02. ハンガリー伝統の味覚
日本でも人気急上昇! ハンガリーが世界に胸を張る安全で身体に優しい伝統食材
この冬、某大手ファミレスがフェアを行った「マンガリッツァ豚」は、ハンガリー原産の豚。その希少性から2004年に国宝に認定され、日本でも近年「食べられる国宝」として注目を浴びている。
コレステロールの原因となる飽和脂肪酸が少なく、ビタミンやミネラルも豊富。おまけに消化も良いとくれば、大人女子も思わず心ときめく。しかも日本ではややお高めのマンガリッツァ豚も、現地ではリーズナブルな価格で味わえるのも嬉しい。やはりこれは、食べ逃したくない食材である。
もう一つチェックをしておきたいのが「マジャール・スルケ」。こちらは世界遺産のホルトバージ国立公園で放牧され、人工飼料ゼロで育てられているハンガリー古来の牛だ。1,000年近くも他種との交配が行われていない世界的にも珍しい牛で、驚くことにこちらも「食べられる国宝」。非常に安全性の高い食肉として注目されている。
「灰色の牛」を意味するマジャール・スルケはさっぱりした味わいが特徴で、先述のグヤーシュやハンガリー風のパプリカシチュー「プルクルト」といった煮込み料理に良く使われているというので、チャンスがあったら是非とも味わってみたい。
聞くところによると、ハンガリーがマジャール・スルケを大量生産して西ヨーロッパへ輸出したことが、<牛肉を食す> という食文化の定着に繋がったと言われている。ところが、その後の品種改良した豚や牛の出現により、効率の悪い在来種が淘汰されてしまったのだとか。これは、マンガリッツア豚にも共通した話だという。
ちなみにビールの定番おつまみである「サラミ」も、実はハンガリーが本場。ハンガリーのサラミを名乗る類似品がヨーロッパ各国で生産されるほど知名度が高く、天然成分だけを使ったハンガリーのサラミは <ソーセージの貴族> とも呼ばれている。
ハンガリーはまた、高級食材「フォアグラ」の一大産地で、日本と比較するとかなり安価でフォアグラ料理が堪能できる。さらにハンガリーは、ヨーロッパの中でも良質なハチミツの産地としても有名。とにかくこの国の美味しいものを挙げればキリはなし。でも、これこそが知る人ぞ知る「美食大国 ハンガリー」の底力なのである。
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