03. ブダペスト市民の胃袋を支える中央市場
お財布の紐も胃袋も緩む中央市場は「食いしん坊たちのパラダイス」
一見、駅舎にも格納庫にも見えるこの建物の内部に一歩足を踏み込めば、そこに広がるのは「食いしん坊たちのパラダイス」。目に飛び込んでくる色鮮やかなパプリカや新鮮野菜、そしてチーズやサラミなどの食材が、ホテルの朝食でたっぷり満たされているはずの我が胃袋を刺激する。
この中央市場は3層構造。肉や野菜などの生鮮食品や手作りチーズ、フォアグラ、ハチミツやジャム、シロップ、各種ハーブオイルやビネガー、そしてお土産にも手ごろな粉パプリカなどを扱う店舗が、地上階に所せましと軒を連ねている。種類は限られているが、琥珀色に輝くトカイ・アスーやワインもまた、このフロアーにある。
一方、淡水魚やジビエ食材、ピクルスなどの販売店は地下に、衣料品や刺繍製品、民芸品などを扱う店舗は上階に集まっている。
おまけに有料トイレや両替所まであるので、思わず長居をしてお財布の紐も緩みっぱなしになりそうだが、冷静になって見てみると、あれ? 意外や意外、表示価格が物によって高めの印象が…
中には空港の免税店より、値の張るものもあったりする。
スケジュールの都合で、ここでしかお土産探しが出来ないようであればやむを得ないかも知れないが、どうやらお買い上げの前に値引き交渉をした方が良さそう。もちろん、物にもよるが…
ちなみにEU圏内から日本への肉類の持ち込みは加工品も含め制限されているので、こちらは滞在中にたっぷりとお腹に収めておくのがお勧め。切りたてのサラミやハムは単に風味が良いだけでなく、本場の空気も手伝って一層美味しく感じられる。
筆者は海外の市場へ出かけると、ハムやチーズと一緒にパンや果物を買って、公園でサンドウィッチにして食べるのを旅の一つの楽しみとしている。ハムやチーズは、スライスしてもらってグラム買い。パンは買う時にお願いをすれば、通常はその場で切込みを入れてもらえるので、果物も丸かじりできる物を選べばナイフは不要だ。
ショッピングにちょっとしたピクニック気分とローカル感も味わえるので、まだチャレンジしたことのないという方はぜひお試しあれ!
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