくさん見ることができます。
北にドイツ、南にイタリア、西にスイス、そして東にウィーンやザルツブルクがあるインスブルックでは滞在中、南ドイツの町はもちろん、北イタリアなどへの小旅行も手軽にできるベストロケーション。物価は円に換算すると外国為替相場の影響もありますが、交通料金などは日本とあまり変わりないものの、周辺のユーロ圏に比べると全般的に低め。魚介類などを除けば、安全で美味しい食材が手軽な価格で入手できます。また、ツーリストには、観光に便利でお得なインスブルックカードも用意されています。
何よりも市民が気さくで、非常に温かみがあることから、長期滞在にはまさに理想的な都市と言えるでしょう。もちろん、治安の面でも心配はありません。
今年の夏休みの予定を検討中の皆さん、今年は由緒ある美しいチロルの古都でハートフルなバカンスを体験してみてはいかがでしょうか?
ローマの桜が満開を迎えたようです (動画あり)
今年は開花後、暖かい日が続いたこともあり、だいぶ散りかけてしまった南関東の桜ですが、今ローマの桜が見ごろを迎えているようです。
お住まいの地域の桜を見逃してしまったものの、近々イタリア旅行を予定されていらっしゃるという方、観光の合間にローマでお花見を楽しんでみるのはいかがでしょうか?
次の英国の旅は「チーズとビールの国」、美味しいウェールズへ!
ウェールズ観光局 局長(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)であるマノン・アントニアッツィ氏の来日を受け、都内のホテルで先日、ウェールズ観光セミナーが行われました。
2012年11月、英国ウェールズ政府の観光・スポーツ・世界遺産部門ディレクターに就任したマノン・アントニアッツィ氏は、2004年から2012年までチャールズ皇太子の個人秘書を務められたという、ちょっと珍しく、そして素晴らしい経歴をお持ちの人物。それ以前にも英国放送協会の広報部門でBBCウェールズ担当長官や、上級管理職としてウェールズ国会議会でコミュニケーション担当を勤められたり、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの理事を務められるなど、思わずため息がこぼれるような輝かしい経験を数々お持ちのスーパーウーマンでいらっしゃいます。
マノン・アントニアッツィ氏自らによって行われたプレゼンテーションでは、欧州最古の言語を持つケルトの国ウェールズには600を超える古城と6つのユネスコ世界遺産をはじめ、ケンブリッジ侯爵夫妻(ウィリアム王子とキャサリン妃)が新婚生活を過ごされたアングルシー島や、英国唯一の海岸国立公園であるペンブルックシャー海岸国立公園などの景勝地、さらにオペラや男性コーラスといったウェールズの文化についても紹介がありました。
保存鉄道でも有名なウェールズは、日本でもお馴染みのあの『機関車トーマス』のモデル(タリスリン鉄道)にもなった地方です。
さらにプレゼンテーションの冒頭、英国ウェールズ政府 欧州・外務局 日本事務所代表の中嶋竹春氏が挨拶をし、その中で日本からの渡航者の評判も非常に良いウェールズのチーズとビールも、今後は大きくアピールしてゆきたいとのお話もありました。
ウェールズ政府は昨年に引き続き、ウェールズからのFood & Drink使節団を迎え、3月に幕張メッセで行われた「FOODEX JAPAN 2015」に出展。日本の食品業界関係者やメディア関係者を集め、まだ日本市場に入ってきていないウェールズ産の上質な食材を紹介するセミナーも開催し、その席でウェールズ産チーズもアピールしました。その一つ、日本未入荷のスノードニア・チーズ・カンパニーのチーズは、まだウェールズに行かなければ出会えない味です。
このチーズ以外にも手作りジャムや、ウェールズ産の大きなブルーオマールなども紹介されましたが、ブリジェンドの老舗バーツ・ビスケット&ケーキ社のビスケットや、ウェールズ唯一の蒸溜所のシングルモルトを使ったフルーツケーキ(こちらもまだ未入荷)なども、ウェールズに行ったら是非体験して頂きたい味覚です。このフルーツケーキは、カーディフのセント・ファガンズ国立歴史博物館でも販売されています。
もちろん、こうしたウェールズの味覚とともに忘れてはならないのが、ビールです。英国のビールとしては、イングランドやスコットランドにやや押され気味ではありますが、その味わいはどちらにも負けていません。中でも、ウェールズの伝統ある醸造所ヴェリンヴォエルの代表的な商品である「ダブルドラゴン・エール」は、モルト大麦の香りが豊かな最高級エール。どこかベルギーのトラピストビールを彷彿する味わいです。
一方、古代ケルトから受け継いでいる醸造に対する誇りと近代的な醸造設備を融合し、ビール本来の味と香りを追求した「ケルト」は、2007年に創業した新しいブルワリーで、バランスの良い爽やかな味わいが特徴です。
ここに紹介したビールは日本でも味わうことができますが、ウェールズには知られざるビールがまだたくさんあります。ウェールズの首都カーディフへは、ロンドンのパディントン駅から鉄道でわずか2時間。今人気のマンチェスターやリヴァプール、バースやコッツウォルズからなら、車で1時間ほどでアクセスできるので、次回の英国の旅はウェールズにも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか? (協力:英国ウェールズ政府/英国政府観光庁)
2016秋、日本×ラトビア共同制作映画『魔法の着物』の公開が決定!
ラトビアの首都リガと神戸を舞台とした桃井かおり主演の映画『魔法の着物』(ラトビア語:Maģiskais kimono)の公開が、2016年秋に決定した。ラトビア出身のマリス・マルティンソンス監督の新作となる本作品は、神戸とリガの姉妹都市提携40周年を記念して制作されるもので、日本とバルト諸国による初の国際共同制作。『AMAYA 雨夜 香港コンフィデンシャル』や『Oki – in the middle of the ocean』に続き、桃井氏とマルティンソンス監督の再タッグを組む。なお、神戸でのロケは、10月から予定されている。
駐日英国大使公邸にイギリス好き女子が大集結!
株式会社JTBワールドバケーションズの「女子旅 in イギリス」の発売を記念し、昨日3月26日、東京都千代田区にある駐日英国大使公邸に於いて、英国政府観光庁主催によるパーティー「女子旅 in 英国大使館」が開催されました。
このイベントには、JTB首都圏のメルマガ読者の中から応募で集まった女子100名が招かれ、「美・プレミアム」(発行:フォーシーズンズプレス)の最新号で英国取材を担当されたジャーナリストの長谷川さんをゲストスピーカーに招いてのトークショーや、豪華なプレゼントが当たるお楽しみクイズ大会が行われた他、英国スタイルのビュッフェを堪能。
また、ロイヤルワラント(英国王室御用達)のフレグランスやチョコレート、ファッションアイテム、スパークリングワインなども紹介され、欲張り女子たちも大満足のひと時を過ごしたようです。
2015年2月から発売を開始されたルックJTB「女子旅 in イギリス」は、フランス、イタリア、ドバイに続き、女子たちが英国でしたいこと(1位:観光 2位グルメを楽しむ)、買いたいもの(1位:紅茶、2位:雑貨 3位:スイーツ)を調査したデータをもとに企画されたもので、ロンドンを起点に人気のコッツウォルズや南東イングランドの小さな町ライなどをオプショナルツアーで訪れることができます。
また、同ツアー参加者は無料で参加できる、初めてのロンドンでも安心な現地アドバイザーとの街歩き「おはよう!ロンドン」や、カフェやショップで使える割引クーポンが配布されるなど、ルックJTBならではの魅力的なアイデア満載のツアーとなっていますので、是非パンフレットをお手にとってご覧下さい。ダブルデッカーでのアフタヌーンティー体験(オプショナルツアー)もお勧めです!
トルココーヒーを飲みながらトルコを知ろう♪「トルコ説明会」開催のお知らせ
3月28日の14時から、H.I.S.新宿本社1階のエントランス イベントスペースで、世界無形文化遺産のトルココーヒーを飲みながらトルコを知る「トルコ説明会」が開催されます。先着50名様にオリジナルメモ帳とペンのプレゼントや、ミニクイズに正解するとくじびきで景品プレゼントなど、楽しいイベントも用意されているそうですので、お花見の途中にでもぜひお立ち寄り下さい。
駐日英国大使館でスコットランド・レセプション開催
昨日3月16日、駐日英国大使公邸(東京都千代田区)において、英国政府観光庁(VisitBritain)とスコットランド国際開発庁(Visit Scotland)共催による「スコットランド観光局会長 来日記念レセプション」が開催されました。
冒頭の挨拶でマイク・カンタレー会長は、スコットランドと日本の長い友好関係や、昨年行われた「Homecoming Scotland 2014」の成功、NHKで放送中の連続テレビ小説『マッサン』の話題に触れ、ゴルフやウィスキー、バグパイプやタータン、そしてあのネッシー伝説の故郷であるスコットランドの魅力を、日本の旅行業界やプレス関係者に向けて訴求。その後、名産のスコッチウィスキーや、スコットランドの食材を使った料理がふるまわれました。
また、レセプションにはNHK連続テレビ小説『マッサン』に、作品中で住吉酒造の田中大作社長役として出演中の西川きよし氏と、演出家の梶原登城氏も招かれスピーチ。梶原氏は、ロケのため昨年の春に訪れたスコットランドでの日々を振り返り、スコットランド料理の予想外の美味しさや、人々の優しさ、そしてスコットランドの風景が日本の北海道と似ており、特に物語の舞台でもある余市周辺と酷似していていて驚いた、といった印象を語って下さいました。
スコットランドは一度訪れると魅了される人が多く、再び訪れたら次には別のことにチャレンジしたくなってしまうという、何とも不思議なデスティネーション。リピーターやスコットランドにルーツを持つ人々はもちろん、初めて訪れた人であっても故郷に帰って来たかのような気がしてしまう、そんな温もりある北の大地を、皆さんもぜひ訪れてみませんか? (協力:英国政府観光庁/スコットランド国際開発庁)
「ディッペメス」のシーズン到来!フランクフルトで「ソーセージ祭り」体験
今年もまた、フランクフルトに移動遊園地「ディッペメス」のシーズンがやって来ますが、その会場で開催される「フランクフルトソーセージ祭り」の情報を見つけたのでシェアします。
フランクフルトソーセージが、初めてレシピに記されたのは1749年のこと。この歴史ある、世界的にも有名なフランクフルトソーセージには脂の少ない豚のモモ肉がよく使われ、酸味の強いマスタードや、おろしたてのホースラディッシュをつけて食されています。
イベントは、4月12日から17日までの18時半に、ディッペメスの「ハウスマン祝祭ホール」でスタート。入場料は、予約手数料込みで21,90ユーロ。この中に8ユーロ分のトークンとソーセージ、パン、ポテトサラダが含まれています。チケットは、オンラインでも発売されています。詳細は、イベント公式サイト(独語のみ)でご確認下さい。
今夏、カッパドキアを舞台にした映画『雪の轍』がロードショー
今年6月、カッパドキアを舞台にした映画『雪の轍』が上映されます。本映画はトルコ人監督によるヒューマンドラマで、カンヌ映画際でパルムドール大賞にも輝いた作品。『ホテルを舞台に、ホテルのオーナーで元舞台俳優の主人公アイドゥンと若く美しい妻、そして妹との愛憎、さらに主人公への家賃を滞納する聖職者の一家との不和を描く。(中略)文豪チェーホフの著作をモチーフとし、シェークスピアやイングマール・ベルイマンの趣を感じさせる作風』に仕上がっている(映画.com より)そうですので、興味のある方は是非劇場に足を運んでみて下さい。6月に角川シネマ有楽町、および新宿武蔵野館など、全国で順次公開が予定されています。
美味しいフィンランドを召し上がれ ~ Food from Finland
3月3日から6日まで千葉の幕張メッセで開催されているアジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN2015」。ここに今年、フィンランドの企業が初出展を果たしました。
これに先駆け3月2日、駐日フィンランド大使館はフィンランドの食品・飲料メーカーを取りまとめた団体「Food from Finland」を招いたイベントを開催し、そこに集った日本の輸入・小売業者をはじめ飲食・観光関係者、ジャーナリストらにフィンランドの食の安全と魅力をアピール。その後、フィンランド人シェフのアルト・ラスタス氏による料理の数々が振舞われました。
フィンランドの小魚「ムイック」の代わりにワカサギを使用するなど、日本食を意識したすべての料理に「Food from Finland」の製品が使用され、素朴で決して主張しない、フィンランドの安全な食材と和食との相性の良さを証明する結果となりました。また、同イベントには、広尾にあるミシュラン星付レストラン「分とく山」の料理長である野崎洋光氏も主賓として登場。2014年の夏にフィンランドを訪れた野崎氏はその時の出来事に触れ、「次に行くなら、またフィンランド!」というほど、フィンランドの素材や人に惚れ込んだそうです。
第二次世界大戦により多くの男性が命を落とし、その代わりに国を支えてきたフィンランドの女性たち。女性の社会進出度は世界的にも群を抜いており、働く女性たちは台所に立つ時間すらないと言います。そのため子供たちは「おふくろの味」に接する機会に乏しいことなども影響し、長らくフィンランドは「美食」というものから遠ざかっていましたが、ヨーロッパのグルメブームの影響や、EUにより新鮮で豊富な食材が入手し易くなったという恩恵も受け、フィンランドを含む北欧諸国では近年目覚ましく食文化が進歩しています。特に日本ではお目にかかれないB級グルメは一押しと、フィンランド政府観光局の日本代表である能登氏は言います。
今回のFOODEX JAPANへの出展を機に、「Food from Finland」の製品が日本人にとって身近な食材となる日も、そう遠くないことでしょう。フィンランドを訪れるチャンスのある方は、一足早く地元のスーパー等でチェックしてみて下さいね。
FOODEXに出展しているフィンランド企業リスト(PDF)はこちら
(取材協力:フィンランド大使館/FOODEX JAPAN)
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