編集部便り

暑い夏はこれに限ります

更新日 : 2015年07月17日



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今年のスイスは、約12年ぶりとなる酷暑に見舞われています。日本ほど湿度が高くないため、日影にいると比較的楽に感じられるのですが、それでもフーフー言ってしまう厳しい暑さで、街歩きもなかなか大変です。

そんな夏のスイス旅行でお勧めしたいのが、湖でのクルーズ。爽やかな風はもちろん、避暑に湖畔へやって来た子供たちが、湖に飛び込む様を眺めるだけでも涼しなります。
と言うことで、私もユングフラウ地方にあるトゥーン湖で、ディナーを兼ねたクルーズを楽しんできました♪

スイスには、スイス国内で有効なユーレイル パスのホルダーであれば、無料で利用できるボートサービスがありますので、購入の際には特典もしっかりチェックしてくださいね!

スイストラベルパスやユーレイル パスは、出発前に日本で入手できます。レイルヨーロッパジャパンでは現在、「Grand Train Tour of Switzerland」を展開していますので、こちらも要チェックです! 

【取材協力】 ユングフラウ鉄道、レイルヨーロッパジャパン、インターラーケン観光局


オスマン軍楽隊が東京でパレード!

更新日 : 2015年06月08日



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トルコと日本の友好125周年を迎えた今年、イスタンブール軍事博物館所属のオスマン軍楽隊が来日し、公演とパレードが行われました。この軍楽隊は、数あるオスマン軍楽隊の中でも最高峰とされています。

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パレードには、目にも鮮やかな民族衣装に身を包んんだ音楽隊が、太鼓や笛を鳴らして歩き表参道を行進。来日中のトルコ海軍や一般の人も参加し、華やかなパレードとなりました。

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これぞ軍楽隊!自軍の士気向上や威嚇のため、軍楽隊を引き連れオスマン軍が戦争に赴いた場面が見えるようです。メフテルの本領発揮です。

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パレード終了後も、海軍の人たちに近寄って握手を求める人や、一緒に記念撮影をする人たちの姿など、トルコと日本の絆の強さが感じられる場面もたくさん見受けられました。

2015年12月5日公開予定『海難1890』特報動画 (配信元:東映映画チャンネル)


トルコ海軍といえば・・・ 和歌山県の串本町沖で、トルコの軍艦「エルトゥールル号」が沈没したのは1890年のこと。その際、近隣の住民が乗組員を救助したのを機に、両国の友好が芽生えました。今年は、そのエルトゥールル号の海難事件から125周年に当たります。

その時の様子を描いた日土合作映画『海難1890』は、2015年12月5日に公開予定です。この記念すべき年に、ぜひ劇場に足を運んでご覧下さい。


「UTAU DAIKU in ウィーン」の義援金贈呈式が行われました

更新日 : 2015年06月04日



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「UTAU DAIKU in ウィーン」が行われた楽友協会の黄金の間



東日本大震災復興支援プログラムの一環として、今年3月にウィーンで行われた「第2回 UTAU DAIKU in ウィーン」。都内にある駐日オーストリア大使館において3日、その義援金の贈呈式が行われました。

初回に引き続き第2回も会場は満席で、そのチケットの収益金と当日会場で募られた寄付金を合計すると、13,127.06ユーロ(1,706,518円)の義援金が集まりました。


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贈呈式は、歌手で世界音楽合唱チャリティー協会(WMC)の会長夫人である小林幸子氏と、ウィーン音楽事務所社長のルドルフ・ブッフマン氏をプレゼンターに迎えて行われ、福島県南相馬青少年文化スポーツ育成協議会を代表して金子洋一氏に義援金が授与されました。


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美しい歌声を披露してくれた来日中のウィーン少年合唱団



この義援金贈呈式には、来日中のウィーン少年合唱団と、福島県南相馬市で活動する中高生合唱団「南相馬ジュニアコーラス」(以下MJC)も参加。まずはウィーン少年合唱団により、オーストリアの第2の国歌とも言われるヨハン・シュトラウス2世の『美しく青きドナウ』が披露され、次いで被災地の子どもたちの言葉を集めて歌にしたMJCのオリジナル曲「PLAY」、そして最後に全体で復興支援ソングの『花は咲く』が歌われました。


第2回 UTAU DAIKU in Wien (2015) の様子
配信元:一般社団法人 世界音楽合唱チャリティー協会



「第3回 UTAU DAIKU in ウィーン」は、2016年3月7日に開催予定。日本からも合唱に参加できるツアーが催行されているので、興味のある方はこちらをご覧ください。


日本スロヴェニア親善大使に落語家の桂三輝氏

更新日 : 2015年06月03日



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外苑前にある LOUNGE by Francfranc にて2日、「日本スロヴェニア親善大使任命式と就任発表会見」が行われました。
今回、日本スロヴェニアの親善大使に任命されたのは、スロヴェニア系カナダ人の落語家の桂三輝(さんしゃいん)氏です。六代桂文枝氏の15番目のお弟子でもいらっしゃいます。

英語はもちろん、日本語や仏語などを自在に操り、日本伝統の文化である落語を世界中に広める活動もなさっています。
すでにスロヴェニアでも2回の公演を成功させ、今月からまた世界ツアーへ出発されるそうです。スロヴェニア公演は秋になる予定とのこと。

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桂三輝氏は、駐日スロヴェニア大使館、日本スロヴェニアビジネス協会、スロヴェニア日本友の会の3団体から親善大使に任命されています。

アルプスの南端に位置するスロヴェニアは、オーストリア、ハンガリー、クロアチア、イタリアに囲まれた人口200万人の小さな国。面積は四国とほぼ同じ、GDPは352億ユーロで、鹿児島県と同じレベルの経済規模を持ちます。


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独自の言語を持ち、スラブ文化圏の国ですが、隣国イタリアの影響も大きく良質のワイン、ホップなども生産されています。
そうした地理的な影響は料理などにも見られますが、日本人にも馴染み深い「そばの実」を食べるという共通点もあります。
スロヴェニアについては、こちらもご参照ください。


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桂三輝さんによる、スロヴェニア音楽もスロヴェニア語と日本語の両方で披露されました。アコーディオンがとってもお上手なのでびっくりです!
どんな曲にもメジャーかマイナーいずれかのキー(調)がありますが、スロヴェニア音楽にメジャーキーしか存在しないのだとか。そのせいもあって、めちゃくちゃ明るいです。


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会場となったLOUNGE by Francfrancの2階にあるMugカフェでは、2015年5月15日(金)より発売が開始された「NIKA ZUPANC×Francfranc」のコレクションのデビューを記念して、6月30日(火)までの期間限定で、スロヴェニアカフェが開催されています。


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期間中は、スロヴェニア名産のハチミツやパンプキンシードオイルをはじめ、そば粉を使った料理、「ボグラチ」と呼ばれるシチューなど、スロヴェニアの伝統料理を、NIKA ZUPANC デザインの食器で楽しめます。


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その他にも、そばの実のケーキなどのスイーツメニューも充実しています。
今東京でスロヴェニアン・スイーツが楽しめるのは、この「Francfranc × スロヴェニア カフェ」だけですので、ぜひお出かけ下さい。


巨匠ターナーの半生を描いた映画 『ターナー、光に愛を求めて』 6月20日公開

更新日 : 2015年05月26日





英国が誇るロマン主義の画家、ターナーの半生を題材にした映画『ターナー、光に愛を求めて』(2014/原題:Mr. Turner/英・仏・独/英語/150分)が、2015年6月20日からBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国で順次公開されます。

この公開に先駆けて先日、渋谷で行われた特別試写会とトークイベントにお招きを頂いたので、ネタバレにならない程度にそのお話をさせて頂きます。


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6月20日から公開される映画『ターナー、光に愛を求めて』


さて、この作品の主人公であるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)という画家を、皆さんご存じでしょうか?

1775年4月23日、ロンドンのコヴェントガーデンで理髪店を営む一家に生まれたターナーは、後世の印象派の画家たちにも大きな影響を与えた、ロマン主義を代表する風景画の巨匠です。

学校教育をほとんど受けることなく、特異な環境で少年時代を過ごしたターナー。ですが、幼くしてその画才を開花させ、14歳という若さで英国最高峰の芸術学院であるロイヤル・アカデミーに入学。そして、若干24歳でロイヤル・アカデミーの準会員に、その3年後の27歳の時には史上最年少で同アカデミーの正会員に選出され、32歳の時にはロイヤル・アカデミーの遠近法教授に就任した人物です。

ターナーは生涯独身を貫きましたが、これは8歳の時に妹のメアリー・アンの死を機に母親が精神を病み、その大きな影響によるものと言われています。とはいえ、女性の影がまったく無かったわけではありません。気むずかしい性格でとっつきにくく、おまけに口べた。その上、お世辞にもハンサムとはいえなかったようですが、むしろ盛んだったようです。


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(C) Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Diaphana,
France3 Cinéma, Untitled 13 Commissioning Ltd 2014.


スケッチブックを手放すことなく、常に自然と向き合い、その目に映ったものを貪欲なまでに描きとめるターナー。この映画の中にも、そんなターナーの姿が、英国の美しい風景と共に何度も登場します。特にターナーは海や山岳風景に傾倒し、英国内外の各地をよく旅したことから「旅の画家」と呼ばれています。作品に登場する英国の田園風景は、ターナーの生きた時代の風景が見事に再現されています。

ターナーの色彩の特徴と言えば、イエローが非常に印象的ですよね。そうしたことからターナーはまた、「光の画家」とも言われています。絵画で「光」というと、「光の魔術師」と謳われるフェルメールを連想される方も多いかと思いますが、もし私がこの「光」という言葉を用いてターナーを表現するなら、「『光の砂時計』に生きた画家」と言ったところでしょうか。
人生はよく砂時計に例えられますが、ターナーは光を追い求めながらたった76年の人生で、100年分のことをやり遂げてしまったからです。

印象派を代表する画家モネが、パリで行われた第1回印象派展に『印象 -日の出-』を出展したのは、ターナーに遅れること50年。1874年のことでした。
つまりターナーは、18世紀の写実的なスタイルから「印象派」を経て「抽象画」まで、美術界がその発展に1世紀を費やしたことを、それよりもずっと早く、しかもたった一人で成し遂げてしまったのです。天才どころか、とても人間業とは思えません!

映画のタイトルにもあるようにターナーは「光に愛を求めた」のかも知れませんが、それと同時に「光もターナーに何かを求めていた」のではないか、私はそんな気がしています。ターナーと光にしか分からない不思議な関係が・・・。


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上映の後に行われたトークショーで、メイキング映像を見ながら作品を振り返る
美術ジャーナリストの鈴木芳雄さん(左)と、テレビやラジオで活躍するDJAIKO062さん(右)


この映画『ターナー、光に愛を求めて』を手がけたのは、『秘密と嘘』や『ヴェラ・ドレイク』で知られる名匠マイク・リー監督。なんと構想に、12年の年月を費やし、映画化に至ったそうです。

今回の作品の中でマイク・リー監督は、ターナーの知られざる変人ぶりも実に巧みに描写しています。中でも印象的なのが、ターナーがロイヤル・アカデミーで自分の作品に、赤い絵の具を落とすシーンなのですが、それを見てコンスタンブルが発した言葉は、実際に居合わせた多くの人によって残されているものだそうで、そうした台詞からもターナーの時代が感じられるような作品に仕上がっています。

小耳に挟んだ話によると、意外にも英国の映画館では笑いもでる場面もあったとか、なかったとか。日本人的には笑う要素はほとんど見当たらないのですが、劇場ではその辺りも是非チェックしてみて下さいね。
ちなみに私は・・・と申しますと、笑いというよりも、むしろ「あっ!これ上手いな~」っていう感じる描写の方が多かったです。


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ロンドンのナショナルギャラリー (C) VisitBritain / Britain on View


死後、自分の作品の扱いまで気にしていたターナー。ターナーはおよそ300点の油絵と2万点近くの水彩画を残しましたが、自分だけの作品を1ヶ所に集めて展示したいという願いから、そのほとんどが国家に寄付されました。

ターナーの遺言には、フランス人画家クロード・ロランの作品と自作画2点を並べて展示することとした条項がありましたが、現在これらの絵画はナショナル・ギャラリーと、1985年にテート・ブリテンに増設されたクロア・ギャラリーに分散して収蔵されています。

どちらのギャラリーも常設展は入場無料。また、ナショナルギャラリーでは、日本語に対応した60分のオーディオガイドも用意されていますので、次の英国旅行の際には是非足を運んでみて下さい。じっくりとターナーの作品と向き合いたいという方は、特にオフシーズンがお勧めです。本作品の中にもターナーの作品がたくさん出てきますので、出発前にはこの映画『ターナー、光に愛を求めて』をご覧になるのもお忘れ無く! 

また、本作品で第67回カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞した「ハリー・ポッター」シリーズのティモシー・スポールの名演技も必見です。映画は、2015年6月20日から全国で順次公開されます。


バラ薫るトルコ西地中海地方への旅

更新日 : 2015年05月25日



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トルコ西地中海地方のプレゼンテーションを行う
トルコ共和国大使館・文化広報参事官室の大森氏


都内有数のバラの名所として知られる鳩山会館(東京都文京区)で先日、トルコの西地中海地方を紹介する観光セミナーが開催されましたので、今回はその内容を一部ご紹介しましょう。

世界屈指のリゾート地、アンタルヤ


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(C)West Mediterranean Development Agency


「アンタルヤ」「ウスパルタ」「ブルドゥル」からなるトルコ西地中海地方は、世界屈指の観光地。中でも同地方最大のアンタルヤは、なんと世界の訪問都市ランキング3位! 年間1,100万人もの外国人が訪れる一大リゾートです。

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(C)West Mediterranean Development Agency


アンタルヤは、暮らしやすさランキング2位(CNBC-e Business)に選ばれている他、TUI調査による「世界トップ100ホテル」では、このアンタルヤにある21のホテルがランキングされています。

そうしたこともあってか、世界各地のプロのスポーツチームが、合宿地に選んだりする土地としても知られています。

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(C)West Mediterranean Development Agency


さらに42におよぶ古代都市遺跡、トルコに計40あるうち5つの国立公園を有し、ピアノやジャズ、アートなど国際的な文化イベントやスポーツイベントも、年間を通じて多数開催。2016年の花博「アンタルヤ国際園芸博覧会」の開催地でもあります。


最高級のバラの産地、ウスパルタ


そんなアンタルヤの北110キロに位置するウスパルタは、最高級のバラ「ダマスクローズ」の産地としてよく知られています。

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(C)West Mediterranean Development Agency


キリスト教の国々では、バラは「ビーナスの象徴」としてお馴染みですが、イスラム圏では「予言者ムハンマドの象徴」として、ずっと大切にされてきました。トルコではまた、聖母マリアを「棘の無いバラ」と呼び、幼い子どもを愛情を込めて「一株のバラ」と例えることもあるそうです。

オスマン朝時代には、バラは頭痛緩和や胃腸障害の改善といった医療にも用いられていました。

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(C)West Mediterranean Development Agency


暮らしやすさランキングで3位に位置づけているこのウスパルタでは、世界のローズオイル生産量の60%が製造されているのをご存じでしょうか。

この町には4,600エーカーの農場に6,900の生産者がおり、ローズプロダクトが7,000トン、ローズオイルが1,000キロ、そして158トンのローズウォーターを市場に送り出しています。

バラのコスメ

ローズウォーターを販売する「ローゼンセ」は、トルコやヨーロッパのセレブ御用達の人気ブランド。日本でも薬事法に基づいた品質チェックを定期的に行われているブランドで、イスタンブールのバザールや街中でも手軽に購入できることから、お土産にもお勧めです。

バラをモチーフにした小物

ウスパルタ周辺では、こうしたバラのコスメ以外にも、バラをモチーフにした伝統的な置物やアクセサリー、小物などもたくさん作られています。上の写真の瓢箪のような形をした水色の置物は、ズッキーニ(かぼちゃ)を用いて作られています。

バラは「愛」と「平和」を意味しますが、こういう花言葉が生まれのも17世紀のトルコでした。
とにかくトルコの人はバラの花が大好きで、愛する人にバラを贈るという習慣はかなり昔からあったそうです。

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(C)West Mediterranean Development Agency


ウスパルタはまた、バラだけでなくその豊かな自然でも良く知られています。
「エーイディル湖」は、アンタルヤから186キロの海抜917メートルに場所にあるトルコで4番目に大きい湖で、その面積は482平方キロメートルに及びます。

ビシディアのアンティオキア(アンタキヤ)は、初期キリスト教の理論家でもあり、新約聖書の著者でもある聖パウロが、布教活動を行った都市で、聖パウロがビシディアからアンティオキアへの伝道旅行で通過した「エビグラフィック渓谷」は、クリスチャンにとっての聖なる場所の一つとなっています。

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(C)West Mediterranean Development Agency


世界で最もフレッシュな呼吸ができる、と言われているのが「クズルダー国立公園」。一方「コワダ国立公園」は、多様な樹木からなる自然の植物相で、赤松からエッセンシャルオイル、野生のオリーブからテレビン油などが採取されています。

その他にも、このウスパルタにはダヴラズ山やデデギョル山、プーリーオークウッドの森、ダンジョン洞窟、プナルギョス洞窟などの見どころも多く集まっています。


トルコ湖水地方の町、ブルドゥル


ウスパルタの西25キロに位置するブルドゥルは、絨毯やキリムで有名な町ですが、美しい湖が集まるトルコの湖水地方の町でもあります。「サルダ湖」は、世界屈指の透明度を誇ります。

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(C)West Mediterranean Development Agency


ブルドゥルはまた、太陽光発電にとって最良の立地と言われ、ここで採掘される「ブルドゥルベージュ」は、大理石セクターでは世界的に有名なブランドでもあります。

年間の生乳生産量が30万トン。自然・歴史の美しさを活かしたエコツーリズムや、カルチャーツーリズムが楽しめる町で、20のツーリズムライセンス施設を有します。

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(C)West Mediterranean Development Agency


このブルドゥルには、トルコ最長の洞窟「インスユ」があります。長さは597メートル(測定距離8,350メートル)で、洞窟内の水は糖尿病にも効果が確認されています。

9,000年の歴史を持つブルドゥルは、牧畜や農業を通じて人類の定住が始まったとされるピシディア地方でもあります。
エイルディル湖の南西、アーラスン山(西トロス山脈)の南麓、標高1,450~1,700メートルにある「サガラッソス」は、現在も発掘が続けられている大遺跡。ヒッタイト文書にも登場するなど、ヘレニズム時代よりもさらに古くから栄えた古代都市でした。

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(C)West Mediterranean Development Agency


アレキサンダー大王の征服後、紀元前1世紀後半にローマ領となり、帝政ローマ時代。五賢帝時代に最盛期を迎えました。この遺跡には、保存状態の良いヘレニズム時代、ローマ時代の建築物が残り、ユネスコ世界遺産の暫定リストに登録されています。

また近年は、ニンフェウムを造らせたマルクス・アウレリウス帝の大理石像の発見でも、世界的に話題となりました。その他にもブルドゥルには、標高1,000メートルを超える場所にある「キビラ」など、遺跡マニアにはたまらない見どころも充実しています。

山あり、ビーチあり、湖あり、バラあり、洞窟あり、遺跡あり…
トルコの魅力がびっしりと凝縮された西地中海地方を、皆さんも旅してみませんか?


鳩山会館(東京・文京区)にトルコからバラの苗木が寄贈

更新日 : 2015年05月13日



鳩山家の邸宅

通称「音羽御殿」と呼ばれる鳩山家の邸宅 (東京都文京区音羽)


東京都文京区にある鳩山会館で昨日、トルコの西地中海地方を紹介する観光セミナーが開催されました。
それに先立ち、同会館にトルコから贈られたバラの苗木の植樹式が行われましたので、今日はまずその様子からご紹介します。


ローズアーチ

庭園の一角にあるローズアーチ


鳩山会館は、第52~54代内閣総理大臣である鳩山一郎氏の記念館。文京区音羽にあることから、通称「音羽御殿」と呼ばれ、戦後政治の歴史舞台の一つに数えられていると同時に、都内有数のバラの名所として知られています。


苗木に土をかける鳩山由紀夫元首相

苗木に土をかける鳩山由紀夫元首相


この時期、美しいバラで彩られる鳩山会館に、最高品種のバラ「ダマスクローズ」で有名なトルコ西地中海地方のウスパルタ県から、両国の友情と平和の証としてバラの苗木が贈られ、植樹が行われました。


植樹式

(右から)駐日トルコ共和国大使アフメト・ビュレント・メリチ閣下、第93代内閣総理大臣の鳩山由紀夫氏、文京区長の成澤廣修氏


植樹は、駐日トルコ共和国大使アフメト・ビュレント・メリチ閣下を筆頭に、鳩山会館の館長でもある第93代内閣総理大臣の鳩山由紀夫氏、現文京区長の成澤廣修氏の3名によって行われました。

植樹直後に鳩山由紀夫元首相が「早くお水をあげなければ」と、しきりに気にされていらっしゃたのが印象的でした。


トルコから寄贈されたバラの苗木

トルコから寄贈されたバラの苗木


こちらが、その植樹されたバラの苗木です。
アフメト・ビュレント・メリチ閣下のお話によると、来年には花が付くでしょうとのことです。

来春、トルコと日本の友好の証が、また新たに一つ花開きます。


ジョン・F・ケネディ

米元大統領の名を冠した「ジョン・F・ケネディ」


今回植えられた苗木のすぐ近くには、第35代アメリカ合衆国大統領にちなんで命名された大輪の白いバラ「ジョン・F・ケネディ」があります。


マダム ミユキ

鳩山由紀夫元首相夫人の名を冠した「マダム ミユキ」


そして、そのちょうど向かい側に、こちらは真紅のバラ「マダム ミユキ」があります。
このバラは、数多くの品種の候補の中から、鳩山由紀夫元首相夫人である幸氏が自ら選ばれた華麗な大輪のバラです。
「第20回 2010日本フラワー&ガーデニングショウ」で初披露され、その席に夫人もご臨席され会場を湧かせました。


夫人を撮影する鳩山由紀夫元首相

夫人を撮影する鳩山由紀夫元首相


「華やかさ」と「しなやかさ」を併せ持ったこのバラの前で、鳩山元首相が夫人をモバイルカメラで撮影する場面もみられるなど、終始、和やかな雰囲気のうちに植樹式は終了しました。


では次回は、今回トルコから鳩山会館に寄贈されたバラの故郷、トルコの西地中海地方をご紹介します。(協力:トルコ共和国大使館・文化広報参事官室/鳩山会館)


ドイツ少数民族の町、バウツェンへ (2)

更新日 : 2015年05月12日



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ハンガリー王マーチャーシュによって建てられた「オルテンブルグ城」



皆さま、ゴールデンウィークはいかがお過しでしたか? ちょっと時間旅行をしていたので、少し間が空いてしまいましたが、ピクチャーレポート「暮すように旅するドレスデン」を更新しました。

バウツェンの中心にあるレストランで昼食をとっていた私は、ここである不思議な人物に出会います。その人と街を散策しながら見どころをご紹介する「ドイツ少数民族の町、バウツェンへ」の後編、是非ご覧下さい。(取材協力:ドイツ観光局、ドレスデン観光局、レイルヨーロッパジャパン)

>>> 記事はこちら    


【ミラノ万博】 前夜祭 光のショー (動画あり) 

更新日 : 2015年05月01日





今日、5月1日から開幕する「ミラノ万博」。昨晩はミラノのシンボル、ドゥオーモ広場で前夜祭が華々しく行われました。
この前夜祭では、『Time To Say Goodbye(伊題: Con Te Partirò)』でお馴染みのアンドレア・ボチェッリやラン・ランの見事な歌声が披露された他、こんな光のショーも行われたようです。
この前夜祭の様子は、現地紙ラ・レプッブリカ(La Repubblica)のデジタル版でも、スライドショーで紹介されています。


ドイツ少数民族の町、バウツェンへ (1)

更新日 : 2015年04月16日



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ドイツ少数民族が暮す町、バウツェン




ピクチャー・レポート「暮らすように旅するドレスデン」を更新しました。今回は、再びドレスデン中央駅からSバーンに乗って、ドレスデンの東60キロ、チェコやポーランドとの国境付近に位置するバウツェンへ出かけます。

ここはドイツ少数民族のソルブ人が多く暮らす町で、宗教改革以降にプロテスタントの教会が廃止した、イースターの騎馬行列などの伝統行事が残る町としても、良く知られています。
第1回目は、このバウツェンの伝統や名物、ソルブの伝統料理を中心にご紹介しています。是非ご覧下さい。
(取材協力:ドイツ観光局、ドレスデン観光局、レイルヨーロッパジャパン)

>>> 記事はこちら    


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